最も毒の強いウミヘビは?等ウミヘビの興味深い事実

ウミヘビに関する興味深い雑学をご紹介します。

1.ウミヘビは、ハ虫類と魚類の2種に大別される

【左がヘビの仲間、右がウナギの仲間】

(via wikimedia)

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ウミヘビは、大別して2種類います。ひとつは陸上のヘビの仲間で、コブラ科に分類されるハ虫類。もう一つはウナギの仲間で、ウナギ目に分類される魚類。

一般的に「ウミヘビ」と言った場合、ハ虫類の方を指します。

この2つは全く別の種であり、見た目は両方ともヘビのような姿ですが、魚類の方は陸生のヘビとは全く関係がなく、ウナギの一種です。一方でハ虫類の方は、陸生のヘビが海中に適応した種です。

今回紹介するのは、主にハ虫類のウミヘビです。また以下から、単にウミヘビと表記した場合は、全てハ虫類のウミヘビとします。

2.最も人を殺しているウミヘビは、イボウミヘビ

(via astropage)

ウミヘビは全部で60種近くいますが、本種だけでウミヘビの咬傷事故の50%を占めています。死亡者数で見ると、およそ90%に達します。

ただし、日本にはいませんので安心して下さい。インド洋から太平洋の熱帯域に生息しています。

イボウミヘビが非常に危険なのは、毒が非常に強く、咬みついた相手に注入する毒量が多いためです。

毒の強さは、ネズミの半分が死ぬ半数致死量(LD50)で換算すると0.1125mg/kg。1回の咬傷で注入される毒量は7.9~9.0mgとなので、ネズミなら3000匹以上、人間なら5~6人を1回の咬傷で殺害可能です。

毒は体の筋肉を破壊してマヒさせ、呼吸困難をもたらす神経毒のミオトキシンであり、即効性があります。それゆえ、咬まれてそのまま動けなくなり、水中で死亡するケースが珍しくありません。

3.最も強い毒を持つウミヘビは、デュボアトゲオウミヘビ

(via CBS News)

毒の強さでは、イボウミヘビの2倍以上です。ネズミの半数が死ぬLD50値は、0.044mg/kgとなっています。また、単純な毒の強さではヘビ界でベスト3に入ります。

しかし、このウミヘビによる被害はほとんどありません。なぜなら1回の咬傷で注ぎこまれる毒の量が、イボウミヘビの1/10以下だからです。

それに加え、毒牙の長さは1.8mmしか無く、もし咬まれたとしても、水着を突き破って毒が注ぎ込まれる可能性は低いのです。

イボウミヘビと同じく、こちらのウミヘビも日本にはいません。オーストラリアや東南アジアの暖かい海で見られる種です。

4.ウミヘビは、全種が毒を持っている

(via Fred von Lohmann/flickr)

驚くべきことに、これまでに見つかったハ虫類のウミヘビの全てが、毒を有していました。そしてその多くが、400種近くいる有毒ヘビの中で上位の強毒性を有しています。

ウミヘビの毒が強い理由

ウミヘビの毒が強いのは、自己防衛よりもエモノを仕留めることに特化したためです。ウミヘビのエサは、主に動きが素早い小魚であり、捕獲後すぐに殺せないと、逃げられてしまうからです。

そのためウミヘビは、強力な毒を使ってエモノを一瞬にしてマヒ状態にし、逃げる機会を奪うことで、狩りの成功率を高めています。

5.ウミヘビが、みずから人を襲うことはまず無い

(via PicQuery)

強力な毒を有していますが、こちらから刺激を与えたりしない限り、襲われることはありません。陸上に住むヘビよりもずっとおだやかで、臆病な性格です。

咬傷事故の多くは、陸にいるウミヘビを踏んづけたり、魚網にかかったのを外す時に起きています。危険性で言えば、陸のヘビよりはずっと安全です。

6.ウミヘビは、最大5時間ものあいだ水中にもぐっていられる

(via Wikimedia )

ハ虫類のウミヘビは陸上のヘビと同じく、肺呼吸をしています。種によりますが、潜水時間は短くても30分以上、長いと5時間以上になります。

これほど潜水時間が長いのは、肺が非常に長くて大きく、全長のほとんどの部位に広がっているからです。

またほとんどのウミヘビが、ハ虫類でありながら、皮ふ呼吸ができるように進化しています。例えばセグロウミヘビでは、摂取する酸素の20%を皮ふ呼吸からまかなっており、非常に重要な呼吸器官となっています。

7. 100m近くまで潜ることもある


ウミヘビは肺呼吸であるため、海中に潜っても、必ず海面に出て呼吸しなければなりません。なので、エラ呼吸の魚のように海の深い場所は好みません。

それでも空気をたくさん溜め込める肺があるおかげで、エサを求めて100m付近まで潜ることができます。

8.ウミヘビは地上に出たからといって、簡単には死なない

(via Wikimedia)

ウミヘビは、基本的に肺呼吸であるため、地上に出てもすぐに死ぬことはありません。むしろウミヘビの一部は、産卵や休息のため、積極的に海に上がります。

ただし、腹板という部位が発達していない種は、陸上では移動が困難なため、海岸で座礁すると海に戻ることが出来ず、衰弱して死んでしまいます。

【ヘビの腹板:これを伸び縮みさせて地上を移動する】

(via gpshslax)

陸で過ごせる種であったとしても、エサは魚なので、海での生活がメインになることは言うまでもありません。

9.ウミヘビは、陸上のヘビより頻繁に脱皮する

【脱皮するウミヘビ】

(via themorningbulletin)

ウミヘビは、2週間~1ヶ月半ごとに脱皮を繰り返しています。一方で陸のヘビは、3ヶ月~6ヶ月です。

これほど脱皮頻度が異なるのは、モやフジツボなどがウミヘビの体に付着しやすいからです。ウミヘビの遊泳能力は、その平らで滑らかな体のおかげであり、それが汚れると移動がスムーズに出来ず、狩りの成功率が下がってしまいます。また病気にもかかりやすくなります。

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