史上最も頭の良い人は誰?(2人紹介)
学力の観点からでは、簡単に定義できないタイプの知性を持った人物を最初に紹介しよう。
現在、世界チェスチャンピオンのマグナス・カールセン氏である。
(via chess)
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彼は単純に信じられない偉業を達成している。
・14歳になる前の2004年に、チェスのグランドマスターになる(チェスの最高タイトル。日本人は0人)
・2013年に23歳で、ヴィスワナタン・アナンドを破り、世界チャンピオンとなる
・それ以来、世界チャンピオンの座に君臨し続けている(2020年時点)
あなたはこの偉業を聞いて、「彼はただのチェスの名手だろう? どこが違うんだ?」と思うかもしれない。
では、例を挙げてみよう。
(via cbsnews)
これは、マグナス氏が10人と同時に目隠しでチェスをしている写真だ。彼は頭の中に思い描いたチェス盤だけで、この10人全員に勝利した。
もうひとつ挙げてみよう。
(via Chess24)
これはマグナス氏が70人を相手にチェスをプレイしているところだ。しかもその相手は、全員がチェスのレート(戦闘力)で1800~2000とかなり高く、上級者以上である。
マグナス氏は6時間以上もの間、左右前後に行き来しながら一進一退の攻防を繰り広げた。
その対戦で68勝2引き分けという驚くべき成績を残した。
引き分けに終わった2人の中には、1981年に世界チャンピオンになったイェンス-エリック・ルドルフ(レート:1981)がいた。
ちなみにマグナス氏の最高レートは2882で、歴代最高記録である。
(via Celebrity Net Worth)
もう一つのおかしな事件は、2014年にマグナス氏が「60 Minutes」という番組のインタビューを受けていた時のことだ。
彼は2004年にプレイした試合を見せられ、対戦相手、どこでどんなプレイをしたのか、誰が先手だったのか、誰が勝ったのかを完璧に覚えていた。もう一度言わせてもらうと、彼は10年前の内容を完璧に覚えていたのだ。
2.呪われた神童、ウィリアム・ジェイムズ・サイディズ(1898~1944年)
(via wikimedia)
サイディズ氏は1歳の時にはすでに、自信を持って『ニューヨーク・タイムズ紙』を一人で読めるようになっていた。
(via wackiestarticles)
2歳でラテン語を、3歳でギリシア語を独習した。4歳で解剖学に関する学術論文を執筆。
8歳までには8つの言語(アルメニア語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、ヘブライ語、ラテン語、ロシア語、トルコ語)に堪能になり、「ヴェンダーグッド」と呼ばれる言語を自分で発明していた。
(via wackiestarticles)
そして彼は、1909年にハーバード大学に11歳で入学し、高度な数学を勉強した。当時としては、世界最年少の入学記録であった。
(via sidis)
しかし、彼のこの当時の記憶は、幸せとは程遠いものだった。彼の伝記作家エイミー・ウォレスはこう記している。
それだけでは足りず、ニュースレポーターは頻繁にキャンパスの周りで神童ともてはやされた彼を追いかけ、彼の話をセンセーショナルに伝えようとしていた。
サイディズ氏のIQは、250から300の間と考えられている(アインシュタインのIQは160と推定される)。
(via Wikimedia/brightside)
16歳でハーバード大学を卒業した後、サイディズ氏はライス大学(テキサス州ヒューストン)の数学教授として短期間働いていた。しかし、まもなく辞職した。
彼はこう主張した。
そして、その通りに生きた。辞任後、彼は身を隠し、街から街へと移動し、生活費を稼ぐために最低賃金の仕事をしていた。
この間、現代史から数学まで膨大な数の本を書いたとされるが、その詳細はほとんど判明していない。
1919年の21歳のとき、サイディズ氏は共産主義者の集会に参加した罪で懲役18ヶ月の実刑を言い渡された。出所後はボストンのアパートに隔離された。
彼は最終的に独立したプライベートな生活を送ることを決意し、その過程で両親とは疎遠になった。
そこで彼は残りの日々を過ごした。1944年に亡くなるまで孤立し、完全な孤独だった。
彼が望んだのは「普通の生活」を送ることだった。だが、彼は信じられないほどの知能を持っていたゆえに、その望みさえ叶えられなかった。
(via findagrave)
ディスカッション
コメント一覧
二番目の人は以前何かで見てビックリした!
メチャクチャ頭いい、羨ましい!と思ったけど書いてある通りの人生なんだよね…
これだけの天才ならノーベル賞とか取れたかもと思うけど、周りに恵まれず自らも孤独に走っちゃったのか…本当にもったいない。