ほとんど知られていない変わった精神病や症状14種

奇妙な精神疾患をご紹介します。全14種類。

1.無意識の内に汚い言葉が口から飛び出す、汚言症

(via Tourette Alliance)

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意図せずにひわい・差別的・冒とく的な発言を突発的にしてしまう疾患です。短い叫び声やうなり声をあげたりするトゥレット障害の一種として知られています。

(以下、トゥレット障害の患者の動画参照)

2.存在しない手足があるように感じる、幻肢

(via IV Ketamine)

幻肢は、手足を事故や病気などで失ったにもかかわらず、依然として失われた手足が、そのまま存在しているように感じる症状です。

先天的に手足を持たない人にも見られることから、四肢の存在自体を遺伝子が規定していることが一つの原因だと考えられています。

この症状は手足を失った人にはよくあることで、切断手術後に60~80%の人が幻肢を発症します。発症した多くの人が、存在しない手足の痛みを感じます。また、既に存在しない手足を動かせているような感覚におちいったり、かゆみを感じたりすることもあります。

基本的にこのような症状は、術後の時間経過とともに薄れていきます。

起きるのは手足だけではない

(via wikimedia)

幻肢の症状は、手足だけでなく、失われた体の部位の多くで見られます。たとえば目を失った人のおよそ30%が、まるで目が存在しているかのような「幻覚」を見ます。本来は真っ暗な視覚に、色や形を感じることがあるのです。

また胸を切除したり、抜歯したりすることでも起きます。さらに、性別転換手術を受けた人の一部は、性器の幻を見ることが分かっています。

3.体の一部を切断したくなる、身体完全同一性障害

(via Onedio)

健康で、問題の全く無い体の一部に対して違和感を覚え、切断したい願望が湧いてくる障害です。切断願望が強くなると、自分で消したい部位を傷つけたり、実際に切断してしまうこともあります。

患者の一部には願望の強さゆえ、公共の場で、義足や義手になったかのようにふるまうことがあります。四肢に問題は無いのに、車イスを使って移動したり、義足の器具をはめたりするのです。

この障害は、「実際の体の部位」と「脳の身体地図」が不一致を起こしていることが原因とされています。

4.驚かせるとジャンプする、びっくり病

(via URieLaRtE)

びっくりするような突然の出来事に対して、飛び上がったり、叫んだり、周りにいる人を殴ったりなど過剰な反応を見せる精神疾患です。

これだけにとどまらず、びっくり病にかかった患者は、突然の命令に対してどんなことでも無意識にやってしまうようになります。

例えば、「ナイフを投げろ」と言ったら、命令された人は何も考えずに投げてしまいます。人を殴れと言ったら、例え愛する人でも殴ってしまうのです。

この疾患にかかる原因は分かっていませんが、おそらく遺伝性のものだと考えられています。患者がフランスの田舎に住む木こりたちに集中していたからです。

5.物が大きくなったり小さくなったりする、不思議の国のアリス症候群

(via wikimedia)

ドラッグをやっている人はこのような体験をよくするようです。眼に障害が無いにもかかわらず、物が大きく見えたり、小さく見えたりするのです。

この病名は「不思議の国のアリス」のヒロインであるアリスが、薬を飲んで体の大きさを変えたという話にちなんだものです。

物の大きさだけでなく、色や形もゆがめられて見えることがあります。例えば母親の顔の色が緑色であったり、いつも見る猫の顔が別の動物に見えたりします。

【↓症候群にかかった人が描いたイメージ】

(via Blog)

このような症状は、子どもの頃によく起こるとされています。また偏頭痛をわずらっている人も、これらを体験することがあるようです。どうして起こるのかについては、現在も分かっていません。

6.右側あるいは左側だけ認識できなくなる、半側空間無視

【↓半側空間無視の患者】

(via Google Site)

片方の空間だけが認識できなくなる病気です。特に左側が認識できなくなる患者が多いです。

これにかかると、たとえば食事の際に半側の料理だけ手をつけずに食べ終え、それで自分では完食したと思うようになります。また上の写真の患者のように、顔の半側だけヒゲをそって終わらせてしまうようにもなります。患者自身は、これらの行動を全く自覚していません。

【↓これで完食したと思ってしまう】

(via Tactus Therapy)

また、患者に絵を描かせると、片側だけしか知覚することができないため、完成した絵も片側だけが描かれたものとなります。

【↓半側空間無視の患者が描いた絵】

(via Neuroscience)

これらの症状は、多くの場合、脳卒中で片側の脳に障害を負うことで起きます。

7.盗みたい衝動にあらがえず、盗みを繰り返す窃盗症

(via wikimedia)

物を盗む人の目的は、ほとんどが経済的理由からですが、この精神障害は異なります。物を盗むことで満足感を覚え、その気分を味わうために何度も窃盗を繰り返すのです。

それゆえ、盗むものに対しては関心が薄く、価値の少ない物を盗むことがほとんどです。盗んだ物は、そのまま廃棄されたり、元のお店に戻されたりすることもあります。

この障害はうつ病や過食症、アルコール依存症などと併発していることが多く、何かに依存する傾向の強い人がなりやすいようです。

8.脳の損傷でなまり言葉になる、外国語様アクセント症候群

(via Seeker)

脳梗塞などによって脳障害が起き、これまで普通に会話していた人が、外国語系のなまりで話すようになる疾患です。しかも、だいたいの場合が一度も行ったことの無い土地のなまりです。

これは例えば、アメリカ英語を話している人が、イギリスの田舎のなまりを突然しゃべりだすような感じです。

この疾患は非常に珍しく、1941年から2009年までにたった62例しか確認されていません。

原因はおそらく、言語処理をつかさどる脳の部位がうまく働かなくなることで起きると考えられています。

この不具合によって、音の高低のズレが起きたり、誤った音節で発声したりするようになります。その音が偶然にも外国語のなまりに聞こえたことで、疾患として記録されるようになったと考えられます。

9.自分の毛を抜いてしまう、抜毛症

【↓抜毛症の患者】

(via wikimedia)

髪の毛、まつげ、鼻毛、アンダーヘア、まゆげなどの体毛を繰り返し抜いてしまう精神疾患です。衝動が抑えられずに抜いてしまうこともありますし、無意識の場合もあります。

体毛の中でも髪の毛が最も多く抜かれる場所であり、頻繁に同じ部位を抜くために部分脱毛が見られます。基本的に鬱やストレスが引き金となって、10代の頃に抜毛が始まることが多いです。

患者の一部には、抜いた毛を食べてしまう食毛症を併発します。食毛症がひどくなるとラプンツェル症候群を引き起こすことがあります。

【↓病名の由来となったラプンツェル】

(via wikimedia)

病名のラプンツェルは、グリム童話「ラプンツェル」に登場する髪の長いヒロインを指しています。この名前が付いたのは、口に入れた髪の毛が消化されないために、胃から腸まで長い毛玉ができ、それがラプンツェルの長い髪の毛をほうふつさせたからです。

【↓ラプンツェル症候群の患者から取り除かれた毛玉】

(via WN)

10.ヒステリーを起こす、ピブロクト

(via logansmith)

北極ヒステリーとも呼ばれる、北極圏に住むイヌイットの先住民の間だけで見られる精神疾患です。太陽が差さない冬の時期に起こりやすく、女性がかかりやすいことで知られています。

ピブロクトにかかると、叫び声などをあげて制御不能なヒステリーを起こしたり、鬱になったり、糞を食べたりするようになります。また酷寒の中を全裸で走ったり、おうむ返しのように相手の言葉を何度も繰り返したりする等も見られます。

この疾患の原因は、おそらくビタミンA中毒だと考えられています。イヌイットの先住民たちは、肝臓や腎臓などビタミンAが過剰に含んだ食物を食べるためです。特に彼らが食するホッキョクグマの肝臓には、少量食べるだけでも中毒を起こすほどのビタミンAが含まれています。

11.自分がまるで他人のように感じる、離人症

(via eekboo)

離人症にかかった患者は、まるで夢の世界にいるような感覚におちいります。自分自身から心や体が離れて、第三者の視点で自分の行動を観察したり、現実の世界であると認識できなくなったりします。

それは、自分を主人公とした映画を他人の目で見ているような感覚でもあります。

この症状は、一時的な強い不安やストレスによって引き起こされます。またパニック障害や睡眠障害などをわずらっている人にも、この症状が見られる傾向があります。

12.周りの関心をひくために影で虐待などを行う、代理ミュンヒハウゼン症候群


子どもや介護者など自分が世話をしている人を傷つけ、傷害を負わせることで、周りの同情を買ったり、注目を集めたりしようとする病気です。病気をでっち上げたり、おおげさに言ったりすることもあります。

この病気の患者は、他人の関心を引き寄せることで、自らの精神的満足を他人から得ようとします。患者の多くが子を持つ母親であり、犠牲者の75%は6歳以下の子供です。母親は子どもを痛めつけ、病気にすることで、懸命で健気な母親を演じるのです。

患者の傷害対象となった犠牲者は、虐待のために致死率が6~10%にも達します。死因のほとんどは窒息死であり、次いで餓死となっています。

実際に、以下のような症例がこれまでにありました。

症例1
・1歳半の女児が病気でも無いのに、抗てんかん薬を母親に飲まされ、中毒におちいった。女児はおう吐や下痢、けいれんで1週間ほど入院。退院はしたが、それから1ヶ月後に意識障害で再び病院に運び込まれた。その際も抗てんかん薬を飲ませていた上に、1日で2リットルもの水を飲用させていた。女児は水中毒にかかり、抗てんかん薬の中毒で亡くなった。母親は医師に対して「うちの子、病気なんでしょう?」と何度も聞いていたという。(1998年・福岡久留米市)

症例2
・病院で点滴を受けていた1歳の女児に、母親が腐った飲み物を点滴の中へと混入させた。ビデオカメラの映像からその行為が発覚し、母親は殺人未遂で逮捕。また女児の姉妹2人にも同じことをしていたことが明らかになり、再逮捕された。裁判で精神鑑定の結果、この症候群であることが明らかになった。(2008年・京都市)

症例3
・母親は8歳の娘に毒物を飲ませたり、危険なバクテリアを点滴に混入したりして、娘を難病に仕立て上げた。母親は、「難病を持つ娘の母親」としてメディアに登場するなどして注目を集めた。母親が逮捕されるまで、娘は200回の入院と40回以上の手術を受けさせられ、作られた病気のせいで内臓の一部も摘出されていた。女児はこの一連のできごとを書いた書籍を発表し、子どもたちを代理ミュンヒハウゼン症候群から守るライターとして活躍している(1996年・アメリカフロリダ州)

13.突然しゃべれなくなる、ランドー・クレフナー症候群

(via Rhema’s Hope)

失語症に似たきわめて珍しい病気で、7~10歳の子どもに起こることがあります。これまで普通にしゃべったり、聞いたり出来ていた子供が、突然に言葉を失い、聞くのも会話するのも困難になります。

またこの病気の特徴として、てんかん患者特有の脳波が見られ、けいれん等のてんかん発作も引き起こされます。病気の原因は分かっていません。世界でも200例程度しか症例が存在せず、日本でも患者数は30人前後しかいません。

この病気は、発症の初期段階で会話の最中に聞き返すことが増えるようになります。そして発音があいまいになり、しゃべることがだんだんと難しくなっていきます。ある程度急激に症状が進んだ後は、ゆっくりと進行し、最終的には話すことも聞くことも読み書きも出来なくなります。

症状は一時的で、完治する場合もありますが、それはごく一部です。多くの場合、会話や認知能力に障害を残します。

14.人肉が食べたくなるウェンディゴ症候群

(via wikimedia)

ウェンディゴは、北アメリカの部族のあいだで信じられている人食いの怪物です。この疾患は、ウェンディゴのように強烈に人の肉を食べたいという欲求にかられ、自分が食人になってしまうのではないかという考えが常に頭に取り憑くようになります。

症状が進行すると、通常の食べ物を一切拒否するようになり、会話や身だしなみなど社会生活を送るうえで必要な能力が失われます。治療師やシャーマンが呼ばれ、治療が行われますが、もしそれが失敗に終わった場合、患者は処刑されます。

原因は、ビタミン不足によるものだと考えられています。これは、ビタミンを多く含む獣肉を食べられない冬季に発症しやすく、たいていの場合、動物の脂肪を飲ますことで治るからです。

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