不気味で怖い昔のマスク・10種

1.ヴィザード

(via mundotentacular)

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16世紀頃のヨーロッパで流行っていた日焼け防止用のマスク。滑らかな黒のビロード製で、目と口に穴が開けられ、顎の部分にはフィットしやすいよう切れ込みが入っていた。

【16世紀の建物壁から回収されたヴィザード】

(via wikipedia)

当時日焼けをしている人は、外で働かなければならない貧乏な人間であるという考えだったため、階級の高い裕福な女性たちはこれを装着して肌の白さを保っていたという。

(via U mad?)

マスクを顔に留めておくためには、口でマスクを噛んでいなければならなかったので、装着時はまともにしゃべることができなかった。

装着者は顔が無いように見えるうえ、無口になってしまうことから、初めてこのマスクを見た人はかなり不気味に思ったようだ。

2.ペスト医師のマスク

(via wikipedia)

かつて14世紀のヨーロッパで猛威をふるったペストは、ヨーロッパ人の1/3以上(2000~3000万人)を死亡させた。このマスクが生まれたのは17世紀頃で、ペストが悪い空気によって引き起こされると考えられるようになってからだった。

感染源となる悪い空気から身を守るため、ペストの治療にあたった医師は、このマスクのくちばしに大量の香辛料や強力な匂いのハーブなどを詰めた。

【ペスト医師の服装を描いた銅版画(ローマ)】

(via wikipedia)

マスク自体に感染予防の効果はあったが、これらの匂いは実際のところ全く意味をなさなかった。

3.ブリュースター・ボディーシールド

(via DillyDylan)

アメリカ軍が第一世界大戦時に開発した防弾チョッキで、当時イギリスの標準的な装弾、.311インチ口径弾に耐えうる胸当てとヘルメットであった。

しかし重さは18kgに達し、とても重く、非常に動きづらかった。後に裏張りが皮になった重さ11kgの軽量化タイプも開発され、以前のものより快適性が向上した。

4.E1R1 犬用ガスマスク

(via angells60640)

第一世界大戦中、アメリカ軍が開発した犬用の実験的なガスマスク。耳や頭は完全に覆われ、ベルトのようなものでマスクを首にきつく締め付けることで、毒ガスから完全に遮断されるようになっていた。

5.屈辱のマスク

(via corkscrew-balloon)

行き過ぎた噂話や下品な冗談など、ささいな社会規範の逸脱者に対してかぶせられた仮面。肉体的な苦痛を味あわせるものではなかったが、装着者を縛り付けて大衆の見世物にすることで、精神的な苦痛を与えた。

(via wikipedia)

恥ずかしさを逸脱者に対して与えるため、当時下劣な存在とされた動物、特にブタを模した仮面や息を吐くたびに笛が鳴って衆目を集める仮面、舌が長く伸びた仮面など様々なものが作られた。

6.キフェベ

(via weirdworm)

コンゴ民主共和国のルバ民族やソンジ民族の仮面。彼らはこのような仮面をたくさん残しており、それらは宗教儀式や権力の誇示のためなど、様々な用途で使用されていた。

(via KIFWEBE MASK)

7.魔女のさるぐつわ

(via wikipedia)

このマスクは女性に屈辱を与えるため、スコットランドで16世紀頃から使われ始めた。当時は身分の低い女性が見境なくケンカを起こして騒ぎ立てたり、無礼な態度をとったりした際に装着させられることが多かった。

【マスクをかぶせられ、さらし者にされた女性】

(via wikimedia)

マスクの口からは鉄のプレートが飛び出しており、これが装着者の口に入り、舌が押さえつけられるようになっている。そのため、これを身に着けている間は話すことができない。

【鉄のプレートがあり、これを口に挟むとしゃべることが困難になる】

(via wikimedia)

マスクを装着させられた女性は、町中を引きづり回されて大衆の眼の前ではずかしめを受けることになった。

8.PHヘルメット

(via Christy Yates)

イギリス軍が第一次世界大戦中に使用していたガスマスク。塩素やホスゲン、催涙ガスを防護することができた。口の部分には金属製のパイプが装着されており、このパイプの中のフィルターによって、装着者に新鮮な空気を届けることができた。

9.土食マスク

(via MEMORIAS DE AFRICA)

16~19世紀頃、アフリカ西部から連行されてきた奴隷たちは土食の習慣があった。奴隷のオーナーは、このことを医者に伝えると、土食は鬱や腹痛、浮腫、めまい等の症状を引き起こす可能性があると言った。

これを聞いたオーナーは土食をやめさせるため、過酷な暑さの中で働かせながらも、このマスクの装着を義務付けた。これはもちろん土食だけでなく、彼らの収穫した作物の盗み食い防止にも役立っていた。

10.スプラッターマスク

(via wikimedia)

拷問道具のように見えるが、これはイギリス軍が戦車の乗員を守るために開発したマスクで、最初期の戦車戦で利用されていた。

WWⅠの頃は、戦車は今日ほど頑丈ではなく、人の歩くスピードくらいでしか動かせなかったため、簡単に破壊することができた。それゆえ乗員は、銃弾や戦車内で飛び散る金属片、榴散弾の破片などから顔を守る必要があった。

この皮と鎖かたびらのマスクは、多量の銃撃から顔を保護する最後のとりでとなったのだ。

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