マジックの実演中に亡くなったマジシャン達5人
様々なアクシデントにより、ショーの最中に命を落としたマジシャンをご紹介していこう。
1.弾丸受け止め術で死亡したチャン・リン・スー
(via wikipedia)
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チャン・リン・スーは中国人の格好をした白人のマジシャンである。中国服に身を包み、長い弁髪を垂らした格好で行う中国風のショーで人気を博し、大成功を収めた。
(via dotyk)
チャンは中国人として生活し、あらゆる会話は常に中国語通訳者を付けていた。顔には黄色いドーランを塗って、濃いメイクをしていたため、誰も彼を白人だとは思わなかったという。
1918年3月23日、チャンは定期公演で弾丸受け止め術に失敗し、亡くなった。
この手品は本来、観客に本物の銃弾を見せた後、最初から銃に入っている”空包”をチャンに向けて撃つはずだった。
(via Iron_Spike)
しかしチャンが銃の手入れを怠ったせいで、銃の薬室内に火薬が溜まったままになり、空包がそれに点火して2番目に入っていた実弾が暴発してしまった。
(via atlasobscura)
自らの怠惰によって肺を銃弾に貫かれたチャンは、被弾時に初めて英語で「何てことだ 何かが起きた。カーテンを下げろ」と叫んだ。この最後の言葉がきっかけで身元が調査され、本当は白人であったことが明らかになったのだった。
2.ステージ上での発作、それに続く検死で亡くなったワシントン・ビショップ
(via wikimedia)
ワシントン・アーヴィング・ビショップはメンタリストであり、人の心を読む読心術を得意とするマジシャンであった。
(via wikipedia)
だがワシントンは、体が固まって動かなくなるカタトニック発作に悩まされており、ステージ上でもその発作で意識を失うことがあった。そのため彼はポケットにメモを入れて、”万が一倒れたとしても自分は死んでおらず、検死はするべきでない”と記していた。
(via weibo)
1889年5月12日、ワシントンはニューヨーク市のラムズ・クラブのステージで倒れた。その後意識が回復したので、公演を続けた。しかし公演中、二度目の気絶を起こした。彼の意識は戻らず、そこで死亡が判定されてしまった。
持っていたメモに気づかれることなく、倒れてからわずか数時間後に医師の検死が行われた。
ワシントンの妻と母は、公演中に彼が発作を起こしたのであって、死んでいなかったと主張した。そして頭蓋骨をスライスし、脳を取り出した検死が彼を殺したのだと医師らを告訴した。しかし医師らに有罪判決が下されることはなかった。
3.胎児とともに弾丸受け止め術で亡くなったマダム・デリンスキー
(via lacritica)
デリンスキー夫人は19世紀初頭、夫とともにヨーロッパ中を渡り歩きながらショーを行っていたポーランド人のマジシャンである。
(via 1920s Magician Magazine)
最も人気のマジックは、マダム・デリンスキーが射撃部隊と対峙し、すべての弾丸をキャッチした後、無傷で生還するというものだった。
もちろん彼らが本当に銃弾をキャッチしていたわけではない。夫婦は、穴を開けて火薬を空にした銃弾を装填するよう射撃部隊に指示していた。
1820年、当時妊娠していたデリンスキー夫人はドイツ王室に出向き、弾丸キャッチ術を披露していた。その時、舞台上で緊張していた発砲隊の一人が、誤って実弾を銃に入れてしまい、デリンスキー夫人の腹部を撃ち抜いてしまった。
王室のメンバーは、その瞬間を目撃して気絶したと報じられている。夫人のお腹にいたは胎児は即死し、夫人も2日後に息を引き取った。夫は悲しみに狂ったという。
4.数百万人の視聴者の前で亡くなったトミー・クーパー
(via wikimedia)
イギリスのマジシャン兼コメディアンであったトミーは、下手なマジックでよく知られていた。台無しになったマジックを、ジョークにに変えて笑いを取るのが彼の得意とするショーだった。
(via KillianM2)
ショー中に転げ回ったり、倒れて横になることもしばしばあった。だからトミーがステージ上で心臓発作を起こして倒れた時も、彼の異変には誰も気づかなかった。
(via TVQU1Z on twitter)
観客はトミーが死にかけているのを見て笑っていた。ショーを中継していたテレビ放送は、トミーがステージから引きずり下ろされたところで終了した。
その後、トミーの異変に気づいたスタッフは蘇生を何度か試みた後、病院に搬送したが、そこで死亡が確認された。
5.棺桶に入って生き埋め→脱出パフォーマンスで亡くなったアメイジング・ジョー
(via forosperu)
アメイジング・ジョーこと32歳のマジシャン、ヨセフ.W.バラスは、遊園地で自分の子供やたくさんの観衆が見守る中、透明なプラチックの棺桶に入って生き埋めにされた。
(via bodybuilding)
棺桶は地下2mに配置され、7トン分のセメントと泥で埋め立てられた。棺桶にかかった重さは、アフリカゾウ2頭分に匹敵するほどだった。
そこから脱出ショーが始まる予定だった。だがこれだけの重さにプラスチック製の棺桶が耐えられるはずがなかった。セメントを入れてからまもなく、棺桶が崩壊し、彼は押しつぶされて亡くなった。
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