昔の間違っていたヤバイ医療・治療方法11個

2018年9月10日

1.ヴァージンと関係を持つことで、性感染症が治る

(via Wikipedia)

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自分のかかっている性感染症を処女に移すことで、それが治ると信じられていた。悲しいことに、現在でもいくつかの地域ではこの迷信が信じられている。

2.マラリアは性感染症を治す

【マラリアは蚊から感染し、年間40万人以上の命を奪っている】

(via Pixabay)

かつて医者は、性感染症である梅毒の患者にマラリアを感染させていた。マラリアは高熱が症状として現れるため、熱に弱い梅毒の病原体を死滅させることができるとされたのだ。

実際にこの治療法は梅毒に効果があったものの、感染したマラリアで亡くなってしまうケースが少なくなかった。

3.ネズミの死骸は、あらゆる治療に使われていた

(via Public Domain )

古代エジプトでは、すりつぶしたネズミを使って歯痛の治療を行っていたり、14世紀のエリザベス朝にはネズミを半分にカットして、イボや痛みのある部分に当てるなどしていた。

それだけでなく、百日咳やはしか、天然痘、子どものおねしょにも効果があるとされたのだ。

4.熱い棒をお尻に入れて痔を治療する

(via pxhere)

昔の修道僧の話によれば、痔の治療には真っ赤に焼けた鉄の棒が使われていた。痔の出血部分を焼いてしまうことで、止血するという荒っぽい方法だった。

5.肌にツヤを与えたり、万病を治す放射線物質ラジウム

(via wikipedia)

1898年にラジウムが発見されて以来、微量の放射線を浴びることが健康増進につながるとして様々な商品が開発された。たとえば写真のTho-radiaは女性用化粧品のフェイスクリームで、これを肌に塗るとシワや脂肪がなくなり、つやが出ると宣伝されていた。

【ラジウム水:Radithor】

(via wikipedia)

またラジウムを含んだRadithorは、「永遠の快活さ」を与えると広告され、性的不能を始めとした様々な病気に効果があるとされた。だがこの水を常飲したことが原因で、アメリカの名士がラジウム中毒で亡くなったことをきっかけに、ラジウム医薬品の販売は急激に下火となった。

6.不老長寿の薬だった水銀

【水銀を含んだ辰砂】

(via wikipedia)

水銀の化合物である辰砂(しんしゃ)などは、中国で不老長寿の薬として重宝されていた。しかし始皇帝を始めとして飲用していた多くの権力者が水銀中毒で亡くなったことが分かっている。

中国のみならず、古代ギリシャ人やペルシア人にも皮膚の病気を治す軟膏として水銀を使っていたようだ。

7.シワ取りや豊胸にパラフィンワックスを注入

(via Wikimedia)

現在のしわ取り注射といえば、ヒアルロン酸やボトックスを用いるが、昔は石油などから作るパラフィンワックスが注入されていた。

だがこれを注入することで、パラフィノーマと呼ばれる固くて痛みをともなうコブができることがあったため、今では使用されることがなくなった。

8.タバコはぜんそくに効く

【医師がすすめるタバコ(キャメルの広告)】

(via hankermag)

タバコは健康への悪影響が理解されるまで、体に良いとうたわれていた。医師がぜんそくに効果があるとして喫煙をすすめるほどだった。

9.うんこは万病の治療に使われていた

(via wikipedia)

19世紀後半まで動物の糞は、様々な病気やケガの治療に使われていた。たとえば乾燥させた人間の糞は粉状にして目に吹きかけると白内障に良いとされ、クジャクの糞はめまいやてんかん、ヒツジは様々な腫瘍に効くとされたのだ。

また古代エジプト人はワニの糞を子宮に詰め、避妊具として用いていたことも分かっている。

10.星によって治療が決定されていた

【12星座と体の部位とのつながりを示すイラスト(1410年)】

(via Wikimedia)

12星座と太陽や月、惑星の位置によって治療を行う医療天文学とよばれる分野であり、中世ヨーロッパで栄えた。科学的な根拠は全く無いのだが、ある星座は特定の体の部位と関連しているとされ、その星座領域にある惑星を見て、どんなところが悪いかを診断していた。

たとえば腸の調子が悪い患者が病院に訪れれば、医者は腸に関連がある乙女座領域の惑星を見た。もしその領域に火星があったら炎症を起こしているなどと診断して、それに効く薬草を処方していたのだ。

11.頭に小さな穴を開けて、精神病などの治療

(via Wikimedia)

紀元前から行われている医療手術であり、専用のツールで頭蓋骨に穴を開け、骨は戻さずに頭皮だけを縫合する。中世ヨーロッパでは頭蓋骨内にある悪い魂を外に出すことで、頭痛や精神病が治ると信じられていた。

また近代では頭蓋骨を一部切除することによって脳の血流量が高まり、常にドラッグを使用しているような状態になれると主張する科学者もいる。

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雑学

Posted by uti