びっくり!添加物として使われている変わった原料

今回はちょっとびっくりするような添加物をご紹介します。全部で14種類用意しました。

1.海狸香(かいりこう)

(Basenotes/wikimedia)

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ビーバーの肛門近くにある分泌腺から得られるクリーム状の香料です。匂いは革製品に近く、乾燥させるとバニラのように甘く、爽やかな風味がします。

【↓ビーバーの香り袋(香嚢)】

この細長い袋の中にクリーム状の分泌物が含まれている

(wikimedia)

一般的には香水の原料として使われることが多く、シャネルなどの有名ブランドでも、海狸香が添加された香水を販売していたことがあります。

また、アメリカではアイスクリームやアルコール飲料、プリン、キャンディー、ガムなどの香料として使われることがあります。

ただしビーバーは現在、絶滅のおそれがある野生動物としてワシントン条約で保護されているため、海狸香入りの製品が出回ることはほとんどなくなっています。

2.二酸化ケイ素

(Wikimedia)

二酸化ケイ素(SiO2)は、塩の粉末が固まるのを防ぐ「固化防止剤」として利用されることがあります。

SiO2はガラスの原料あるいは砂漠の砂であり、地球の地殻を構成する主な成分でもあります。もちろん人には全くの無害で、食べても消化されずにそのまま排出されます。

3.ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)

(wikimedia)

ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)は、主に食品の味・色・匂いの変化を防止するために使われる「酸化防止剤」です。特にシリアルや、ポテトチップスなどに使われることが多いです。

その他にも、化粧品やジェット燃料、ボディーソープ、ゴム製品など幅広い用途に利用されています。

発がん性は確認されていませんが、奇形を生じさせる疑いがあるため、アメリカでは乳幼児への使用が禁止されています。また日本においても、より安全な酸化防止剤のブチルヒドロキシアニソール(BHA)に代替されています。

4.硝酸ナトリウム

(wikimedia)

硝酸ナトリウムは食品の腐敗を起こらないようにする「防腐剤」として利用されています。特に食肉製品で使われることが多くあります。

そしてこの硝酸ナトリウムは、花火や火薬の反応促進剤としても利用されています。

5.シェラック

(wikimedia)

シェラックは、上の写真のラックカイガラムシから得られる天然の樹脂です。本種はインドやタイの森の樹木に寄生する虫で、体表からろう状の物質を分泌して体を保護しています。

(↓ラックカイガラムシが作り出した樹脂)

(wikimedia)

この分泌物を採取し、精製したのがシェラックです。シェラックは、食べ物にツヤを出すための食品添加物として、木製家具などに塗るニスやワックス等として使われています。

(↓上がシェラックで処理した木材、下は未処理)

(Wikimedia/Max Pixel)

しかし現在では合成品で代用されているため、使用されることは少なくなっています。

6.リン酸三カルシウム

(wikimedia)

リン酸三カルシウムは、動物の骨を燃やした時に得られる物質です。また土の中に含まれる成分でもあります。

特に骨を高温で蒸し焼きにして作る骨炭は、古くから砂糖の脱色に利用されています。

【↓骨炭で脱色した砂糖(右上)、未脱色の砂糖(左下)】

(wikimedia)

その他にも水の中に含まれるフッ素や、カドミウム・ヒ素などの有害な金属イオンを取り除くことができるため、水道浄水でも利用されています。またこの物質は手軽で安価なことから、発展途上国など世界中で幅広く使われている重要な物質です。

7.ラノリン

(Public Domain/Pixabay)

羊の毛が生えている場所(皮脂腺)から採取される油で、羊毛脂とも呼ばれています。

主にリップクリームや化粧品などに利用され、潤滑剤、防錆剤、靴クリームの他、チューインガムを柔らかくするための添加物として使用されることもあります。

8.ゼラチン

(Wikimedia/pixabay)

ゼラチンは豚の皮あるいは牛の骨・腱から作られたものです。骨と皮を水で煮ると出てきます。ゼラチンは元々、組織同士をつなぐコラーゲンであり、これが熱で変性したものです。

用途は様々で、ゼリーやグミ、煮こごり、マシュマロなどの主原料となっており、焼肉のタレやヨーグルトにも粘度を増加させるために利用されています。

その他にも湿布薬・カプセル錠剤などの医薬品、シャンプー・口紅などの化粧品、絵画の色を定着させる固着剤などの芸術用途にも利用されており、私達の生活から切り離せないものです。

9.ソルビトール

(Wikimedia)

主に砂糖の代用品として使用されているのがソルビトールです。この物質は、リンゴの蜜に含まれる甘味成分であり、その他にも桃や梨などバラ科の果実に含有されています。

ただし、食品添加物として利用されるソルビトールは、ジャガイモやトウモロコシを原料にして化学合成されたものです。

ソルビトールは砂糖よりカロリーが75%低いため、ダイエット食品によく利用されています。また、食べ過ぎると腸を刺激して、お腹を下すことから、下剤や浣腸液などとしても使われることもあります。

10.アイシングラス

(↓魚の浮き袋)

(Pexels/wikimedia)

アイシンググラスは、乾燥させた魚の浮袋から抽出したゼラチンです。この添加剤は、主にビールやワインなどの製造過程で使われています。

(wikimedia)

製造途中の発酵が終わったばかりのワインなどは、酵母で濁っているため、アイシングラスを入れて沈殿させます。その沈殿物を取ることで、清浄でクリアなワインを作ることができるのです。

11.L-システイン 

(oddee)

L-システインは、人の髪やアヒルの羽毛などから抽出することができる成分で、パンの焼く時間を短くするために極微量添加されています。

また、髪の成分であるケラチンのジスルフィド結合を切断してくれるため、パーマ液の添加剤としても利用されています。

12.カルミン(コチニール色素)

(↓コチニールカイガラムシ)

(desertusa)

カルミンは、コチニールカイガラムシなどの昆虫をつぶして得られる天然の赤色色素です。コチニールカイガラムシは、全長3mmほどとかなり小さく、たいてい集団となってサボテンに寄生しています。

(↓カイガラムシをつぶすと、真っ赤に染まる)

(Seika/wikimedia)

かつては赤色塗料、造花、口紅やヨーグルトやキャンディー、かまぼこなどの着色料として使われていました。

しかしカイガラムシで赤色染料を500g作るには、約7万匹もの数を要し、かなりの労力が必要であったたため、現在ではより安価で、容易に製造可能な合成着色料に取って代わっています。

13.竜涎香(りゅうぜんこう)

(oddee)

クジラの腸内で作られる結石で、アンバーグリスとも呼ばれています。取り出した直後は糞便や海の匂いできついですが、熟成させると、甘くて土っぽい匂いが出てくるため、超高級な香水に使用されることがあります。また竜涎香を入れることで、香水の香りが持続する効果もあります。

ただし現在では、アンブロキシド等の化学合成された代替品へと変わっています。

14.カタツムリの粘液

(oddee)

気持ち悪いイメージ持ってしまいますが、カタツムリの粘液は世界的に利用されている重要な原料です。特にお肌の保湿剤としては極めて効果が高いことで知られています。現在でも様々な海外の化粧品会社が粘液を使った化粧品を販売しています。

この粘液の効果はたくさんあり、例えば次のようなことが分かっています。

・コラーゲンの生成を促進し、肌の新陳代謝を上げる
・太陽光に含まれる紫外線から肌を守る(光による老化の抑制)
・アザやヤケドなどの除去力が向上
・肌の早期老化の原因となるフリーラジカルからのダメージを最小限にする
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