驚くべき世界最大のネズミ(体重・体長別)

(via SWNS)

写真は、南極大陸以外のあらゆる土地に生息するドブネズミで、ロンドンの公園で見つかった個体だ。駆除業者がこのネズミを発見したときには、既に死んでいたという。彼は、長年ネズミの駆除を行っているが、これほど大きなネズミを見たのは初めてだと話した。

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(via express)

彼によれば、その大きさは自分の家で飼っている小型犬のジャックラッセルテリアとネコを合わせたほどで、全長は1.2mくらい、重さは12kgだったと主張している。

大きさは誇張されている?

【遠近法で大きく見える例】

(via snopes)

もし彼が言ったとおりの大きさなら、今まで見つかったネズミ(ネズミ上科)の中で世界最大の個体となる。しかし専門家の意見では、発見した男性が大きさを誇張しているのではないかと言う。

ドブネズミはどんなに大きかったとしても、胴体が30cm、尻尾が30cm前後で全長60cmほどだという。また体重は最大でも600g前後であり、12kgになることはありえない。そして写真ではかなり大きく見えるが、これは遠近法によるものだとしている。

【男性の身長を180cmと仮定して、ネズミの大きさを計測すると】

(via SWNS)

上の写真のピクセル数から実際のネズミの大きさを推測すると、尻尾も含んで60cmほどとされる。世界最大ではないにしても、ドブネズミにしては極めて大きいことには間違いない。それにこんな生物が、民家が多いところを走り回っていると思うとかなりの恐怖だ。

本当に世界最大のネズミは?

世界最長:サバンナアフリカオニネズミ

(via cryptidz)

記録として残っている中で世界最長のネズミは、アフリカに生息するサバンナアフリカオニネズミである。その全長は0.9mで、約半分は尻尾が占めている。重さは1.4kgほど。

(via apopo)

人馴れすることから、ペットとして飼育されている。だが他のネズミと同様に繁殖力が強いので、飼育個体が逃げ出して問題を起こしている。アメリカでは2003年に、これらの逃げ出したネズミが大量に繁殖しサル痘を流行させたとして、輸入に規制がかけられた。

【フロリダキーズで捕獲されたメスの本種(重さ1.4kg)】

(via wikipedia)

地雷探知ネズミとして活躍

【アンゴラで地雷を探すサバンナアフリカオニネズミ】

(via wikipedia)

害獣として駆除されることもあるが、実はその優れた嗅覚が人々の役に立っている。このネズミは地雷に使われている爆薬(TNT)の臭いを感じ取ることができるのだ。

実地作業ができるようになるまで約9か月の訓練が必要だが、このネズミは寿命が7年と長いので、寿命が1~2年のネズミと比べて、長期間仕事を任せられる。

またコストの点から見ても優れている。地雷探知犬の訓練には250万円以上の費用がかかるが、ネズミなら70万円ほどだという。

世界最重量:スマトラタケネズミ

(via wikimedia)

体重の観点で見て世界最大はスマトラタケネズミであり、体重が4㎏に達する。これは猫と同じくらいだ。全長は50㎝ほどであるが尻尾が短い分、胴体がずんぐりとして重い。

(via zoochat)

中国やインドネシア、カンボジア、タイなどのアジア地域に生息しており、名前の示す通り竹やタピオカ、サトウキビを食す。一般的には害獣だが、養殖された個体は肉や毛皮として使われ珍重される。

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動物

Posted by uti