最も巨大な太陽系惑星。木星の興味深い事実8選

0(出典:en.wikipedia.org

木星(Jupiter)は古代ローマ神話の神々の王、ジュピター(ユーピテル)にちなんで名付けられました。
巨大で、強力な磁場を有し、太陽系のどの惑星よりも多くの衛星を持った惑星です。
天文学者たちには古代からよく知られた存在でしたが、望遠鏡の発明と現代天文学の登場で木星に関するより詳細な情報が得られるようになりました。

今回はその中でも、特に興味深い木星の雑学についてご紹介していきます。

スポンサーリンク

1.木星は巨大である。

1(出典:align-mentality.com

木星は地球の318倍の重さ(質量)があります。
木星の質量は、太陽系の全ての惑星を集めた重さの2.5倍にもなります。

ここで興味深いのが、もし木星が現在の質量よりもある程度大きかったなら、逆に縮んでいたということです。
増えた分の重さは、惑星をより密な環境にし、木星自身の重力が強まることで圧縮されるのです。
天文学者によると、質量の増加にともなって木星が小さくなる傾向は、現在の質量の4倍に達するまで続くと予想しています。

2.木星は太陽になりそこなった惑星である。

2(出典:en.wikipedia.org

天文学者の中には、木星を「できそこないの星」と呼ぶ人もいます。
木星は太陽のような自ら光り輝く星と同様に、水素とヘリウムが豊富に存在します。
しかし木星は、中心核で光エネルギーを生み出す核融合反応を起こせるほどの質量がありません。核融合反応には強い圧力と超高温が必要であり、これらを得るにはより強力な重力が無ければなりません。

もし木星が今の質量よりも70倍重ければ、核融合反応が起こり、太陽のような自ら輝く星となるのです。

3.木星は、太陽系の中で最も速く回転する惑星である。

3(出典:barkirche.blogspot.jp

木星はその大きさと質量から他の惑星よりも早く回転します。
実際に回転速度は12.6km/s、時速に換算すると45300km/hとなり、たった10時間で一回転(自転)してしまいます。この自転周期から木星の一日は、たった10時間であることが理解できます。
また、これは地球の自転速度のおよそ27倍にもなります。

あまりの速さのため、強い遠心力が働き、木星の大きさは縦(自転軸)と横(赤道)で異なります。直径にして7%ほど横側が膨らんでいます。

4.木星の雲は、厚さ50kmである。

4(出典:pics-about-space.com

木星の渦を巻いている雲は、およそ50kmの厚さがあり、雲のほとんどが強い刺激臭で知られるアンモニアの結晶で出来ています。

雲は白色の明るい部分と茶色の暗い部分からなり、縞模様になっています。この縞模様は風の吹いている向きが交互に入れ替わっているために形成されたと考えられています。この雲の下は、ほぼ水素とヘリウムだけで、地球のような陸や海は存在しません。

5.木星の大赤斑はずっと昔からあった。

5(出典:en.wikipedia.org

木星を見ると、大きな茶色っぽい染みのようなものがあります。これは大赤斑(だいせきはん)と呼ばれる高気圧性の巨大な嵐です。大きさは直径が24,000km、高さが12,000~14,000kmほどあります。地球が2~3個入ってしまうくらい大きな渦です。

大赤斑は少なくとも350年ほど前、17世紀頃から観測されています。
1665年、最初にこの大赤斑を見つけたのは天文学者のジョヴァンニ・カッシーニでした。
20世紀まで天文学者は、この大赤斑を激しく動く大気によって形成された嵐であると考えていました。

実際に、1979年のボイジャー1号のミッション計画によって、この考えは正しいことが確認されました。

(↓ボイジャー1号が撮影した大赤斑)

6(出典:en.wikipedia.org

しかし約350年前に発見されてから、大赤斑は徐々に小さくなっているようです。
無人探査機カッシーニの観測から、17世紀頃は現在の約2倍の大きさ、40,000kmほどであったと考えられています。

天文学者は、今後この大赤斑は消えゆくのか、それともそのままなのかは分からないとしています。
しかし、新しい大赤斑のような渦が木星のどこかに出現する可能性は高いと言います。

6.木星もリング(環)を持っている。

7(出典:en.wikipedia.org

太陽系の中でリングを持っているのは、土星だけではありません。
実際のところ、木星は3種類のリングを持っています。
木星のリングは小さなチリで出来ており、とても希薄で地球からは見られません。

リングは順に、木星表面に接しているハロー環、幅6,400km、厚さ30kmの主環、そして外側がゴサマー環になっています。
これらのリングは、隕石が木星の衛星と衝突したことで放出されたチリだと考えられています。
主環のチリは、衛星アドラステアとメティスからで、ゴサマー環は衛星テーベとアマルテアから来ていると言われています。

衛星から放出されたチリは通常、自らの衛星に戻るのですが、木星の引力が強いために衛星から落ちて、木星の軌道を回り始めます。

(↓探査機ニューホライズンズが撮影した微小なチリで出来たリング)

11(出典:nasa.gov

7.木星は67の衛星を持っている。

8(出典:derekscope.co.uk

(↑順にイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)

これまでに67個が発見され、衛星として命名されています。しかし、全てが見つかった訳ではありません。実際のところ、木星の衛星は200以上あるのではないかと考えられています。

発見された衛星のほとんどが直径10km以下で、それらのほとんどは1975年より後に「パイオニア10号」が木星に接近して初めて発見されたものです。

そのなかでも4つの大きな衛星、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストは発見者のガリレオ・ガリレイの名前にちなんで、ガリレオ衛星と呼ばれています。

これらの中でもガニメデは太陽系の中で最も大きな衛星で、直径は5262kmと惑星の水星より巨大です。

(↓写真は、探査機ガリレオが撮影したガニメデのカラー写真)

9(出典:en.wikipedia.org

8.探査機は木星に8回訪れている。

10(出典:ja.wikipedia.org

NASAの探査機パイオニア10号、11号、ボイジャー1号、2号、ガリレオ、カッシーニ、ユリシーズ、ニュー・ホライズンズのミッションによって、木星は8回探査されています。

2016年7月には2011年に打ち上げられた探査機ジュノーが木星に到着する予定です。将来的には衛星のエウロパ、ガニメデ、カリストに、海の痕跡が無いかを調査する予定です。

スポンサーリンク


※Youtubeのみ、文章の転載を禁じます。詳細について

よく読まれている記事

↓この記事が気に入ったらシェアしよう↓
(最終更新:2016年9月7日)コメント0
CATEGORY :

コメント投稿(メール、URLは必要なし)※表示されるまで時間かかります

*

何か問題がありましたら、以下のアドレスまでご連絡ください。早急に対処いたします。 thought0221あっとyahoo.co.jp(あっと→@) また記事に誤りがあれば、コメント欄にお願いします。
更新情報は以下から
→Twitter
→Facebook
by