世界最重量・最大級の動物ランキングトップ10(驚くべき生態&雑学)

今回は世界最大級の動物を重さで順位付けしてご紹介します。このランキングは、各種の個体の平均体重から順位を決定しています。※長さ順にしても、順位の変動はそれほどありません。

10位.コククジラ

(via wikimedia)

平均体重:19.5トン
最大体重:45トン
平均全長:13.5m
寿命:75~80年
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コククジラは、クジラの中でも小柄(こがら)であったことから「コク」という名前が付いています。体色は黒みがかった灰色で、たいていフジツボなどの寄生生物が体に付着するため、白いぶち模様がついています。

コククジラは、海底の泥や砂を上アゴのヒゲでこしとって、カニなどの小さな生物を大量に食べています。エサの摂取量が極端に多いため、いろんな場所に移動しながら食べます。その距離は動物界一とされ、1年で約2万2千㎞にもなります。

【↓コククジラの上アゴにあるヒゲ。これでエサと水を分ける】

(via pIXELsHAM)

かつては北半球全域に生息していましたが、捕鯨により生息数が激減し、北大西洋では絶滅、北太平洋においてもごくわずか残っているのみです。また、昔は日本でも頻繁に見られましたが、今ではほぼ絶滅しています。

生息数は2万6千頭ほどと推定されています。捕鯨が行われる前は、現在の10倍以上はいたとされています。

9位.イワシクジラ

【↓イワシクジラの親子】

(via Wikimedia)

平均体重:22.5トン
最大体重:45トン
平均全長:14.8m
寿命:50~70年

イワシクジラは、極端に暑かったり、寒かったりする海洋を除いて、ほとんどの場所に生息しています。季節によって住む場所を変え、冬になると暖かい海へ、夏になると冷たい海に移動します。

体色は灰色ですが、口元から腹部にかけては白っぽくなります。また腹部には蛇腹のような凹凸のあるミゾが32~60本入ります。

(via Gentle Giants Whale Watching)

イワシクジラは1日に約900kgのエサを食べます。主食はエビに似たカイアシ類やオキアミのほか、動物プランクトンです。食べる際には、大きな口を開けて水ごと飲み込み、アゴにあるヒゲでエサだけをこし取ります。

本種はクジラの中で最も速い種であり、これほど大きいにも関わらず時速50㎞で泳ぐことができます。ただしこの速度は、チーターと同じように一瞬だけで、すぐにスタミナ切れします。

他のクジラとくらべて逃げ足が早かったため、捕鯨対象から外されることが多く、そのおかげで現在でも約8万頭近くが世界中の海に生息しています。

8位.ザトウクジラ

(via Wikimedia)

平均体重:29トン
最大体重:48トン
平均全長:13.5m
寿命:45~100年

世界中の海洋に生息しているクジラで、胸ヒレが他のクジラと比べてかなり長く、6m以上になる個体もいます。また頭の上にこぶがあるのも、ザトウクジラの特徴です。

【↓ザトウクジラの骨格標本】

(via Wikimedia)

ザトウクジラは歌をうたう

ザトウクジラは、人と同じように歌をうたうことが知られています。人間の発声方法とは違い、その音が出る仕組みはよく分かっていません。ですが、うなるような、ほえるような色んな音を出せます。

歌は1曲数分~数十分の長さで、わたしたちが歌うように同じメロディーが1曲の中に何回も入ります。しかもザトウクジラは歌うのが大好きで、遠くはなれた場所でも聞こえるような大声で1日20時間もずっと歌っていることがあるのです。

この歌は、異性をひきつけたり、仲間同士でコミュニケーションをとったりするのに役立っています。

【海面からとび上がるザトウクジラ】

(via Wikimedia)

海面からとびあがる行為は、ザトウクジラ(他のクジラも)の習性であり、これを行う理由については様々な説があります。寄生虫を落とすためだったり、唯一の捕食者であるシャチを追い払うためだったり、遊び目的だったりです。

7位.マッコウクジラ

(via Progreso Hoy)

平均体重:31.25トン
最大体重:57トン
平均全長:13.25m
寿命:70年以上

マッコウクジラも世界中の海洋に生息しています。写真で見るとよくわかりますが、頭が他のクジラと比べても、極端に大きいです。

そしてこれまでに紹介したクジラとの大きな違いは、歯があることです。歯を持つクジラはハクジラ、ヒゲを持つクジラはヒゲクジラに分類され、マッコウクジラはハクジラの中で最も巨大です。

【↓マッコウクジラの歯、ひとつの歯の重さは1kgにもなる】

(via MorningDove)

~マッコウクジラの特徴~
・マッコウクジラの腸内からは、葬式で焼香の際に使う粉末「抹香【まっこう】」と似た匂いの結石がとれる。抹香(まっこう)の匂いがするから、「マッコウクジラ」と名付けられた

【↓マッコウの匂いがする結石】

(via wikimedia)

・深海にいる時間が長い。水深3000mで発見されたこともあり、2000m以上の潜行はラクラクできる。エサは、ほとんどが深海のイカ

・声がありえないほどでかい。その音の大きさは最大230dbで、ジェットエンジンのすぐ側にいるときの2倍以上うるさい。間近で聴いたら、確実に鼓膜が破裂する

・食べる量がありえないくらい多い。1日平均900kgで、地球上にいるマッコウクジラが食べる量を合計すると、年間で9100万トンにもなる。これは世界の年間漁獲量の30倍以上

・頭の中には大量の白っぽい油が貯ぞうされている。この油は通常は液体で、25℃で固まる。これを固体~液体に変化させることで、海での浮き沈みを調整している

【↓黄色で塗りつぶした頭部分に脳油がためこまれている】

(via Wikimedia)

・4~20年に1回しか子どもを産まない。赤ちゃんが子どもを産めるようになるまで、約10年。成長しきるまで50年かかる。

世界最大の脳を持つ。重さは7800gで人間の約5倍。

【↓マッコウクジラの脳】

(via Wikimedia)

6位.タイセイヨウセミクジラ

(via Wikimedia)

平均体重:54トン
最大体重:110トン
平均全長:15m
寿命:70年以上

大きな頭のてっぺんにコブが複数ある、ずんぐりとしたクジラです。北大西洋に生息しています。ヒゲクジラの一種であり、オキアミなどを海水ごと丸飲みし、捕食します。

本種は、クジラの中でもかなりおだやかな性格です。それは体の40%が脂肪でおおわれていることが大きな要因です。非常にゆっくりとした動きだったため、人間による捕鯨で最も被害を受けています。そのため、捕鯨が禁止された現在でも550匹ほどしかいません。

【↓アイスランドのノルウェー海に陸揚げされた個体(19世紀ごろ)】

(via Wikimedia)

5位.ホッキョククジラ

(via Wikimedia)

平均体重:54.5トン
最大体重:120トン
平均全長:15m
寿命:200年以上

ホッキョククジラは、季節によって移動すること無く、一生を北極海で過ごします。主食はとても小さなオキアミで、口内にある世界最長のヒゲ(3m)で海水からこし取ります。

北極海はエサが豊富なため、このクジラが一日に食べる量は最大2トンに達することがあります。

本種はマッコウクジラのように深くはもぐらず、最高でも150m付近です。とても泳ぎが遅く、通常は時速2~5km、危険が迫ったときでも時速10㎞ほどしかスピードが出ません。

【↓周囲を確認するために水面から顔を出すホッキョククジラ】

(via Wikimedia)

200年以上生きる

ホッキョククジラは哺乳類の中で最も寿命が長いと考えられています。2007年にアラスカの海岸で捕獲された個体は、211歳と推測されています。

他の調査で捕獲されたクジラも、その多くが1世紀以上を生き、135歳~172歳と驚くほどの長寿命でした。

4位.ナガスクジラ

(via Wikimedia)

(via Wikimedia)

平均体重:57トン
最大体重:120トン
平均全長:19.5m
寿命:94~140年前後

とてもスマートな体型とそのスピードから、「海のグレイハウンド犬」とも呼ばれているのが、ナガスクジラです。これほど大きいにも関わらず、最高速度は46㎞に達します。しかも時速37~41㎞くらいなら、そのスピードを長時間維持し続けることができます。

ナガスクジラは世界中の海に生息し、ほぼオキアミだけを食べて生活しています。海水中を高速で泳ぎ、大きな口を開けてアゴにあるヒゲでエサをこし取ります。

本種もマッコウクジラと同様に声の大きさがすさまじく、最大184~186デジベルの音を発します。これは数百㎞離れた場所からでも聞き取れるレベルです。

【↓砂浜に打ち上げられたナガスクジラ。舌がガスでふくれあがっている】

(via Shane Horan)

ナガスクジラは、20世紀には絶滅の危機にひんしました。1905~1976年の間に約73万頭が捕鯨されたのです。現在では保護が行われているため、頭数は増加中で10~12万頭いると見積もられています。

3位.ミナミセミクジラ

(via The Australian)

【↓セミクジラ特有のコブが特徴】

(via wikimedia)

平均体重:58トン
最大体重:110トン
平均全長:15.25m
寿命:100年以上

ミナミセミクジラは、先に紹介したタイセイヨウセミクジラと姿形や生態がよく似ていて、どちらもセミクジラの一種です。こっちは南半球の、特に北極海あたりに住んでいます。

季節ごとに移動し、暑い夏は南極大陸の海の近くで、寒い冬は暖かいチリやナミビアなどの海にやってきます。

ミナミとタイセイヨウは、どちらも大きなコブが頭の周りにあります。しかし、ミナミセミクジラのほうがコブの数は多いとされています。

体色は基本的に濃青色ですが、寄生生物が付いたところは肌色になります。本種も他のセミクジラと同様に、あまり深くはもぐらず、ゆっくりとした動きで水面を移動します。

【↓本種の得意技、テールセーリング】

(via wikimedia)

ミナミセミクジラの行動でよく見られるのが、尾ひれだけを海面に出す「テールセーリング」です。なぜやっているかは分かっていませんが、遊びの一種あるいは体温を下げるためだと言われています。

このように尾ひれを立てることで、ヨットのように風を受けながら移動できるので、好奇心おうせいなクジラにとっては楽しい遊びになっているのかもしれません。

2位.セミクジラ(キタタイヘイヨウセミクジラ)

(via wikimedia)

平均体重:60トン
最大体重:120トン
平均全長:15.5m
寿命:70年以上

※学名、ユーバレナ・ジャポニカ

かつては日本の沿岸部でよく見られたクジラでしたが、現在では目撃されることはきわめてまれで、最近では2011年と2014年の2度だけです。セミクジラはとてものろく、おだやかで、死んだ時に体が浮き上がることから、捕鯨の際には一番に狙われていました。

捕鯨が原因で、1835年以前には2万頭以上いたとされるのが、現在では100頭前後まで減少しています。

【↓江戸時代に描かれたセミクジラ。この頃は沿岸部にかなりいたとされる】

(via wikimedia)

生息域が異なるところを除いて、他のセミクジラとかなり似ています。しかし、あまりにも目撃例がないことから、詳細についてはよく分かっていません。

1位.シロナガスクジラ

(via Weird Underwater World – SZtv)

(via wikimedia)

平均体重:110トン
最大体重:190トン
平均全長:24m
寿命:80年~110年

地球上のあらゆる動物の中で最も大きいのが、シロナガスクジラです。最も大きな個体は体長最大33m、体重200トン弱に達し、これは11階建てのビルに相当します。

【↓シロナガスクジラのサイズ比較】

(via TreeHugger)

ナガスクジラとよく似ていて、スレンダーな体型、体色は灰色、腹部には蛇腹のように細長いミゾが複数入っています。世界中の海洋に生息しており、季節ごとに移動します。

その大きさゆえ、何もかもがビッグです。以下に、そのスケール感をご紹介します。

シロナガスクジラは何もかもビッグ

・舌の重さが約2.7トン。完全に口を広げると、90トンもの水とエサを口内に入れられる

・口はとても大きいが、食道はビーチボールと同じくらい(直径30cm前後)。なので人間が飲み込まれることはない

・心臓の重さが180kgあり、あらゆる動物の中で最も大きい

(via factinate)

・1日に約4000万匹のオキアミ(全長5cm)をヒゲでこしとって食べる。1日に最大で3600トンも食べることがある

・1日に必要なカロリーは150万キロカロリーで、人間の750倍近く

・産まれたばかりの赤ちゃんでさえ、1日380リットルの母乳を飲む

・産まれたときの体重が既に2.7トンで、カバほどの大きさがある。しかも、そのころは1日で約90kgずつ体重が増える

・声がでかい。ナガスクジラと同等の155~188デジベルで、数百㎞離れた場所からでも聞こえる

平均体重などのデータは以下を参考:wikipedia

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(最終更新:2017年6月13日)コメント4
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コメント

  • Comments ( 4 )
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  1. By 匿名

    誤情報もありますがよくまとめてありますね。
    ちなみに、6位の古い写真は捕鯨のものです。

    • By uti

      6番について修正させていただきました。ご指摘ありがとうございます。

  2. By 匿名

    ご返信いただいてありがとうございます。
    ついでなので、いちおう他の誤りもリストアップさせていただきます。
    平均と最大体重に関しては、いちいち細かくなってしまうので一部以外スルーします。
    細かいので、ご修正されるかどうかはお任せいたします。

    コククジラが絶滅したのは大西洋。
    イワシクジラも大量に捕鯨され、日本の周囲など今では少ない海域もぼちぼちある。
    マッコウクジラは、オスの平均が16mで41t、メスが11mで15t。
    セミ系は、寿命はホッキョクとの関連から100歳以上は最低でも生きると推測され、平均13-16m、47-80t、最大体重は不明(135tという記録もあるけど真偽不明)ミナミセミクジラがセミ系では一番小さい。大西洋のは、最近は550頭を超えました。コブ(ケロシティ)は、いわば陸上動物の角にあたり、武器になります。平均でみれば大西洋のは頭のコブがつながっていて、南のが唇なども含めれば一番多いです。北太平洋のは、推定されているのが、東太平洋50頭前後、西太平洋200~300頭前後だけど、正確な頭数不明。一応、もっと目撃例はあります。
    ナガスクジラも、平均は北半球で18-20m、南半球20-22m。140歳の記録の個体は、おそらくはまだ残りの寿命がありましたので何歳まで生きるのかは不明です。
    シロナガスは、亜種ごとにかなり差があり、いちおう南半球の「True」種は26mが平均サイズに含まれます。ナガスよりも大きいので、順当に考えればナガスよりも長生きします。

    • By uti

      ご指摘、大変ありがとうございます。
      特徴や生息数など指摘箇所については、他のソースで再確認して確証が得られたものについては、修正させていただきました。

      大きさについては、情報元ごとに異なり、確認をとることが難しい状態なので、以下のwikipediaのソースで統一させていただきます。
      https://en.wikipedia.org/wiki/Largest_organisms#Animals
      (”Table of heaviest living animals”の表を参照)

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