世界のキツネの種類(美しいのから変わったのまで色々)

様々なキツネの種類をご紹介します。かなり珍しい種類やよく知られたものまでいろいろです。

1.オオミミギツネ

(via wikimedia)

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アフリカの乾燥した草原地帯に住む耳の大きなキツネです。全長50cm前後に対して、耳の大きさは10cm以上になります。

その大きな耳は、体にこもった熱を冷ますために使われています。もちろん大きいだけに聴力も優れていて、主食となる小さな昆虫の位置を、耳だけで探しあてることもできます。

(via Mammals)

また、本種は臼歯(きゅうし)の数が多いため、およそ80万年前の更新世に現れた原始的なイヌ科の動物だと考えられています。

2.チベットスナギツネ

(via Boredom Therapy)

目が横に細く、頭が大きく幅広で、耳が小さい、一般的なキツネのイメージと異なる変わった種です。

本種は、中国のチベット高原など標高数千mの氷点下に達する寒い地域で見られます。大きさは成体で体長60~70cmほどあり、しっぽは30cmほどです。

こんな顔をしているのにも理由がある

(via Locker Dome)

キツネ界一の変わった顔をしているチベットスナギツネですが、この顔にもちゃんと理由があります。

小さな耳は、気温0度以下になる環境の中で体温を奪われないようにするため。スリット状の小さな目は、生息地の砂っぽい環境で目を保護するため。

幅広の顔は、熱を逃さないように毛が密に生えているためです。毛がなければこれほど四角い顔をしていません。

(↓チベットスナギツネの骨格【左】とアカギツネの骨格【右】)

(via hannah-holm)

骨格形状は他の一般的なキツネとそれほど変わりません。

また、この四角い顔は、岩石などが多い生息地では擬態効果があるとされており、岩にまぎれて獲物をストーキングするのに適しています。

3.ケープギツネ

(via wikipedia)

背中の部分が銀色、お腹周りが黄色の毛並みになっているのが特徴です。スリムな体型で体長45~60cmほど、しっぽが30~40cmほどあります。

(via Flickr/Bernard DUPONT)

南アフリカ、ジンバブエ、ボツワナなどアフリカ南部の草原地帯や、乾燥した低木地帯に生息しています。本種もオオミミギツネと同じように暑さから逃れるため、耳で体温調節を行っています。

また活動時間も暑さがやわらぐ夜明けと夕暮れが中心となっており、単独行動しながら昆虫や小動物を捕食します。

4.カニクイギツネ(カニクイイヌ)

(via FactZoo)

鮮新世(533~258万年前)の時代に登場したとされる原始的なイヌ科の動物です。イヌにもキツネにもどちらとも言えない見た目となっています。

(↓コロンビアにて)

(via wikimedia)

本種は南米の乾燥したサバンナや森林地帯に住んでおり、雑食なので基本的に何でも食べます。ですが、この名前の通り、雨期になると泥を掘ってカニを食べることが多くなります。

5.フェネック

(via Mammals)

非常に大きな耳のあるキツネで、この耳で体温調節を行っています。フェネックはサハラ砂漠という非常に暑く、乾燥した場所に住んでいるため、もっぱら夜方に活動しています。

(via Kiza)

またフェネックは、キツネの中では最も小さな種であり、体長は成体でも体長24~41cmしかありません。それに対して耳は10~15cmと、体の半分くらいの大きさになります。

その大きな耳は非常に聴力が優れており、土の中でうごめく獲物の位置を探知することができます。

6.コサックギツネ

(via wikimedia)

力強い顔つきのキツネで、中央アジアの乾燥した半砂漠地帯を主な生息地としています。そこ以外にも中国やロシアなどの地域で見られることがあります。体長は50cmほどでネコと同じくらいです。

(via Prezi)

コサックは夜行性で、特定の縄張りを持たず、餌を求めて放浪する生活を送っています。寒い時期になるとエサがとれなくなるため、最大600㎞も南に移動することがあります。

休む時は長さ1m以内の巣穴を作って、そこで厳しい寒さをしのいだり、オオカミやワシ等の外敵から隠れています。

7.ギンギツネ

(via Minette Layne/flickr)

ギンギツネは、北半球のほとんどの場所に分布しているアカギツネが突然変異して生まれました。体色が真っ白になるアルビノの反対で、メラニンが過剰に増加した結果生まれた黒変種といえます。

アカギツネの中から一定の確率で写真のような黒っぽい毛の個体が生まれてきます。カナダではアカギツネ全個体数の約8%が、この黒変種だとされています。

(via matt knoth/fickr)

ギンギツネは色や模様が様々で、しっぽを除いて全体が真っ黒な個体もいますし、一部が銀色がかった毛並みの個体もいます。

毛皮としてかなり価値が高い

(via matt knoth)

歴史的にギンギツネの毛皮は、獣の毛皮の中で最も価値があるとされていました。そのため、ロシアや西ヨーロッパ、中国の貴族たちがギンギツネの毛皮をまとっていた記録が多く残っています。

毛皮の需要が高かったため、ギンギツネは家畜化され、アカギツネから選択的にギンギツネだけが産まれるよう改良がなされていました。ただし現在では動物愛護の点から、毛皮をとるためのギンギツネの飼育はほとんど行われていません。

8.アカギツネ

(via wikimedia)

北極圏から北アフリカまで北半球のほとんどの場所で見られる種です。日本にもアカギツネの亜種がおり、本州にはホンドギツネ、北海道にはキタキツネがいます。

あまりに生息域が広がりすぎているため、侵略的外来種ワースト100にも選定されており、駆除対象となっています。

意外にも寿命は短く、野生では平均3年との調査結果が出ています。ですが動物園などで飼育されている個体は、10~12年ほどで中型犬と同じくらい生きます。

9.ハイイロギツネ

(via wikimedia)

アメリカ大陸北部・中部に生息する背中が銀色の毛でおおわれた種です。大きさは体長50~70cmほど、しっぽが27~44cmほどあります。

(↓ハイイロギツネのこども)

(via Pixabay)

本種は他のキツネと違い、木に登ることができ、樹上で暮らすこともあります。敵がやってきた時に木の上に逃げたり、枝から枝へジャンプして移動したり、高い木に実るフルーツを手に入れることもできます。

10.ホッキョクギツネ

(via William Pitcher/flickr)

北極地方に分布する真っ白なキツネです。ただしこの白さは冬だけで、夏になると毛色は銀茶色になります。

(↓夏は毛が薄く、シルバーになる)

(via Alfa img)

冬の間は非常に厚いコートをまとうため、-70℃の寒さにも耐えることができます。また、秋には体重を通常の1.5倍以上増やして脂肪をたくわえ、寒さと食料の対策を行います。

(via Valerie/flickr)

食べ物は何でも食べます。レミングから鳥、魚、自分の糞まで季節に応じてあるもので済ませます。渡り鳥の季節になれば渡り鳥を、ワモンアザラシの赤ちゃんが産まれればそちらを食べるようになります。

11.クルペオギツネ

(via Ansack/flickr)

キツネの中でもかなり大きな種で、体高90cm、体長100cmになる個体もいます。

生息地はエクアドルやペルーなどの南米地域の森の中です。基本的に何でも食べますが、主食はネズミなどのげっ歯類とウサギです。

12.ベンガルギツネ

(via wikimedia)

インド・バングラデシュのベンガル地方の乾燥した地域に住んでいます。とがった耳と先端が黒色になっているしっぽが特徴です。しっぽの長さは体長の50~60%と、かなり長くなります。

(↓ベンガルギツネの子ども)

(via wikimedia)

主に明け方と日没後に活動し始め、昼は暑さから逃れるため巣穴にもぐってじっとしています。食べ物はネズミ、は虫類、カニ、シロアリなどです。

13.キットギツネ

(via Kaieteur)

アメリカ南部やメキシコ等の乾燥した地域に生息するキツネです。

イヌ科の中で最小種と考えられており、体重は1.6~2.7kg、体長は45cm~53cmです。体に対して耳は大きく、9cmほどに成長して、体温の調節に使われます

14.スイフトギツネ

(via J. N. Stuart/flickr)

ネコと同じくらいの大きさのキツネで、アメリカとカナダのみに生息しています。

食べ物は他のキツネと同様に雑食で、草やフルーツ、小動物や昆虫を食べます。寿命は3~6年で毎年1回だけ繁殖します。飼育下では14年生きた個体もいます。

本種はキツネの中でもかなり足が速く、最大時速は60kmに達します。

15.シマハイイロギツネ

(via wikimedia)

カリフォルニアのチャンネル諸島のみに暮らす、とても珍しいキツネです。頭と背中は銀色、首周りは赤茶色、お腹は白色となっています。

本種は隔絶された環境に住んでおり、外来の病気への免疫が無かったため、アメリカ本土から持ち込まれた寄生虫が原因で90%近くの個体が死にました。

2004年に州の絶滅危惧種に指定され、一時期は生息数が100匹以下にまで減少していました。しかし人間の手による熱心な繁殖活動が行われた結果、2015年には1700匹まで増加しています。

16.オジロスナギツネ

(via Tumblr)

フェネックと同じ場所に住んでいます。北アフリカの砂漠に適した長い耳と厚い被毛を持つため、フェネックと間違われることがよくあります。

ですがフェネックの方が色が白に近く、体も小さいです。またオジロスナギツネは、ニワトリやヤギ、ヒツジなどを襲うことがあるため一般的に害獣としてみなされています。

17.セチュラギツネ

(via David Cook/flickr)

エクアドルやペルーの標高1000m以上に住むキツネです。主にセチュラ砂漠などの乾燥地帯にいますが、海岸沿いにあるため、それほど暑くなく、夏でも平均気温が24℃ほどです。

夜行性であり、食性は雑食でエサが無いときには植物や果実を食べますが、エサがある時には小動物や昆虫類を好んで食べます。

18.ダーウィンギツネ

(via wikimedia)

絶滅危惧種に指定されているとてもめずらしいキツネで、現在では数百匹しかいないとされています。名前の通り進化論をとなえたチャールズ・ダーウィンが発見・命名した種です。

そのほとんどは、チリ南部に位置するチロエ島の開けた森の中に暮らしています。毛並みは銀か黒ですが、腹や耳元などにはクリーム色の毛が生えます。

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