ほんとうに怖い。意味がわかると怖い話まとめ(厳選20選)

2016年9月7日

今回は意味がわかると怖い話をご紹介します。内容について、気になる場合はコメ欄などにお書きください。詳細についてお答えします。
(現在、コメント欄に全ての解答が書かれております。)

1.アトリエ

10年程前の話。

美術教師をしていた姉が、アトリエ用に2DKのボロアパートを借りた。
その部屋で暮らすワケでもなく、ただ絵を描く為だけに借りたアパート。
それだけで住まないなんてもったいない!
私は姉に頼み込んで、その部屋で一人暮らしをさせてもらった。

一人暮らし初日、ワクワクしながらアトリエに帰宅。
帰ってすぐに玄関に鍵とチェーンをかけた。 夕飯を作ったり、本を読んで
ゴロゴロしたり、楽しく一人の時間は過ぎていく。

就寝前にもう一度戸締りをチェック。 ガスの元栓も締めてから眠りについた。

多分夜中の2~3時だったと思う。 玄関がガチャっと開いた。
姉が絵を描きに来たらしい。 こんな時間に頑張るなあと、ウトウトしていると、
画材やらキャンバスやらが置いてある隣の部屋で、姉はブツブツ言ったり、
クスクス笑ったりしている。

うーん、やっぱり芸術家と怪しい人って紙一重だよなぁ、と、妙に納得しながら
私はいつの間にやら寝入ってしまった。

朝、目が覚めると姉は居なかった。 姉の絵に対する情熱は尊敬に値するなあ、
そう感慨に浸りながら私は家を出た。

玄関の鍵を閉めた時に、突然恐怖に襲われた。
それ以来、私がそのアトリエに足を踏み入れる事はなかった。

 

(チェーンが掛けられているというところがポイント。)

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2.呪い真書を手に入れた。

呪い真書を手に入れた。冒頭にこう書いてある。

「これに書かれてある手順を実行すると呪いが成就するが、
手順を間違えるとその呪いは自分に返ってきます。あなたはそれでも実行しますか?」

勿論だ。俺には許せない奴がいる。だからこそこの呪い真書を手に入れたのだ。
俺は呪いの手順を始めた。

「1.まず始めに、目を閉じて、呪いたい相手の顔を思い浮かべます」

忘れたくても忘れられるものか、と俺は奴の顔を思い浮かべた。
よし、次だ、どれどれ・・・。

「2.どんな呪いをかけたいのか思い浮かべます」

考え付く全ての苦痛を与え続けてやる。よし、次だ。

「3.最後に目を開けます」

 3.危険なアパート

ある地方の女子大生が東京の大学に進学が決まり、東京に一人暮らしする事になりました。
とあるマンションで生活を始めているうちに、ある日部屋に小さな穴があいてるのに気づきました。
その穴は隣の部屋に通じていて、なんだろうと覗き込みました。
すると、穴の向こうは真っ赤でした。

真っ赤な背景の中を、黒い影がちらちらと動いています。
隣の部屋は赤い壁紙なのかな、と思いつつ次の日も次の日もその女子大生は穴をのぞいていました。
いつ見ても赤かったので、隣の部屋が気になる女子大生はマンションの大家に聞いてみることにしました。

「私の隣の部屋にはどのような人が住んでいるんですか?」
大家は答えます。

「あなたの隣の部屋には病気で目が赤い人が住んでいますよ。」

4.ビデオ

一人暮らしをしている大学生の男がいた。
男が住んでいるのはごく普通のアパートだが、たまにおかしなことが起こった。
大学から帰ってくるとカーテンの形やゴミ箱の位置などが微妙に変わっている気がするのだ。

最近は誰かにつけられてる様な気もしてきた、流石に気味が悪くなってきた男は大学の友人に相談した。
男が「もしかして…ストーカーかな?警察に言うのが一番良いと思うけど…
警察は実際に被害が無いと動いてくれないって聞くしなぁ…どうしよ……。」
と困っていると、友人は「…じゃあ大学に行ってる間ビデオカメラで部屋を撮影しておいて、
もしストーカーが部屋に侵入してるのが撮れたらそのテープもって警察に行けば良いじゃん、
不法侵入してるわけだからさすがに警察も動いてくれるだろ。」
と具体的な解決策を提示してくれた。

やはり持つべきは友!これは良い案だ!と思った男は
早速次の日の朝、部屋にビデオカメラを設置して録画状態のまま大学へ行った。
大学から帰ってきた男は焦った、久々に部屋に違和感がある、

「これは期待出来る、マジにストーカー写ってるかも…」と思いながらビデオの録画を止め、再生した。
しばらくは何も写らなかった。
しかし夕方になると、知らない女が包丁を持って部屋に入ってきたのだ。
「…!!!!!!」ビビった男はすぐに友人に電話をかけた、
「ヤッベー!写ってる写ってるストーカー写ってる!!!!」と若干興奮気味に伝え、
それからは録画を見ながら友人に内容を実況した。

「ゴミ箱漁ってるよぉ…」「今度は服の匂い嗅いでる…キメェ!!」今までコイツは何回も来ていたのかと思うと
男は背筋が凍る思いだった。「これで警察も動いてくれるなぁ」と少しホッとしてると、画面の中の女は押入れに入った。
「うっわ…押し入れの中入ったよ、しかもなかなか出てこない……」などと友人と喋っていると、また誰かが部屋に入ってきた。
男は言葉を詰まらせた。

部屋に入って来たのは自分だった
そしてビデオの中の自分はカメラに近付き録画を止める。
そこでビデオは終わっていた。

 

5.黄色いパーカー

ある日、商店街の裏にある友人のアパートに行きました。
アパートは、一階に共同トイレがあり友人の部屋は一階の一番奥でした。

その後、友人の部屋で朝まで飲んでいたらトイレに行きたくなり
気味の悪いトイレに行きました。

トイレで用をたしてるとキョロキョロしながら黄色いパーカーを着た
青年が大きな声で「オハヨウゴザイマス!!」と言ってきたので
「おはようございます。」と言って何も気にせず部屋に帰りました。

その数分後、一人の友人がトイレに行き帰って来ると「青年が挨拶してきた。」と言って挨拶を返したと言ってきました。
その後、眠っていると一人の友人が「おい!これ見ろ!いいから見ろ!」
と言ってきてテレビを見るとニュース番組で「白昼堂々!通り魔」という
タイトルでやっていました。

目撃したおばあさんの証言は黄色いパーカーを着た青年だったそうです。
そして逮捕された青年の動機は「挨拶をしたのに返さなかったから刺した。」

 

6.はなうた

今私が住んでいる場所は特に曰くも無く、昔から我が家系が住んでいる土地なので
この家に住んでいれば恐怖体験は自分には起こらないと思っていました。
でもここ最近ですが、リビングにいると昼夜を問わず、 女性の低い声で鼻歌が聴こえてきます。
「ん~…ん~ん~…」
最初はよ~く耳をすまさなければ気づかないほどに遠くから聴こえてくるのですが、
放っておくとどんどん近づいてきます。
「ん~…ん~ん~…」
それでも放っておくと、意識を集中しなくても聴こえるほどに近づいてきます
「ん~…ん~ん~…」
なので私は、その声に気づいたらいつも般若心経の最後の部分を
繰り返し唱えるようにしています。(これしか知らないもので……)
とにかく般若心経の「ぎゃーていぎゃーてい」のくだりを唱え続けると、
声はだんだん遠ざかっていきます。
このリビングではテレビにも集中できません。

声が聴こえ始めるのは完全に不定期ですし、早く声に気づいて般若心経を唱え始めなければ、時としてそれは部屋にまで入ってきます。
「ん~…ん~ん~…」

 

そういえばこの前、大好きなバンドのニューアルバムが発売されました。
発売日を楽しみにしていたので、お店で買った時はもうテンション↑↑
さっそく家に帰ってヘッドフォンで聴いて、一通り聴き終え、
よかったな~と余韻に浸りながらヘッドフォンを取ったら耳元で

「んーーーーーーーーーーーーーーーー」

って。

7.きもだめし

俺が小学生の頃の話。

俺が住んでいた町に廃墟があった。

2階建てのアパートみたいな建物で、壁がコンクリートでできていた。

ガラスがほとんど割れていて、壁も汚れてボロボロだったから、地元の人間でも、あまり

この場所に近づくことはなかったらしい。

 

ある日俺は、友人と肝試しをすることになって、この廃墟に行くことにした。

まだ昼ぐらいだったから、建物の2階まで上がって建物を探索した。

そしたら並んでいる扉のひとつに、文字が書いてあるものがあった。

友人と近づいて確認してみると、扉の前に

「わたしは このさきの へやに いるよ」

と書いてあった。

 

俺と友人は扉を開けて中に入り、先に進むことにした。

歩いて行くと分かれ道に突き当たって 、壁に

「わたしは ひだり に いるよ」

と書いてあった。

 

少し怖くなったけれど、俺と友人はそのまま左に進むことにした。

すると両側に部屋があるところに突き当たって、壁に

「あたまは ひだり からだは みぎ」

と書いてあった。

友人はこれを見た瞬間に、半狂乱になって逃げだした。

 

でも俺はその場所にとどまって、勇気を出して右の部屋に行くことにした。

部屋に入り進んでいくと、突き当たりの壁に

「わたしの からだは このしたにいるよ」

と書いてあった。下を見ると

「ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね」

俺は急いで、その部屋の窓から飛び降りて逃げた。

 

それからはもう、その場所には近づいていない。

8.お出かけ

「おい、まだかよ?」
俺は、女房の背中に向かって言った。
どうして女という奴は支度に時間が掛かるのだろう。

「もうすぐ済むわ。そんなに急ぐことないでしょ。…ほら翔ちゃん、バタバタしないの!」
確かに女房の言うとおりだが、せっかちは俺の性分だから仕方がない。
今年もあとわずか。世間は慌しさに包まれていた。
俺は背広のポケットからタバコを取り出し、火をつけた。
「いきなりでお義父さんとお義母さんビックリしないかしら?」
「なあに、孫の顔を見た途端ニコニコ顔になるさ」

俺は傍らで横になっている息子を眺めて言った。
「お待たせ。いいわよ。…あら?」
「ん、どうした?」
「あなた、ここ、ここ」
女房が俺の首元を指差すので、触ってみた。
「あっ、忘れてた」
「あなたったら、せっかちな上にそそっかしいんだから。こっち向いて」
「あなた…愛してるわ」
女房は俺の首周りを整えながら、独り言のように言った。

「何だよ、いきなり」
「いいじゃない、夫婦なんだから」
女房は下を向いたままだったが、照れているようだ。
「そうか…、俺も愛してるよ」
こんなにはっきり言ったのは何年ぶりだろう。
少し気恥ずかしかったが、気分は悪くない。俺は、女房の手を握った。

「じゃ、行くか」
「ええ」
俺は、足下の台を蹴った。

9.エレベータ

その友人は高層マンションに住んでいます

彼は14階に住んでいるためエレベーターは必須なのです。
これは、仕事が長引いてしまい、夜中に帰宅したときの話です。

いつものように彼はエレベーターに乗って14階のボタンを押し、ドアが閉まり動きだしたところ、8階のボタンのランプが点灯したそうです。

「ああ、だれか乗ってくるのか… 」

そう思った直後、ハッとした友人は慌てて2階3階4階5階とボタンを連打しました。

エレベーターは2階は通過したものの、3階で止まってくれたので開きかけのドアをこじ開ける勢いで外へ飛び出しました。

そのまま階段を駆け降りてマンションをあとにして、朝までコンビニで立ち読みしていたそうです。

「まあ俺の思い過ごしだと思うけど、万が一ってこともあるしな」

友人は笑いながら他の友人達にそう話していましなが、しかし夜間にエレベーターを使うのは今でも控えてるみたいです。

(普通のエレベーターは、内側から押さない限り室内のランプは点灯しない)

10.アパートの不審者

学生時代に住んでいたアパートの鍵はテンキーだったんだが、
夜中の3時頃に部屋で漫画を読んでいたら突然ドアノブをがちゃがちゃする音が聞こえた。

ビビったけど鍵かけてるし大丈夫だと思っていたらピッピッと暗証番号を押す音が聞こえ血の気が引いた。

その当時テンキーの設定を変にいじってしまい

Eというパネルを押すだけでロックが解除される設定になってて、ドアの向こうにいる奴が適当にボタンを押している内にロックが解除されてしまった。

運よく普段めったにかけないチェーンをかけていたんだが、チェーンで開けられないにも関わらず、ドアを無理やり開けようと3分くらいガンガンやった後、静かになったので恐る恐るドアを開けて見たらもういなかった。

すぐに暗証番号の事情を知っている友人に連絡を取ったが、部屋には来ていないし深夜だったので怒られた

そもそも普段から廊下を歩く音が余裕で聞こえるのに、そいつが去った時に聞こえるであろう足音が全く聞こえなかったのが怖かった

(歩く音が聞こえなかったということは、まだ近くにいる?)

11.ホテル

出張で泊まるホテルは同僚が出るぞーって散々脅していたところだ。
ビビりな俺はガクブルでその夜ベッドに入った。

案の定深夜にドアをノックする音がする。
ホテルの人かな? と思い声をかけたが返事がない。

もうドアを見るのも怖くて、ひたすらノックの音がする中夜が明けた。
ノックが止んだ後俺はすぐチェックアウトした。

出張から帰って同僚にノックの話をすると、「やっぱり出たか」とこんな話をしてくれた。
そのホテルは以前火事になり逃げ遅れた人がいたという。
その人は運悪く部屋の中に閉じこめられて、そのままなくなったそうだ。

ああよかった。ドアを開けていたら今頃どうなっていたことか。

12.幽霊とタクシー

昨日夜遅くに会社に呼ばれた(クレームで)
で、バスも電車もないので家までタクシー呼んだんだけど
そのときの運ちゃんとの会話

運「昨日近所のレストランで刃物持った男が暴れて逃げたらしくて
僕らも注意するように言われたんですわ。
もし乗せちゃっても気づかない振りして降ろしてから通報ってね。」

俺「こわいっすね~。大阪でも物騒な事件がありましたしね~。」

運「こわいね~。でもまあ幽霊さん乗せるよりはマシですよ。
あいつら無銭乗車するし事故を誘うし大変ですよ。」

俺「大変です・・・って、乗せたことあるんですか!」

運「しょっちゅうですよ。今日もちょうどお客さんと入れ違いで降りていきましたよ。
気づきませんでした?」

(幽霊と入れ替わり降りたということは・・)

13.俺にも彼女ができました

俺にも彼女ができた
包容力のある蠍座のB型
丁度仕事から帰って来た時告白されて
持って来た食材で料理中。
つまり俺にも春が来た
たのしい日々が始まりそう
女っ気がない人生から卒業だ
ニコニコした生活が待ってる
居場所もできて
座ってると料理が出てきた
ラッキー
れんあい経験無いけど
てんからの贈り物かな?
にんげん、良い事がある
げんに、俺がそうだ
ラッキー
れんあいも頑張るか
なんか、ずっと見ていてくれて、
いつも気に掛けてたらしい
たのしい
すてきな人生
けいけんない俺で良いらしい
てか、これ見て照れてるよ

(縦読み)

14.アイスピック

先週、職場の近くで殺人事件があった。
若い女をアイスピックでめった刺し。
しかも普通のアイスピックじゃない、
業務用の三本歯のやつでだぜ?怖いだろ。

小さな町だから、どこに行ってもその話で持ちきり。
マスコミも大きく取り上げてる。
滅多にない大ニュースだから無理もない。
うちのばあちゃんは、可哀相なくらい怯えて、
毎日何時間も仏壇の前で手を合わせている。

警察は、まだ凶器すら判明できないだとよ。
まったく馬鹿にしてるとしか思えないね。

15.特急電車

あと10分ほどで真夜中になるという時間帯に、
私は特急電車に乗っていた。
やがて、途中の駅で一人の男が乗り込んできた。
その男は、電車のドアが閉まると、突然我に返ったように乗客の顔を見回し始めた。

「すみません。あなたの年齢は28歳ですか?」
男が私に話しかけてきた。
「そうですが、どうしてわかったんですか」
私が聞き返しても、男は無視して、また別の人に話しかけた。
「あなたの年齢は45歳ですか?」
「そうですけど……」
「あなたは62歳ですね?」
「どうしてわかったんだ?」
そんなやり取りを繰り返していく。
どうやら、その男には、
顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。

次の停車駅までは、まだ15分以上ある。
私を含め、乗客たちは全員その男に注目し始めた。
「あなたは50歳ですね?」
「そうですが、あと5分で日付が変わったら、51歳になるんですよ」
最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。
年齢を当てていた男の顔が、その途端に青くなった。
「凄いですね。百発百中じゃないですか」
私は男に話しかけた。
すると、男は青い顔を私に向け、こう言った。

「あなたは勘違いをしています。

私に見えているのは、その人が死ぬ年齢だけです」

16.暗い山道

月明かりも街灯も民家の灯りも無い山道。
急いで車を飛ばし家路へと急ぐ。
するといきなり人が飛び出してきた。
急ブレーキを踏み何とか衝突は避けた。
相手も無事な様だが、凄まじい形相で何か言っている。
何だか怖くなりアクセル全開で逃げ去った。
ルームミラーで確認するが、まだこっちを見ている。
しつこいな。飛び出してくる方が悪いだろーが。

(暗闇でなぜ見える・・)

17.クローバー

最近、近所で連続殺人事件が起きている。
被害者は全て同じ小学校の子供。
その犯行はとても残虐で、死体は見るに耐えないカタチになっているという。

事件現場に供えられた沢山の花。しかしその中にクローバーが大量に供えてある。
他の現場でも必ずクローバーが大量に供えられている。
どうやら、あるお婆さんが供えているらしい。歳は80といったところだろうか。

とても温厚そうなお婆さん。涙は見せず、優しい笑顔で花を供え、手を合せて帰っていく。
お孫さんなのだろうか。知り合いの子供さんなのだろうか。
私も花を供えにと思い現場へ向かうと、ちょうどそのお婆さんと会った。
お婆さんはいつものようにクローバーを供えている。

「何故クローバーを供えているんですか?」

「クローバーって、四葉とかあったりして幸せな花じゃない?
向こうでも幸せにしてほしいって意味を込めてるのよ。」

そう答えるお婆さんは、とても優しい目をしていたが、時折切ない表情も垣間見えた。

「実はね、私の孫も亡くなってしまったのよ。別の事件なんだけど、学校の事故で。
詳しい事はまだわかっていないらしいんだけどね。
この殺人事件で亡くなった子達、孫ととても仲良くしてくれてたらしいのよ。
だからこうして、全員にクローバーを供えているの。」

涙しながらそう話すと、お婆さんはその場を去っていった。
こんな優しいお婆さんもいるんだなという思いにふけりながら帰宅した。.

(クローバー(シロツメクサ)の花言葉は復讐)

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18.降りる駅、落ちる駅

終電車の中で眠ってしまい目を覚ますと、見知らぬ女性が俺の肩に頭を乗せてもたれかかるように眠っていた。
見ると黒髪ロングでかなりかわいい。貞子とかの不気味な黒髪じゃなく、綺麗な感じだ。
正直言って悪い気はしなかったので、しばらくそのまま乗っていた。俺の降りる駅はまだ先なので大丈夫だろう。

二駅、三駅を過ぎ車両には俺と、俺にもたれて寝ている女性の二人だけになった。
彼女はどこで降りるんだろう、起こしてあげた方がいいかな……そう思った俺が体を動かしかけると、

「動かないで……」
と、目を閉じ頭を肩に乗せたまま女性が言った。

さらに続けて、
「もう少しこのままでいたいな……」
って。

初対面の人に言われて不思議だったけど、女の子にそんなこと言われて理由を聞くほど俺は野暮じゃない。黙って肩を貸してやった。

でもさすがに自分の降りる駅が近づくと心配になってきてさ、とりあえず「どの駅で降りるの?」と聞いてみた。
すると「落ちる駅?」と返してくる。
「違うよ、落ちる駅じゃなくて降りる駅」
「降りる駅が落ちる駅だよ」
また意味不明な答え。さらに彼女は「貴方の降りる駅が、私の落ちる駅」と続けた。
ひょっとして、自殺でもするんじゃないかと思ってさ。この娘は俺の降りた駅で飛び降り自殺をするんじゃないだろうか?

どうしても気になったので、彼女に「落ちちゃいけないよ」と言ってみた。
すると彼女は「貴方が降りたら私は落ちる」と脅迫めいたことを言ってくる。仕方がないので「じゃあ降りないよ」と言ってあげた。

彼女は嬉しそうに、「ありがとう、約束だよ……破ったら貴方も落ちてね?」と言う。
この言葉に俺はゾッとしたが、今は彼女を落ち着かせることが優先だ。自殺を食い止めたい一心で、俺は「わかった、約束するよ」と言った。

そのとき、電車が揺れた。
そして彼女の方を見た俺は、彼女の不可解な言動のすべてを理解した。

しかしもう遅い。

降りたら彼女は落ちる、そして俺もまた落ちるのだから。

19.彼女からのメッセージ

浮気をしたのが彼女にばれて2週間。

ずっと連絡がなかった彼女がやっと部屋にあげてくれた。でもお互い気まずくて一言も口をきけないまま時間だけが過ぎていく。
僕はその空気に耐えられなくなってトイレに逃げ込んだ。ふと脇を見るとトイレットペーパーの端にペンで「真美より」と書いてあった。

なんだろう。どきどきしながら紙を引き出すと、そこに彼女からのメッセージが書き込まれていた。メッセージは何行にもわたっていた。
僕は紙を1行ずつ引っ張り出しながら噛みしめるように読んでいった。

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真美より

あなたは私を裏切った それは事実
でももうすべてリセットしていいと思うの
あなたと過ごした宝物のような日々
それが私にとって大切だと気づいたから
なにもかもぶち壊してしまうこと
許されないことだもんね
あなたが浮気していたことは
全部忘れてしまえるわ あの娘と
あなたとの関係もこれで帳消しってこと
にしてあげるお互いつらかったよね 私と
あなたは 十分に苦しんだからこれから楽
しんじゃおうよ 一緒にね

隆史へ

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涙があふれてきた。いま扉の外に真美が待っている気配がする。

はやく出て行って彼女を抱きしめてあげよう。

 

(下の行から読むと・・・)

20.優しいお姉ちゃん

私は13才の中学生です。
三つ上のお姉ちゃんとは部屋を共用していてとても仲良し。
一つしかないベッドを私に譲ってくれるとても優しいお姉ちゃん。
今日もいつものように寝る前に二人で仲良くトランプしたあと二人同時に就寝することにしました。
私はベッド、お姉ちゃんは床にひいた布団で眠りにつきます。
わたしは30分も経たないうちに眠りについたと思います。

何時間経ったあとのことだったのだろうか。
「ねぇ、起きて」 寝ぼけ半分で目をあけるとおねえちゃんが小声で囁いている。
どうやら寝付けないらしく、一緒に散歩に行かないかと言っている。
私は眠かったのもあり「一人で行ってきなよ」と冷たく押し返したが、やけにしつこいお姉ちゃん。
終いには乗り気でない私に郷を煮やしたのか私の手を掴み靴も履かず外に引っ張り出された。

「イタイ!」

私の叫びも耳に入らないのか私の手を強く掴んだまま、パジャマのままの私を何も言わずただ引っ張る。

「ねぇ!どうしたの?!」

お姉ちゃんは黙っている。よく見ると手は小刻みに震えていた。

家からしばらく離れたところでお姉ちゃんも少し落ち着いてきたのか、掴んだ手が少し緩んだのを感じ
もう一度問いただしてみた。

「何があったの??」
お姉ちゃんは唇を震わせ言った。

「やっぱりあんた気づいてなかったのね……」

 

(私からは見えず、お姉ちゃんからは見える位置に何かがいた・・)

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オカルト

Posted by uti