夜も寝られなくなる本当に怖い話(厳選30個)

2016年9月7日

11.近所の人たちが頻繁に食べ物を持ってくる

 
1年くらい前、近所の人たちが

「これ多く作りすぎちゃったから」とか

「田舎からたくさん送ってきたから食べて!」

と、料理や食料品を頻繁にうちに持ってくるようになった。
うちも、器を返す時に中にお菓子などをお返しに入れたりして持って行ったけど

「そんな・・・無理しなくていいのよ」

と言われた。

しまいには

「今日うちの子、風邪で学校休んで友達が給食のパンを届けにきてくれたから、給食の物で悪いけど食べて?」

と持ってきた家の人がいて、これは絶対おかしいと思い、母と2人で最近、近所の人が食料品を持ってくることを言うと

「お宅、大変なんでしょう?」

と心配そうな顔で言われた。

聞くと、うちの近所の家約20軒(わかってるだけ)に

【○○(うちの苗字)です。突然で大変恐縮ですが、一家の大黒柱でありながら先日失業いたしました。
我が家の経済事情により明日食べる物も困っている状況です。
どうか、娘と息子の食べる分だけでも何か分けていただければ幸いです。
恥をしのんでお手紙させていただきました。
息子と娘には失業云々を知られたくないので事情を察していただければと思います。(以下省略)】

という内容の手紙が、和紙に筆で達筆な字で書かれて各家の郵便ポストに入れられていたと知らされました。
それも、各家一通一通内容が微妙に違って「破産宣告を受けた」だの「生活に困って車も売却する予定」だのありもしないことが書いてありました。
もちろんうちの父が失業したとか、経済難という事実は一切ありません。

近所の人づてに怪文書を集めて20枚ほどになり、警察に被害届けも出しましたが犯人も捕まっていないし、何が目的なのか、犯人の心当たりもありません。

全国の県の市役所のトイレにお金と一緒に筆文字の手紙が置かれた事件をテレビで見た時は、このこととダブって、すごい恐怖感を覚えました。
近所の人の話では、朝刊を取ろうとしたら朝ポストに入っていたそうです。
気持ち悪いし、すごく怖い
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12.公園にいつもいる変な女

高校時代バスケ部で、部活はいつも体育館でやってたんだけど、火曜日はバレー部が全面使うため、体育館が使えなかった。
それでバスケ部は、火曜日は体力作りのために、近所の公園までランニング→公園で筋トレ→学校までランニングっていうメニューでやってた。

で、ある日を境に、俺らが公園に着くといつも変な女がいるようになった。
なんか髪はボサボサで服も薄汚い感じ、焦点あってないような目で、ベンチに座ってブツブツ独り言いってる、とにかく奇妙な女。
まぁ、最近変な奴多いしなぁ…とか思いながら黙々と筋トレやってたんだけど、たまにジーッと俺らのほう見てるときがあって、その瞬間は正直怖かった。

俺はできるだけ気にしないようにしてたんだけど、
やっぱ高校生が20人くらい集まれば、ひとりは調子こくやつがいるもんで、
まぁ、すげー暑い日でイライラしてたのかもしれないけど、
Aが突然その女にキレた。

「あんたさぁ!いっつもジロジロ見てくるけど、何か用でもあんのかよ!!」

てな感じで。
確かにいっつも見られてると気になるし、集中力も奪われるわけで、
Aの気持ちも分からないではなかったけど、あんな変な女には関わらない方がいいのに…と俺は内心思った。
んで、Aに怒鳴られた女は、言い返すわけでもなく、ただ苦虫を噛み潰したような顔でうつむいてた。
Aも怒鳴ったことで気が済んだのかそれ以上は何も言わず、俺らはそのまま学校へ戻った。

次の週の火曜は、その公園にいつもの女がいなかった。
さすがにAにキレられたのが効いたかな?ってことで、その日はみんな安心して、筋トレに励んだ。

で、そろそろ学校戻るかって時に、ふと水道のほうを見たら、Aが顔を洗ってたんだけど、どこから現れたのか、あの女が横に立ってた。
俺は心底ゾッとした。いきなり現れたことも怖かったけど、Aの横にあの女が立ってるってことは……。
と、次の瞬間、その女が手に持ってたタオルを、<Aが水道の上に置いてたタオルとすり替えるのが見えた。
Aは気付かず、うつむいたまま、タオルに手を伸ばした。ヤバイと思った。

俺を含め、それを見ていた部員みんなが、一斉に叫んだ。

「A!!やめろ!触るな!やめろー!!」」

Aが驚いてこっちを振り返った。
と同時に、その女はすごい勢いで公園から逃げていった。
俺らは慌ててAの所へ行って、すり替えられたタオルに目をやった。
タオルの内側には、マチ針がびっしり刺さってた。

後日聞いた噂だと、その女は精神科を退院したばかりで自宅療養中だったらしい。
で、学校側が報告して、病院に戻されたらしいけど、いつまた出てくるのかと思うと毎日怖かった。
結局卒業までその女を見かけることはなかったけど。
Aは今も元気にやってんのかな…。

13.セールスマン

ある日チャイムがなって、その後すぐに「コンッココン、コンコン」とリズミカルにノックをしてくるので
あ、これは友人だな、と思って確認せずにドアを開けてしまった。
そしたら布団のクリーニングの勧誘とかで、延々と話をされた。
断っても断っても帰ろうとせず、おまけにドアを閉めれないように敷居をまたぐ感じで立たれました。

そのうち、影からもう1人男が出てきて「布団の無料診断させてもらえます?」と来た。
もうマジウザかったんで、必要ないから帰ってくれ!とそのセールスマンを軽く押してドアを思いっきり閉めました。
その後、すぐに覗き穴から確認したら、それまで笑顔だったセールスマンがものすごい形相でドアを睨み付けていて、もしかしたら怖い関係の人なのかな、と不安になりました。

それからすぐ、ベランダで「ドカン!!」とすごい音がしたので
ビックリして見てみると、漬物石くらいの大きさの石が、ベランダに投げ込まれていました。
うちのアパートは1階で、駐車場に面してベランダがあります。
でも、ベランダから顔を出して確認する勇気はありませんでした。

それからも、週に1~2度は勧誘と思われるチャイムやノックがあるんですが、先日、あの布団屋の時のように、リズミカルにノックをする音が聞こえました。
仕返しに来たと思い、怖くて絶対に出ませんでしたが、ノックの音は全然鳴り止みませんでした。

そのうち、ちょっと気になりだしたので静かにドアに近づいて覗き穴を見たところ、ドアにベッタリ張り付いて、覗き穴からこちらを見ようとしている、あのセールスマンがいました。

これには本当にビックリして、思わず声を上げてしまいました。
そうしたら

「いるんだろ?ドアの向こうにいるんだろ?」

と言われ、
もう怖くて怖くて部屋に逃げ込みました。
しかし、そこにはあのベランダがあります。
カーテンをしているのですが、開ける勇気がありませんでした。
開けたら、そこにセールスマンが入ってきているような気がしたからです。

それから数日間は、友人宅を泊まり歩いたり、友人数人を部屋に呼んだりして
なんとか持ちこたえていますが、部屋に1人でいるのが怖くなりました。
怖くなくてすいません。

14.これは友達から聞いた話

受験勉強のために部屋で猛勉強してたら、
夜中の二時ごろに部屋のドアをコンコンとノックされて

「○○、夜食持ってきたからドア開けなさい」

って母親が言ってきたんだと。(ドアにはカギがかかってる)
でも○○クンはちょうど勉強に区切りの良いとこで休憩したかったので

「そこに置いといてお母さん」
って言ったんだと。

そしたらお母さんがそのまま階段をトントン降りていく音が聞こえたんだと。
それから三時ごろになってまたお母さんがドアをノックして

「○○、おやつ持ってきたからドア開けなさい」

って言ってきたんだと。

でも○○クンは「オヤツなんて別にいいよ」って答えたんだと。そしたら
「うるさい!いいからここ開けなさい!!開けろっ!開けろぉ!!!!」

って急にキチガイのように怒鳴りだしたんだと。

○○クンはびびって、開けようとしたんだけど、なんだか嫌な予感がして、開けなかったんだと。
そしたら今度は涙声で

「お願い……○○……ドア開けてぇ……」

って懇願してきたんだと。でも開けなかったんだと。
んでそのまま10分ぐらい経った後

「チッ」

って母親が舌打ちして、階段をトントン降りていったんだと。
でもそれからすぐに○○クンは思い出したんだと。
今、両親は法事で田舎に帰っているということに。
あのときドアを開けていたらどうなっていたかと思うと、○○クンは震えたそうな。

15.ネトゲ

一年前の話。友人に誘われて某MMO(インターネットゲーム)を始めた。

それまでネトゲはおろかチャットも未経験だった私は、たまたま大規模ギルドに拾ってもらい、そこの古参プレイヤー数人にプレイやチャットの手ほどきを受けた。

私のキャラは皆の協力により順調に成長し、いつも楽しくプレイすることができた。
皆いい人で、初心者だったというのもあってか私はギルド内でかなり可愛いがられていたと思う。

その古参の中にAがいた。
Aはプレイ歴が長くレベルもギルド内最高クラスで、普通じゃお目にかかれないレア装備をいくつも所持しており、皆から一目置かれる存在だった。

Aは私のことをひときわ気にかけていてくれたようで、しょっちゅうレベル上げを手伝ってくれたり、もう使わなくなった装備を気前よくくれたりした。

所属していたギルドは皆の仲がよく、リアル知り合い同士という人もたくさんいてゲームしながらスカイプをつないで会話したり、メールアドレスの交換も頻繁に行われていた。

メンバーのほとんどが関東・関西圏に集中しており、北海道の私は一度も参加したことがなかったがオフ会なんかもちょくちょく開催されていた。

ネット内コミュニケーションに免疫がまったくなかった私は、Aを含む仲良の良いメンバー数人とリアルの素性(性別、仕事等)やメールアドレスを教えあっていたが、今思えば、携帯番号や詳しい住所まで教えなくて本当によかったと思う。
Aは関西に住む大学生だった。

その頃になるとゲームにログインしている間中、常にAが絡むようになってきた。
ギルドハントといって、ギルドの仲間数人で狩りをするときはもちろん、
たまにソロで遊んでいる時もAからちょくちょく耳打ち
(一対一のチャット)がくるようになった。

「○○ハケーン(´・ω・`)」

「今何してるの?1人ならいってもいい?(´・ω・`)」

「もしかして誰かと一緒?(´・ω・`)」

Aからの耳打ちには常に (´・ω・`) の顔文字がついていた。

最初のほうこそ律儀に返していたがある時別の友達とかなり忙しい狩場に来ていて耳打ちに返信する暇がなく、悪いけどあとで返そうと思い返信しなかった。
すると1分もしない間に、耳打ちではなく普通チャット(その画面内にいる誰もが見えるチャット)で

「(´・ω・`)」

かなり遠くの狩場にいたはずのAがすぐ側に来ていた。
仕方なく狩りを中断して、耳打ちを返せなかったことを謝ると、

「いいよ、○○は僕といるよりも他の人といるほうが楽しいんだよね(´・ω・`)」

と言いログアウト。

私唖然、一緒にいた友達ドン引き。
この時から私に対するAの普通じゃない執着を感じるようになった。
それからというものログインする度、すぐにAからの耳打ちがきた。

「(´・ω・`)」

ゲームには友達登録という機能があり、
友達リストに登録している人がログインするとリストの名前が光り、
検索をかければどのマップにいるかがすぐわかるようになっている。
Aはこの機能を使って私のログイン状況と、どこにいるかを常に監視するようになった。

私はAの行動が怖くなり、しばらくゲームにログインすること自体控えるようになった。すると今度は毎日のように携帯にメールが来た。

「どうして最近INしないの?(´・ω・`)」

「○○がいないとさみしいよ(´・ω・`)」

「もしかして僕のこと嫌いになったの?僕はこんなに好きなのに(´・ω・`)」

最初の頃はのらりくらりと交わしていたが、私にも私生活がある。
Aは大学生、私は社会人。
勤務中だろうが休憩中だろうが真夜中だろうが、時間を問わずに受信されるメールにほとほと嫌気がさし、ある日意を決してAにこんなメールを送った。

「私はゲームしている間はみんなと楽しく遊びたいし、Aだけに特別な感情は抱いてない。真夜中のメールも迷惑になるから控えてほしい」といった内容だった。

するとAから「(´・ω・`)」

お決まりの返信だった。もううんざりだった。

それ以来Aとメールのやりとりはなくなり、ゲームもほとんどログインしなくなった。
ログインしなくなって3週間ほど経った頃。
ギルド内で仲良くしていた、他の人からメールがきた。

「最近見ないけど忙しいのかな?みんな寂しがってるからたまにはINしてね^^
そうそう、Aも大学辞めたとかなんとかで忙しいみたいで全然いないんだよねー」

Aが大学を辞めたとの事。
嫌な予感がしたが、その友達には暇になったらログインするね
とだけ返信しすぐにその事は忘れた。
私は当時某資格系スクール講師の仕事をしており、主に無料体験スクールなどのイベントを担当していた。

無料体験を行った日は、最後に受講者にアンケートをお願いしている。
授業の感想や講師の印象、氏名、住所等をWEB上で入力する簡単なアンケートだ。
アンケートを回収し、結果をデータにまとめるのも仕事の一環であり、
その日もいつものようにアンケート結果に目を通していた。

そして・・スクロールの手がとまり、目がディスプレイに釘付けになった。

【授業の感想】
(´・ω・`)

【講師の印象】
(´・ω・`)

【氏名】
Aのキャラ名

【住所】
関西

全身の毛が逆立った。受講者の中にAがいたのだ。
確かにAがまだ普通だった(だと思っていた?)頃、なんの気なしに北海道の一番大きな都市の、駅前にあるPC系資格学校で働いてるという事を教えたことがある。
恐ろしくなって仕事を早々と切り上げた後自宅へは帰らずに高速を使って200km離れている実家へ非難した。
翌日が休みで助かった。

仲の良かったギルドメンバー数人には事情を話し、ゲームを引退することを告げた。
Aの近況を知るメンバーからの情報によるとAは北海道で仕事を探している、とのこと。
その後すぐに携帯を変え、結婚の為退職し北海道を離れた。

当時迂闊に素性を明らかにしていた私にも非があるとはいえ、顔も知らないゲームの中だけの付き合いでそこまで行動できる人間がいるというのが本当に恐ろしかった。
文章にするとあまり怖くないかもしれないが、あのアンケートを発見した時の衝撃は今でも忘れられない。

そして、これ (´・ω・`) が本当に苦手になった。
もう二度とネトゲはやらない

16.強盗だと思ったのは・・・

今年の年始だったんだが、夜に歩いて3分のコンビニまで酒買いにいったんだ。
まあなんなく酒買って、寒いから一本空けながら帰ってたんだよ。
iPodで大音量で音楽聴きながら。
で、ハイツまで帰ってきて部屋の鍵開けて入ったの。
で、内側から鍵かけたと同時にドアノブ(バータイプ)が外からガチャガチャガチャって激しく回されたんだよ。んでドアもドンドンドンドン叩かれて。
「ドア開けたスキを狙う強盗か?」とか思いながらガクブルしてたら10秒ほどで止んだ。その間もずっとiPodからNirvana流れてた。
死ぬほど怖かったので、とりあえず産後で実家に帰ってる嫁に電話報告。

で、嫁と10分程電話で話して、とりあえず警察に連絡するわって事になって。
警察に電話したら「戸締りをしっかりして、警察が行くまで絶対に家を出ないで下さい」
っていうの。ちょっと落ち着いてきたから酒のんで待ってたらインターホンが鳴った。

モニタ見たら、鳴らしたのは上の階の住人Iさん。
近所付き合い以外に、たまに一緒に飲む。
まあ状況が状況だし、居留守使ってスルーした。
そしたら5分後くらいにIさんから携帯に着信が。

「もしもし。インターホン鳴らしても出なかったけど。今からそっちで飲める?」

「ああ、実はかくかくしかじかで。Iさんとこは何もなかった?」

「いや特に」

「気をつけてくださいね。もうすぐ警察来るはずです。じゃあ」

それからさらに5分後くらいに警察到着。
だが到着した警察の様子がおかしい。
インターホン鳴らして、こっちが応答する前にドアを叩きながら

「俺さーん!俺さーん!大丈夫ですか!」って。

なんだと思って玄関に出てみたら、ウチの玄関のドアと玄関前の通路・階段に
真新しい血痕がべっとり。

「お怪我は?心当たりは?先ほどからこの血はありましたか?」

と怒涛の質問責め。と同時になんか俺が疑われているような気もした。
とにかく順を追って話し、血痕を見たのは今が初めてだと説明する。

「あ!そういえば上の階のIさんがさっきウチのインターホン鳴らした!15分程前!Iさんなら何か知ってるかも!てかもしかして・・・この血痕はIさんの・・・。 Iさん襲われたんじゃ・・・」

一人警官をウチに残し、もう一人が上階のIさん宅へ。
しばらくして警官が血だらけのIさんと降りてきた。
Iさんは襲われたのではなく、襲った方の人間だった。
諸々が終わってから聞いたが、交際していた女性を自宅で包丁で刺したらしい。

さっきは人を刺した事でスイッチが入り、他に何人か刺そうとウチのインターホンを押したらしい。
インターホンに出ないので電話してあがりこみ、俺を刺すつもりだったとか。
俺が別件とは言え警察に連絡した事を知り、放心状態で自宅に居たらしい。
ただ、刺された女性は命からがら逃げ、Iさんの部屋にはいなかった。

ここからオチなんだが、結果刺された女性は駐車場に止めてあった自分の車の中で絶命していた。
そして俺んチの玄関のドアに付着していた大量の血痕と、被害者女性の血液が一致した。
ドアノブから出た指紋も被害者女性のものだった。
俺が最初強盗と勘違いしてたのは、助けを求める彼女の・・・

17.獣道のある方へ消えていったベンツ

友達と山にドライブに行ったとき、深夜でしかも霧がかってたので、 後続車もないしチンタラ走ってたんだ。
俺たちは頂上付近の展望台を目指していた。
すると、かなりのスピードで俺たちに接近してくる後続車。
後ろにいた友人が「ベンツや!スモーク張ってるしやばそう!!」と。
運転手だった俺は、停車するにもこの勢いじゃ追突される・・・!と思い、アクセルを踏んだ。
まだまだベッタリとケツに張り付いてくるベンツ。
霧などお構い無しに勘だけを頼りに車を走らせていると、ようやく展望台が見えてきた。
俺は展望台の駐車スペースにスっと車を入れた。

「これで前に行かせられる・・・」とホッとしていられたのもつかの間。
ベンツも同じように停車した。
しかの出入り口付近に停車しているので、逃げる事も出来ない。
俺たちは恐怖のあまり車内で黙るほかなかった・・。
そして、ベンツからいかにもな風貌の男が二人降りてきて、俺たちに近づいてきた。
コンコン。と窓を叩く細身でメガネの男。パリっとしたスーツを着て、清潔感もあるが
やはり独特のオーラは消せていない。
俺は窓を10センチほど開けた。

「こんな時間に何をしとるんや?」と聞かれ、

「ここで夜景を見ようと思って・・」と俺が答えると、
もう一人の体格の良いヤクザ風の男が
「男ばっかりで夜景かいな?寂しいのぅ!」と笑った。

「煽ってすまんかったな。兄ちゃんらもええ車乗っとるからこっちのモンか思ってのぅ。勘違いや」

俺たちは一気に安心した。どうやらこれ以上怖い思いはしなくてすみそうだな・・と思った。
そのあと、自販機でジュースを奢ってもらい、タバコを吸いながらしばらく談笑した。
100%ヤクザだとは思うが、普通のオジサンみたいな感じもした。

「ほな、ワシら用事があるから行くわ」と細身の男。

俺たちは礼を行って二人が車に乗り込むのを見送った。
細身の男が前、体格のいい方が後部のドアを開けてそれぞれ車に乗り込んだ。
男たちのベンツはエンジンをかけたまま暫く動かなかったので、その間俺たちも固まっていた。

3分後くらいにブオーン!と勢い良く登りの方へ消えていった。
展望台より上にいくとほとんど整備されていない獣道があるだけなのにな?
と少し疑問に思ったが、みんな安心して「マジ怖かったー!」

「洒落ならんわ!」とか安堵の表情で言っていた。
でもその中で、友人のAだけまだ暗い表情をしている。
「どうしたん?大丈夫か?」とAに尋ねた。
Aが「俺、見てもうた気がする・・・・」
「ゴツイ方が後ろのドア開けた時に、手ぬぐいみたいなんで口塞がれてる人が見えた・・・」
俺たちは考えたくはなかったが、「山で893イコール埋める」という嫌なセオリーを頭に浮かべた。
「はよ言えや!!」と他の友人が恐怖に満ちた表情で叫んだ。
俺たちは車に乗り込んで一目散に下山した。

18.間違い電話

明日は日曜日で仕事休という土曜の夜。

今日も休みだったわけだが、朝からパチンコして、5万円も負けてしまった。
明日の競馬の資金稼ぎと思ったのが間違いだったようだ
給料日まで一週間か…また前借りするか…などと考えながら、
俺はテレビを観ながらくつろいでいた。
親から継いだ一軒家に独りで居る
その親も亡くなって今は居ない

家の電話が鳴った
出ると

「さいとうさんのお宅ですか?」

「いえ、違いますよ」

よくある間違い電話だった。
一分ほど経った頃、また電話が鳴る
先ほどとは違う声で

「よしおだけど、たかし?」

「番号間違ってますよ」 またかよと思いながら電話を切る

そして、また電話が鳴った。少し苛立ちながら取り「はい?」と俺は不機嫌な声で出た。
今度は女の声で

「あの~、たなかさんのお宅じゃ?」

「なんかの嫌がらせ?いい加減にしてくれるかな。」ガチャ

叩きつけるように電話を切る
間髪いれず電話が鳴った

チッ、取ると言ってやった

「いい加減にしやがれ、バカヤロー!しつこいと警察に言うぞ」

ドスの効いた声が返ってきた

「警察?上等だ!うちから100万も借りてて、逃げられると思ってんの?」

「…」

「今から行くから待ってろ。す巻きにして東京湾に沈めてやるからよ」

「いや、違うんで…す…」ツーー・・電話が切れた

震える手で受話器を置く。腹から力が抜けていく感じがして、膝がガクガクした。
立っていられなくなった。全身から汗が吹き出し、寒さを感じてくる
頭が真っ白で逃げるという考えも浮かんでこないでいた
ただ電話を見つめたまま、フリーズしていたのだった
それからしばらくしてチャイムが鳴った

ピンポーンピンポーンピンポーン
ビクッ!その音に俺は我に還った。
ドアノブがガチャガチャガチャ
鍵は掛けてある
ドアをドン、ドン、ドンと叩きながら、先ほどのドスの効いた声が聞こえてくる

「居るんだろ?開けろコラ!」

早過ぎる。どうやら近くまで来て、携帯から電話してきてたようだ

「おいお前、逃げられないように裏へ廻れ」

二人以上で来たのは確実になった

「開けろや!」ドン!ドン!ドン!

腰が抜けて立てない
少しでも音から遠ざかりたくて、這って押し入れに逃げ込んだ

ドン!ドン!ドン!
耳を塞いでいても聞こえてくる
俺は震えながら

『ちがうちがうちがう』

何度も声に出して言う

『ちがうちがうちがう』

トゥルルー
ドキッ!!電話が鳴った
トゥルルートゥルルー
出ないでいると、留守録に繋がる

「もしもし、よしだだ。」

「居るんだろ?悪かったな」

「今、人は間違い電話を何度も受けると、どのように心理変化していくか、迷惑がらずに何回まで冷静に対処出来るか、心理学上のデータ集めてるんだっ」

「そこで悪いと思ったが、すずきにサンプルになってもらった訳だ。詳しくは月曜に学校で話すよ。じゃ」切れた

ドン!ドン!ドン! ・・・「おい、かまわねーから窓割れ」

た・す・け・て・・・俺、’すずき’でもない・・

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19.元彼の訪問

今の彼女と付き合いだしたばかりの頃の話。
当時俺は学生で、彼女は就職し一人暮らしをしていた。
当然のように彼女の部屋に上がり込み半同棲状態に。
彼女には俺の前に付き合っていた元彼がいた。
その元彼は今でも彼女のことを引きずっているようで、しつこく電話を掛けてきたり、部屋の前で待ち伏せをする事もあった。

『俺がそいつと話そうか?』と進言するも

『ダメダメ、あいつ体おっきいし何するか分かんないよ』

『警察に言った方がいいんじゃない?』

『んー、一応前付き合ってた人だし、私のせいで犯罪者にするのもね』

彼女に危害を加える様子はないとの事なので、
それ以上無理強いはしなかった。
お盆休み、彼女は実家に一週間帰省した。
『私いない間部屋にいていいよ』そう言われてた。
俺も実家に戻ればいいのだが、まるで自分が一人暮らしをしているようで嬉しかったのと、ゲーム機を彼女の部屋に持ってきていた事もあり、遠慮なく寝泊りさせてもらう事にした。

その日は彼女の誕生日の前日だったが、帰省中と重なる為お祝いできない。
せめてメールだけでもと、12時にお祝いメールを送る事にした。
夜までずっとゲームをしていた。
暑かったのでエアコンをつけ、電気はテレビの明かりだけだった。
かなりゲームに熱中していた時

”ピンポーン”

突然チャイムが鳴った。時計を見ると11時半。
誰だこんな時間に、そう思ったが世帯主でない俺は当然居留守を使う。

”ピンポーンピンポーンピンポーン”

常識のないやつだな、何時だと思ってんだ?

”ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン”

しつこいな、誰もいないんだよ!

ドンドンドンドンドン” ○○○、オレー、いるんだろ?”

!!!元彼の奴だ!!!

しまった!彼女の誕生日だからお祝いに来たんだ!
見つかるとどうなるか分からない、とにかくここはやり過ごそう。
ポーズボタンを押し、コントローラーを握ったまま
まんじりともせず、諦めて帰るのを待った。
奴はかなり粘ったが、12時を過ぎた頃コツコツと足音が遠ざかって行くのが聞こえた。
多分日付が変わると同時にお祝いしたかったのだろう。

もう大丈夫と思い彼女にメールするつもりで携帯を手にした。

”ギシギシ ギシギシ”

窓の方からなにやら軋む音が聞こえる。
俺はぞっとした。嘘だろ?ベランダに登ってくる気か!
この部屋は二階なので、雨樋をつたえば簡単に登れる。
とっさにテレビを消し、ベットの影に隠れた。
その直後、タンという音と共にシルエットがカーテンに写る。
シルエットはうろうろと動きまわり、カーテンの隙間から中を覗こうとしているようだった。

”ドンドンドン いるんだろ?開けてくれよ”

奴は小声で呼び掛けてきた。
なんでいるって分かるんだ?ああ!エアコン入れっぱなし!
ベランダでは室外機がブンブン回っているはずだった。
何度も何度も窓を叩き呼びかけてきたが、
一向に出てくる気配のない事に痺れを切らしたのか、
ガタガタとサッシを持ち上げ始めた。
それ位で外れるはずはないと思いつつも心臓はバクバクだった。
いくらやっても開かないので諦め、
ドンと窓を叩き、奴は再びギシギシと雨樋を下りていった。

つかの間静寂だった。
ベランダまで登ってくる奴の事、これ位で帰るはずがない。
そっと玄関へ行き、ドアスコープを覗いた。
心臓が止まるかと思った。
レンズには男の横顔がどアップで映っていたからだ。
奴はドアに耳を当てて聞き耳を立てていた。

微動だにできず、レンズから目を離すこともできなかった。
奴はしばらく中の様子を伺った後、徐に屈み込んだ。
パタンという音とともに郵便受けが開いた。
やばい!いくら郵便受けに傘が付いているとはいえ、
真正面は見えなくても下側は覗き見ることができる。
気付かれないよう、見えるであろう片足を慎重に上げそっと壁に付いた。

すると今度は郵便受けからグググとごつい手が出てきた。
どこから持ってきたのか手には曲尺が握られている。
そいつでどうするつもりだ?その手を凝視した。
手は器用に動かされ、曲尺は鍵に向かって伸ばされた。
その様子から目が放せなかった。
曲尺は何度も鍵をかすめ、ペチペチと音を立てた。

俺の体はフルフルと震えていた。
息を殺し、変な格好をし続けたせいで体力は限界だった。

『鍵も開けられるかも知れない、時間の問題だ。』

『どうする?どうすれば良い?』

俺は必死に考えた。

『警察に電話する?警察がきたらどう説明するんだ?』

『奴は捕まる?いや奴は俺が不審者と言うに決まってる。』

『奴は逃げる?俺は奴を知っている。』

『警察に突き出す?彼女はどう思うだろう。』

『いっそ戦うか?奴は俺を見るときっと怒り狂う。』

『俺が勝てるか?台所に包丁がある。』

『そんな事したら、絶対刺さなきゃいけない状況になるんじゃ?』

『どうする?どうする?』

パニックになった。
考えても考えても、最善と思える策が思いつかない。
何度も盲牌を繰り返した曲尺は、確実に鍵を捕らえている。
焦りと恐怖と疲労がピークに達し、決断せざるを得なかった。

ガン!

俺は思いっきり曲尺を持った手を上から蹴り下ろした。
それと同時に、掛かっていなかったチェーンロックを速攻で掛けた。
奴は慌てて郵便受けから手を引き抜いた。
辺りはシーンと静まり返った。
が、次の瞬間

ドーン!

という凄まじい音が、マンション中に響いた。
奴は怒り、ドアを蹴りだしたのだ。
俺は呆然と玄関に座り込み、ドーンと振動するドアを見続けた。

ドーン!

 

音がする度、体がビクついた。
けたたましい喧騒の中、どこかのドアが開く音が聞こえた。
住人が何事かと出てきたのだろう。
その瞬間、奴が廊下を駆け出し階段を下りて行くのが分かった。
ドアスコープを覗いてみると、もうそこには誰もいなかった。
あれだけの音を立てたのだ、不審者がいれば誰かが通報するだろう。
奴もそう思うに違いない。
きっと今日はもう来ない。
俺はぐったりとベットに倒れ込んだ。

帰ってきた彼女に事情を説明し、早急に引っ越すよう頼んだ。
ただ彼女の気持ちを考え、昨夜の出来事の全ては話さなかった。
引越しと同時に彼女は携帯も変えた。
元のマンションとは違う町に引っ越したが、何らかの方法で新居を見つけ出すかも知れない。
どこかで偶然出会う事があるかも知れない。
人混みに出かける時は怖いが、今のところは鉢合わせはしていない。

20.自殺願望のある隣人

前住んでたアパートの話
派遣だけど、少し給料がいい所見つかったから働く事になったんだ
実家からは結構距離あって朝は毎日6時に起きてた、でも朝は苦手だし、仕事は終わるの遅いし、早起きが結構苦になって会社と実家の中間位の所にアパート借りる事にした
その借りたアパートの隣に変な奴がいたんだよね、そいつがとにかく変だったんだよ
何て言うかな、自殺願望あるくせに怖くて最後の一線を越えれない感じの奴
アパート借りた初日に管理人さんが俺に言いに来る位の奴でさ、本当良く追い出されないでいたよなって思う、管理人さんが良い人だったからかな

結構自殺騒ぎにも迷惑したし、救急車を呼んだ事もある
とりあえず、どんな感じかを順をおって説明する

1.日曜の真昼間にいきなり「いてーーっっ」と大声を上げる、見に行ったら剃刀で左手首の薄皮切ってた
2.夜中にアパートの裏から物凄い音がする、破材置き場のトタン屋根の上で悶えていた
3.多分首吊りしようとしてたんだろな天井の一部を抜かす、管理人ブチ切れる

まだあるけど、とりあえずこの位で、正直迷惑でしかなかったし、嫌だったんだけど、本当に死なれたら死なれたで お隣りさんという事もあって後味悪いなって思ったんだ

で、ある日仕事が早めに終わってアパートに帰ったら丁度そいつも帰って来たみたいで鉢合わせたんだよね
最初軽く頭下げるだけだったんだけど、思い切って気になる事聞いたんだ

「何でそんなに死にたいんですか?」

今でも結構ストレートだったなって自分で逆の意味で感心する、本人からしたら無神経な言葉だし
そしたらそいつ物凄い落ち込んで泣き出したから逆に俺がオロオロして、俺ん家に上げたんだ
で、身の上話をされたんだよね、初めてちゃんと話す相手にする内容じゃないと事だと思うけど、
簡単に言えば親が離婚して母親に引き取られた、その後母親が再婚したけど、 その再婚相手から虐待されて今も生活に必要な金以外は全部取られてるらしい
通りで時々怖面のおいさんが来てると思った

でも正直に言うと非現実的な感じがして、普通にこんな事言ったんだ

「なら逃げればいいんじゃない?金払うと思えば遠くへ行けるし」

そう言ったらまた泣き出す
再婚相手は母親にも暴力振るうらしくて金を払わなかったら母親に八つ当たりするらしい、
確かにそれは可哀相だが、自殺する事と比べたらどうだろうかと思う
で、この後言った一言が不用意だったんだよね、今更だけど

「俺だって死にたくなる事あるけど、頑張ればどうにかなるよ」

そう言った瞬間そいつパーッと明るくなってさ、凄い笑顔で見てくるんだよ
多分仲間がいたとか思ったんだろうか
で、その時は元気になったと思ったからそのまま帰したんだけど、次の日から怒涛の押しが始まった

まるで見張ってんの?って言いたくなる位に鉢合わせる、まあ普通に会って軽く話す分はいいんだけど、何かいつもニヤニヤしながら話しかけて来るから、正直気味悪かった
で、初めて話した日から一週間位した時かな、また鉢合わせて、軽く話してたら「日曜に家にきませんか?貰い物のお菓子があるから」って言われて、予定は無いし、しかも聞いたら好きなお菓子
だったから了解したんだよね、現金な奴で申し訳ない
で、日曜に初めて部屋に上がったんだけど、綺麗というか見事に物が無い
家具すらほとんど無くて食器も台所にタオル引いて逆さにした分だけ
あったのは炊飯器と冷蔵庫と扇風機と布団と折りたたみ机がある位だった
でも巻き上げらる話聞いてたし、気にしない事にしてお菓子を頂いたんだが、何か様子が
おかしいんだよね、挙動不信というか
余りに変だったから「どうかした?」って聞いたら、いきなり訳分からん事を言い始めた

「いや、○●さんはどんな風に死にたいのかなと思って」

何言ってんだ、コイツと思って「死にたいって何?俺そんな事言ってないよ?」て言ったら、

涙目でキチガイになったみたいに叫び出した

「死にたくなるって言ったじゃないか」みたいな事ずっと叫んでた

で、その瞬間「何かヤバイな」と思ったから素早く玄関に走ったけど、用意周到にチェーンみたいなのを付けてたから開けるのが遅れたんだ
ガチャガチャしてやっと開いたと思って外に飛び出す時にふとそいつ見たら充血した目で
凄い睨んでた、左手は見えなかったけど、何か持ってた感じだった
本当に怖かったのはその後なんだけどね
で、家に帰ってしっかり鍵閉めて気を張ってたんだけど何事も無かった
まだまだ気は張ってたんだけど、戸締まりは万全だったから布団に入ってたら、いつの間にか 寝てたんだよね

で、夜中に「ゴッ」て音で目を覚ました。
その時はまた隣かなって思ったけど、今回は気にしないようにしようって思ってまた寝たんだ
そしたら朝方、玄関のドアをノックする音で目を覚ました
恐る恐る玄関に近付いたら警官だった
警官は真っ先に俺が大丈夫かを聞いて来たが何がなんだかわからなかった
で、ドア開けたら新聞配達の人もいて、事情を聞いたら、その前に見た方が早いと言われて
玄関を見たら包丁が深々と刺さってた
鍵穴もぐちゃぐちゃになってた
新聞配達の人は強盗か空き巣と思って警察に連絡したらしい
警官から色々質問されて、心当たりは無いか聞かれたから真っ先に隣の奴を上げた
十中八九間違い無いし、隣にそんなんがいるのに安心して暮らせないし、金が無いから引っ越しも出来ないから
で、警官が状況検分とか色々言って刺さったままの包丁と鍵穴の写真を撮ったりしてた
俺の証言じゃ完全な証拠が無いと捕まえたり出来ないらしいからとりあえず毎日パトロールってなった

で、そんな事あっても仕事は休めないし、でも怖かったから朝と夕方警官に迎えというか待機してもらってた
田舎だからか結構親身になってくれたんだよね
まぁそんな感じで一ヶ月位経って、鉢合わせも無いし、何の行動も無いし、俺も警官も大丈夫だろってなったんだよね
それでもパトロールはしてくれるみたいだけど、朝、夕方の待機は止めたんだ
でも油断してた時が一番危ないって本当なんだよね
待機を止めて3日後位だったかな、その日は残業でかなり遅くに帰ってたんだ
家に帰り着いて玄関の鍵開けた瞬間に隣のドアが開いて凄い勢いで走って来たんだよ
真面目に「ヒッ」って声出してバタバタ入ろうとしたけど、隙間に右足入れられて、
思い切り包丁突き付けられた

閉めるのを諦めて、部屋の奥に逃げた、したら鍵とチェーンみたいなのしっかり閉めて、包丁向けたままこっちに来たのね
人間って本当に死に直面したらガタガタ震えるのを初めて知ったよ
充血して血走った目向けながらブツブツ言ってんの、部屋真っ暗で月明かりだけだったから
本当にホラーだったよ
もう無我夢中で色んな物投げたよ、食玩とか本とか
投げた中で一番重かった目覚まし時計が目にヒットして奴がうずくまった隙に窓からダイブ、 今度はトタン屋根で俺が悶えてた
その音で他の住人が出て来て、巡回中の警官がやって来て、奴は敢え無く御用となった

懲役望んだんだけど、精神鑑定の結果で精神病院行きが決まった
これで平穏な日々が帰って来ると思ったけど、そうはうまくいかなかった

3ヶ月位して、そいつ病院抜け出して会社に押しかけてんの
丁度、営業出てた時だから良かったけど、本当怖かった
そいつ格好が格好だったから受付に不審に思われてまたも御用となった
その後は重病者の部屋に移ったらしい、多分拘束着を着せられるのかな
でも俺はそれがいけなかったようでクビでは無いけど、遠回しに会社を辞めさせられる事になった
で、今は実家で就職活動中

アパートの管理人さんとは今も仲良くて、たまに飯食い行くけど、その時聞いた話によると、食事時に舌噛んで死んだらしいと噂
精神病院の情報が他人に漏れるとは思わんが、本当だったら俺は自殺志願者を本当の自殺者にしてしまったのかもしれん
今回得た教訓は下手な好意は人によっては逆効果って事だった
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オカルト

Posted by uti