幽霊の出る呪われた城(8箇所の怖い物語)

2017年8月27日

世界中には、数え切れないほどのお城がある。その中でもとりわけ、幽霊が出るという呪われた城が実在する。今回はその呪われた城を8つ紹介していこう。

1.魔女狩りが行われたモースハム城(オーストリア)

(via amazecraze)

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オーストリア中部のウンターベルクに位置する古城で、1191年に建てられた。ここは魔女狩りが行われた有名な城で、17世紀の最盛期には140名近くが、この城壁の内側で殺害されている。

魔女であると認められた者は、城内の拷問器具によって首切り、首絞め、磔、火あぶりなどで処刑された。処刑された者の魂は、数百年経った現在でも、この城の内側にとどまっているという。それは、観光客が幽霊を目撃するケースが跡を絶たないからだ。

実際にここを訪れて、不気味な気配を周囲に感じ取ったり、誰もいないところから声が聞こえたりする現象を体験する人が少なくない。

オオカミ人間伝説のある場所としても有名

(via Pixabay)

1800年代、モースハム城にはオオカミ人間が出没するという噂が広まった。城の近くで、シカやウシなど惨殺された死体が多数見つかったためだ。

オオカミ人間も魔女狩りと同様に、怪しいと思われた人間は処刑され、数多くの無実の犠牲者を出したとされる。

2.許されない恋が生み出した幽霊。ドラッグショルム城(デンマーク)

(via Wikimedia )

12世紀後半、ドラッグショルム城はデンマーク・シェラン島に建てられた。ここでは数多くの幽霊が目撃されている。

その中で有名なのが、ホワイトレディと呼ばれる若い女性の霊である。彼女は、ある貴族の娘だった。

彼女は、当時では許されない恋に落ちる。庶民を好きになってしまったのだ。しかも彼女は妊娠した。そのことはすぐに父親の知るところとなった。

父親は彼女を城の地下牢に閉じ込めた。

それから幾多の年月が過ぎた。あるとき、城の改修が行われることになった。

建設作業員が城内で仕事をしていると、壁の中に埋まっているものを見つけた。それは、彼女の白骨化した遺体だった。

現在ここは、ホテルとして営業している。宿泊客は、白いドレスを着た女性が夜な夜な歩き回っているのを目撃することがあるようだ。そしてときどき、悲しげなうめき声が聞こえてくることもあるという。

3.夫に殺された不倫妻の霊。ブリサック城(フランス)

(via great-castles)

見た目は、ロマンチックで可愛らしい城だが、その内側ではドロドロの愛憎劇が繰り広げられていた。

これは、15世紀頃に住んでいたフランス国王の私生児シャーロットとその夫、ジェイクスとの物語だ。

二人は1462年、政治的な目的で結婚したが、全く愛し合っていなかった。

性格も真逆で、夫は狩猟などのアウトドアを好んだが、妻は家での読書などインドアを好んだ。夜も別々に寝るほどの冷めた仲だったという。

そうしているうちに、妻が他の男に惹かれるのは無理もないことだった。その不倫相手であるピエールは、妻と一緒に夜を過ごすようになっていった。

ある日、その密会を目撃した召使いが、ジェイクスに密告。ジェイクスは激怒して、寝ている妻と見知らぬ男を剣で一刺しにした。

幽霊が出るようになったのは、それからである。シャーロットのうめき声が城内を木霊し、礼拝堂に彼女が幽霊として現れるようになった。

そして現在、この城はホテルとして利用されているが、彼女のうめき声はたびたび宿泊客によって聞かれている。

4.悲劇的な恋愛がもたらした幽霊、バルディ城(イタリア)

(via wikimedia)

900年代、イタリア北部のバルディに建てられた古城である。ここで起きた愛する二人の悲劇はよく知られている。

ソレストは城主の娘であり、騎士のモレロを愛していた。だが、モレロは長い戦に出たまま帰ってこない。彼女は城壁に登って、はるか遠くにある地平線をながめ、彼が戻ってくるのをただ待ち続けた。

ある日、いつもと同じように城壁の上からモレロの帰りを待っていたところ、傷だらけの騎士たちがやってきた。彼女はモレロが帰ってきたのだと思って、大喜びした。

しかし近くまで来た時、彼女の目に映ったのは、敵軍の装備をした男たちだった。彼女は、モレロが死んだと思い込み、愛する者を失った悲しみに耐えられず、城壁から飛び降りて命を絶った。

だが、モレロはそこにいたのだ。彼らの軍は勝利していた。彼らは、その勝利を誇るために敵軍の服を着ていたのだった。

城に着いたモレロは、彼女の死を聞いた。彼女の元へ駆けつけ、その哀れな姿を見て、悲しみに打ちひしがれた。そして、その遺体の前で自らの命を絶った。

5.幽霊の出没頻度がイギリスで一番高い。ベリー・ポメロイ城

(via haunted-devon)

イギリスで最も幽霊が出没する場所と悪評高い城である。15世紀、イギリス南部デヴォンの村を所有していたポメロイ一家が建造させた。

ここに現れる霊で有名なのは、2人いる。1人はマーガレット・ポメロイ。彼女は、姉のエリナーに殺された。エリナーは、妹の美貌と若さが憎くてしょうがなかったのだ。

姉のエリナーは、マーガレットは地下牢に無理やり押し込み、死ぬまでひどい目にあわせ続けた。

2人目はブルーレディと呼ばれ、城に近づいたものを誘惑し、城内に招き入れようとする幽霊だ。もし彼女についていけば、殺されることになるという。

彼女が幽霊としてその魂を現世に残しているのは、父親に赤ちゃんを殺されたからである。夜ごとに現れては城を徘徊し、赤ちゃんを探す姿が目撃されている。

6.スコットランドで最も幽霊が出る、エディンバラ城(イギリス)

(via Wikimedia)

エディンバラ城はおよそ900年の歴史を持ち、年間100万人以上がこの城を訪れるほどの有名な観光地だ。だが、スコットランドで最も幽霊が出没する心霊スポットでもある。

この城では、かつて魔女狩りが行われ、戦争で多数の人が死に、数々の処刑が行われていた。それらの霊が数百年前から目撃され続けているのだ。一番古い幽霊の目撃報告は、1650年にまでさかのぼる。

城の地下は入り組んでおり、そこで行方不明になった配管工もいたとのことだ。

大規模な幽霊の調査が行われた

【幽霊の出る地下通路】

(via Baomoi)

2001年、歴史上最大の超常現象調査が行われた。200名を超える調査員らが、城内の幽霊が出没するといわれる場所にとどまって、観測を行ったのである。

その結果、50%以上の人が超常現象を体験した。幽霊の影を見た者から、急激な温度低下を感じた者、服を引っ張られた者などが続出した。

7.双子の幽霊が出るリープ城(アイルランド)

(via America’s Most Haunted)

13世紀頃にアイルランド中部のクールデリーに建造された城であり、ここは双子の幽霊が出ることで有名だ。

事の始まりは17世紀頃。当時この城には、双子のエミリーとシャーロットが住んでいた。二人はとても仲が良かった。

ある日、エミリーが城壁の上で遊んでいた。エミリーは誤って足を滑らせ、城壁から落下して死んでしまった。

エミリーの幽霊が地上に現れるようになったのはその時からだった。幼かったシャーロットは驚くこともなく、幽霊のエミリーと二人で遊んでいた。

それからシャーロットがどうなったかは分かっていない。だが現在、シャーロットも幽霊となり、双子の幽霊が目撃されるようになった。

これ以外にも、腐った魚のような体臭を放つ半人半羊の怪物や、地下牢の幽霊の存在が噂されている。

8.少年の霊が現れるチリンガム城(イギリス)

(via Andreas Mortonus/flickr)

12世紀に修道院として建てられた城であったが、その後、王族が居住する城へと変わった。中世には、重要な軍事拠点になった。

この城に出没する幽霊は数多い。拷問で死んだ子ども、反乱を起こし首絞め・四つ裂き・水責めなどで処刑された王族など、数え切れないほど化けて出る者がいる。

その中で最も有名なのが、ブルー・ボーイである。

【ブルーボーイが映った心霊写真】

(via paranormalsoup)

ブルー・ボーイについては、歴史の本に一切書かれておらず、その詳細は分かっていない。しかし、彼は城内の特定の部屋によく現れる。真夜中になると、部屋の壁中から恐怖と痛みに満ちた叫び声が聞こえてくるのだ。

その声が弱まっていくと、今度は青い光の球が現れるという。それは部屋のベッドに近づき消えていく。

【カメラが捕らえたブルー・ボーイの青い球体】

(via Ghost-Story)

ブルーボーイが現れた部屋の壁には、バラバラになった白骨化遺体の一部が見つかっている。然るべき場所に埋葬されたが、現在でも幽霊の目撃談は絶えることがない。

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Posted by uti