巨大すぎる世界最大の葉っぱ・6種

【世界最大の葉(複葉)】

(via Palmpedia)

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ヤシの木の一種であるラフィア・レガリスは、世界最大の葉を有する。本種はアンゴラやナイジェリア、カメルーンなどアフリカの低地熱帯林に自生している。

【ラフィア・レガリスの複葉】

(via palms)

その葉の長さは、最も長くて25.11m、幅は3mに達し、一般的な樹木よりも長くなる。ただしこのヤシの葉は「複葉」と呼ばれ、小さな葉が規則的に何個も連なって一つの大きな葉を構成するものだ。

【小さい葉(小葉)からなる葉】

(via Thomas Couvreur)

それぞれの小葉は最大6cmくらいで、だいたい180個ほど付いている。地元の部族は、この葉をロープやバスケットを編むのに使っているそうだ。

世界で一番大きな単葉

(via Stephen Griffith)

複葉ではなく、一枚の葉(単葉)で最も大きい植物は、ブラジル南東部のセーハ・ド・マール山脈に自生する「オニブキ」である。その葉は直径120cmを超えることが普通で、成熟すれば3m以上になる。最大では3.4mで、茎の高さは2~4mになる。

【オニブキは恐竜のエサだった可能性も】

(via seeds-gallery)

オニブキという名前から「フキ」の仲間と思われるかもしれないが、そうではなく「グンネラ属」という多年草であり、1億5千万年前ごろから自生していた古代種とされている。

(via aliexpress)

その他の巨大な葉

上記に挙げた以外にも、巨大な葉をご紹介していこう。

○オオオニバス

(via Every Day is a Journey)

(via pxfuel)

オオオニバスはスイレンの最大種である。そのお盆のような浮葉は、直径3mになる。あまりにも巨大で浮力が強力なため、子供ぐらいなら葉の上に乗せても沈まない。また葉に撥水性は無いが、葉のフチが一部切れているため、水がたまらず落ちるようになっている。

(via Dick Culbert/flickr)

その学名ビクトリア・アマゾニカは、イギリスのビクトリア女王にちなみ、アマゾニカはアマゾン川に自生することを意味する。

【葉の裏側:厚い葉脈が発達している】

(via TheGuyWhoTalksShit)

花もかなり巨大で、直径20~40cmになる。

【オオオニバスの花】

(via wikimedia)

花が最初は白いが、2日目の夜にはピンク色に変わり、芳香も少なくなる。

○マロジェヤ・ダリアニー

(via palmpedia)

マダガスカルのみに自生するヤシの仲間で、最大5mになる巨大な複葉が特徴的な種。生息地の破壊のため、現在絶滅危惧種に指定されている。

(via dreamrs)

○ヨハネステイスマニア・アルティフロンス

(via Pete)

こちらもヤシの仲間で、マレーシアやタイなどの熱帯雨林に自生する種。幹が存在せず、地下を這う根茎から扇状の単葉が直接出る。その葉のサイズは最大4m、ヤシ自体は高さ3m~6m、幅3m~4.5mに成長する。

(via Dan Andersen)

○ココロバ・ギガンティフォリウム

(via gomminator)

2019年に新種と認定されたブラジル・アマゾンの超希少な樹木。40年近く前からその存在は知られていたが、採取できる株が不足していたため、調査を進めることができなかった。

(via mongabay)

ココロバは「双子葉植物として最も大きな葉を有する植物」とされている。その長さは最大2.5mに達する。ちなみに双子葉植物とは、最初に2枚の葉が出てから成長するタイプの植物。対して、葉が1枚のものは単子葉植物である。

【ココロバの若い幹:高さ15mまで成長する】

(via INPA)

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画像, 自然

Posted by uti