世界の変わった学校・8校

2018年10月4日

1.バングラデシュのボート学校

(via theguardian)

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バングラデシュでは近年の気候変動に強く影響を受けており、洪水がたびたび起きている。その洪水によって学校が倒壊するなどして十分な教育を受けられない子どもたちが増加していた。

(via Theirworld)

そのために生まれたのが、ボートを改装した学校だった。ボートは学校以外にも図書館、研修センターに改装され、洪水で孤立した地域に知識や技術を提供している。

2.魔女の学校

(via Theirworld)

現在はオンラインでの授業がメインとなっているが、魔女狩りで有名なマサチューセッツ州のセイラムに魔女の学校があった。オンライン学習を含め、これまでに4万人以上が魔術に関する授業を受けている。魔術のほか、ペイガニズム(自然崇拝や多神教の信仰)、占いを学ぶことができる。

3.洞窟の学校

(via Noticias y posts)

中国・貴州省の人里離れたマオ村に1984年から開校していた世界唯一の洞窟学校。

マオ村では一つしか無い学校だったが、中国政府が「我が国は穴居人の社会ではない」と言明したことで、地元当局からの資金提供が解消され、2011年に閉校せざる得なくなった。だが当時186名いた生徒には、政府から代わりとなる教育環境が与えられることはなかった。

4.通学に5時間かかるグル小学校

(via theirworld)

これほど危険な通学路は存在しないだろう。幅40cmしかない山道を行き、数百mの断崖を進むこと5時間、崖の中腹にあるのがこの学校だ。

中国四川省の雅安市に位置するグル小学校は、この村の唯一の教育機関であった。教師はたった一人で、彼が26年間勤めた間に大学に行けた生徒は2人のみだったと言う。

2011年になってようやく山のふもとに新しい学校ができ、グル学校に通っていた生徒は危険な山道を通る必要は無くなった。

5.レズビアンなどLGBTのみが通えるハーヴェイ・ミルク高校

(via KenExcellence)

ニューヨーク市の公立高校で、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(身体の性と心の性が一致しない人)と自分の性に疑問を持つ人のみが入学できる。

高校の名前は、アメリカの政治家で初めてゲイを告白し、1978年に暗殺されたハーヴェイ・ミルク氏にちなんで名付けられた。

授業は他の公立高校と大きく変わらず、英語と数学コースが必須で、コンピュータ技術、芸術、料理の専攻がある。これまでに反ゲイ集団によって建物を燃やされるなどの被害があったが、建物は修復・拡張され2004年には8クラス110人に達し、学生の数は増加傾向にある。

6.地下核シェルターになっているアボ小学校

(via Wikipedia)

アメリカ・ニューメキシコ州に存在したこの公立小学校は、冷戦の頃に核シェルターとして設計された建物である。完全に地下にある学校は、世界でもここにしかなかった。

【学校内部の見取り図】

(via Halkweb)

学校内には巨大な貯蔵庫があり、核戦争や大災害に備えて2160人分の緊急食糧が用意されている。現在では維持費の増加や施設の老朽化、アスベスト除去の困難さから閉校となり、貯蔵施設として利用されている。

7.駅のプラットフォーム・スクール

(via scoopwhoop)

インドで経済的な問題から学校に通えない子どもたちに開かれている学校で、これまでに4000人以上が駅のプラットフォームで勉強してきた。

スラム街で物乞いやクズ拾い、窃盗をしていた子どもたちに教育の機会を与え、楽しく学習でき役立つ知識が身につけられるような授業を目的としている。

特に優秀な生徒がいれば、普通学校への編入も行われている。2015~2016年には100人がこの学校に通い、そのうち18人が正規の学校へ編入した。

8.世界で最も地球に優しい学校

(via yousolar)

インドネシアのバリ島にあるこの学校は、建物が巨大な竹や藁など天然素材から作られ、100台以上あるソーラーパネル、水力発電の自然エネルギーから全ての電気をまかなっている。

(via Bamboo House Plant)

生徒は国際色豊かで、世界45カ国から6~18歳の約300人が集まる。普通の授業はもちろんだが、水田の管理等ここでしかできない自然体験を通して様々な事柄を学習する。

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