頭蓋変形という現在も行われている怖い風習の事実

(via wikipedia)

上の写真は、15世紀のインカ帝国時代の頭蓋骨(ずがいこつ)です。細長い頭をしていますが、この人物が生前に奇形であったわけではありません。この頭蓋骨は、人の手によって生み出されたものなのです。

このような人為的に頭の骨を変形させる身体改造を「頭蓋変形」と呼んでいます。

今回はこれらに関する興味深い事実をご紹介します。
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1.頭蓋変形は、世界中の多くの地域で行われていた

(via express)

興味深いことに、頭蓋変形を受けた遺骨は世界中で発掘されています。遠く離れた一切つながりの無い民族の間でも、そのような風習があったことは発掘調査から明らかになっています。

たとえばアフリカのマングベツ族、4~5世紀にモンゴルを支配した匈奴(きょうど)、北アメリカのチヌーク族などは、頭蓋変形を行っていたことでよく知られています。

もちろん日本も例外ではありません。弥生時代後期(3世紀ごろ)、現在の鹿児島南種子町に住む人たちの間に、このような風習が存在していたのです。

2.生後1ヶ月ごろから頭蓋変形が行われる

(via Kenh14)

赤ちゃんの頃の頭骨は、とても柔らかく、その形は完全に定まっていません。この時に、ヒモで頭部を縛ったり、木の板で挟み込んだりして外部から圧力をかけながら育て、徐々に頭を変形させていきます。

【マヤ人が行っていた木の板に挟み込んで頭を長くする方法】

(via wikimedia)

乳児期から行われる頭蓋変形は、基本的に数ヶ月から数年に渡って行われ、理想の形状になるか、頭の形が一定の形状に落ち着く時期まで続きます。

3.頭蓋変形の過程で、亡くなる子供もいた

(via Rare Historical Photos)

頭蓋変形は赤ちゃんの頭を無理やり変形させる行為です。それゆえ、その力が強すぎたりすると、脳に致命的な損傷を与えることがあります。

メキシコでは、頭蓋変形を受けた子供たちの遺骨が多数見つかっています。その一部は、このような残酷な方法によって亡くなった子供たちでした。

4.頭蓋変形は、文字が生まれる前から存在していた風習

【チリで見つかった最初期の頭蓋変形の遺体(ミイラ)】

(via hiddenincatours)

頭蓋変形の風習が生まれたのは、紀元前9千年頃の新石器時代にさかのぼります。それは現在のイラクで文字体系が生まれる(紀元前3千年頃)ずっと前のことです。

この時期に、現在のイラクと西南アジア、南米などで、頭蓋変形を受けた頭蓋骨が複数見つかっています。

5.細長い頭は、高い地位にある象徴でもあった

【ツタンカーメンの像】

(via wikimedia)

頭蓋変形を行う理由は、文化ごとに異なるものの、多くの場合、高い地位にあることを示すためでした。実際に北アメリカのチヌーク族の間では、高貴な生まれの子供だけがこの施術を受けることができたと言われています。

また古代エジプト王のツタンカーメン、ならびに古代エジプトの一部の王たちも、乳児期にこの施術を受けていたとされます。

6.頭蓋変形によって頭が良くなると信じられていた


「頭の大きい人が賢い」という迷信は、昔から多くの人に信じられていました。頭蓋骨を細長く変形させることで、頭部がより大きくなり、知能が向上するとされていたのです。

特にアフリカのマングベツ族の間では、この外見は重要な役割を果たしていました。地位ある身分に上り詰めるには、家柄はもちろんのこと、知能も大きな要素となっていたからです。

7.美の象徴でもあった

(via OnlineDataHub)

時代や文化によって美の概念は変わるものです。一部の部族にとっては、細長い頭を持つことが美しさの基準でもあったのです。

そのような部族の間では、より大きな頭に見せるため、頭蓋変形に加えて髪の毛を盛ったり、頭に大きな飾りつけをしたりする風習がありました。

(via Andrew Gough)

8.頭蓋変形は現在も行われている

【コンゴのマングベツ族】

(via congo autrement)

【バヌアツの民族】

(via tomboybklyn)

多くの地域では、頭蓋変形は法的に禁止されています。しかし一部のアフリカ地域とバヌアツ共和国では、法律で禁止されていないこともあって、昔からの風習が未だに残っています。

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