あの鳥も!危険な毒を持つ鳥・5種

あまり知られていない毒鳥についてご紹介します。

1.ズアオチメドリ

(via HBW Alive)

全長:16.5cm
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ズアオチメドリは、ニューギニア島の標高1000m以上で、熱帯雨林の中に生息しています。頭部にある青と黒のかんむりが特徴的な毒鳥です。

本種は皮ふと羽毛に、バトラコトキシンという非常に強力な毒を保有しています。バトラコトキシンは、モウドクフキヤガエルが持つ毒であり、心臓の筋肉に強く作用し、心臓発作を引き起こします。

(via TopBiologia)

マウスの半数が死に至る「半数致死量」は、0.002mg/kgであり、これを60kgの成人に換算したら、たった0.12mgであの世行きとなりうるわけです。

とはいえ、この鳥を食べたり、鳥を触った手で目や口に触れたりしなければ、中毒になることはありえません。

毒を持つようになった理由

ズアオチメドリは、元から毒を持っていたわけではありません。本種の食べるエサが原因で毒化しました。

ニューギニア島には、高濃度のバトラコトキシンを含有する昆虫、ジョウカイモドキの一種がおり、それを捕食して毒をためこんでいるのです。

この毒のおかげで、自分を食べようとする外敵から身を守ることができます。

2.チャイロモズツグミ

(via wikimedia)

全長:16.5~19cm

こちらもニューギニア島の熱帯雨林に生息する毒鳥です。旋律的な美しい鳴き声をあげることで知られています。

チャイロモズツグミの美しい鳴き声


本種も、モウドクフキヤガエルが保有するバトラコトキシンを、皮ふと羽毛に宿していることが分かっています。

3.ツメバガン

(via wikimedia)

全長:75~115cm

翼を広げると、開長150~200cmになるアフリカ最大の水鳥です。主に開けた草地のある湖や川に生息しています。

最大50羽の群れを作り、水草や植物のタネ、小魚や昆虫を食べ、ほとんどの時間を水上で暮らします。

毒はエサから取り込む

(via wikimedia)

本種はカンタリジンという強毒に耐性があり、その毒を持つ甲虫「ツチハンミョウ」を捕食することで知られています。その甲虫から毒を取り込むことで、体全体に毒を蓄積するのです。

カンタリジンは人間にとって極めて有害な毒であり、半数致死量は0.5mg/kgで、たった10mgの摂取で死にいたる可能性があります。

この毒成分は、触れるだけでも激しいヤケドを負います。もし口から摂取したなら、胃腸と尿路が致命的な損傷を受け、永久的な腎障害が引き起こされることもあります。症状としては、血尿、腹痛などが見られます。

※毒化の原因がエサであるため、生息域や時期によっては毒を持たない。

4.ヨーロッパウズラ

(via wikimedia)

全長:17cm

日本のウズラとかなり似ていますが、異なる種です。見た目だけでヨーロッパウズラと区別することは難しいですが、鳴き声で見分けられます。

ヨーロッパウズラは、「ウェット・マイ・リップス」と鳴きます。

本種は、北アフリカとヨーロッパを移動する渡り鳥であり、冬の寒い時期になるとアフリカへ向かい、寒さをしのぎます。

ほとんどの時間を茂みの中で過ごしており、植物のタネや昆虫を主食としています。

毒を持つ個体は、昨今確認されていない

(via wikimedia)

これまでに紹介した鳥と同様に、ヨーロッパウズラもエサによって毒を保有するようになります。

本種による中毒は「コターニズム」という固有名詞が付くほど有名で、確実に存在していたものですが、毒化の原因となるエサについては特定出来ていません。

中毒元が特定できないのは、現在食肉とされているのが人工的に飼育された個体であることに加え、野生個体でも毒化した個体は極めてまれであるため、調査が行われていないからです。

しかしこの中毒は、紀元前4世紀の古代ギリシャ時代から知られていたものであり、過去の文献によれば、心停止を引き起こすヘレボルス草や、けいれんをもたらすヒヨス草などの種子を食べたことが原因ではないかと言われています。ただし、これを裏付けるものは一切ありません。

毒化した個体を食べると死ぬこともあった

毒化したヨーロッパウズラを食べると、筋肉が血中に溶け出す「横紋筋融解症」が起こります。筋肉が溶け出ることで、筋肉痛や脱力感が症状として現れます。

血中に溶け出たものは、尿に取り込まれ、それが尿の細管を詰まらせ、急性腎不全を引き起こすことがあります。これが原因となって死に至ることもあるのです。

5.ズグロモリモズ(モリモズ系)

(via Hayden’s Animal Facts)

全長:22~23cm

ズグロモリモズはニューギニア島の熱帯雨林に生息しています。派手な体色をしており、これが警戒色としての役目を果たすことで、捕食者へのけん制となっています。

ズグロモリモズも、1番最初に紹介したズアオチメドリと同じく、バトラコトキシンの毒を保有しています。毒化の原因となるエサも、ジョウカイモドキで同じです。

毒は羽毛と皮ふに高濃度で存在し、ダニが皮ふに付くのを防いだり、毒をこすりつけた卵を食べられないようにするのにも役立っています。

「モリモズ」という名の付く鳥の多くが、毒を持つ

ズグロモリモズを含め、「モリモズ」という名の毒鳥はいづれも、ニューギニア島に生息しています。モリモズ系は、バトラコトキシンに耐性があり、ジョウカイモドキを捕食するため、毒を保有します。

以下に写真で、毒を持つモリモズを一部ご紹介します。

【↓クロモリモズ】

(via iNaturalist)

【↓サビイロモリモズ】

(via HBW Alive)

【↓カワリモリモズ】

(via New Guinea Birds)

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