奇妙な呪物・6個

悪霊を追い払ったり、幸運をもたらしたりなど不思議な力を持つと信じられている奇妙な呪物をご紹介していこう。

1.魔女の瓶

(via Robert Hunter)

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16~17世紀頃、イギリスでは悪意のある魔術から家を守るために、『魔女の瓶』がよく使われていた。当時の人々は、魔女が悪霊を送って人々を恐怖に陥れ、大病を引き起こすと信じていた。

その対抗策として、人々はさらに強い魔術を使った。それが魔女の瓶であった。魔女のビンは、小便あるいはワインなどの液体を満たし、そこにピンと針、釘、赤い糸、それにローズマリーを加える。コルクで栓をしたら、自宅の敷地内のどこかに埋めて完成である。

(via newscientist)

魔女の瓶があれば、悪霊が送られたとしても、瓶の中の赤い糸が悪霊を引き寄せ、ピンと針と釘が悪霊を突き刺し、小便が悪霊を溺れさせる。そしてローズマリーは、2度死んだ悪霊をどこかに持ち去ってくれると言われている。

(via Shane Mears)

魔女の瓶は埋まっていて割れない限り、いつまでも家を悪霊から守ってくれるという。

2.カエルの棺

(via finlandtoday)

フィンランドで見つかっている呪物で、様々な用途があったとされている。たとえば、『魔女の瓶』のように魔術を跳ね返すマジックカウンター、あるいは病気を癒すお守りなどとして使われていた。

(via glossa)

しかし魔女の瓶とは異なるのは、カエルの棺自体が呪いの力を持っていたかもしれなかったということである。そしてこれは紛れもなく、魔女の瓶よりも作り方がおぞましかった。

それは最初に赤いカエルを捕まえることから始まる。そしてハンノキを削って、棺桶を作る。もちろんそのフタも必要である。

次のステップはこれを何に使うかで異なるが、最終的にカエルの後ろ脚を赤い麻ひもで縛って、カエルを仰向けにして棺桶に置く。

(via glossa)

フタを閉じ、9本の釘で棺桶を固定し、最後の一本でカエルの心臓に狙いをつけて釘で打ち抜く。

その後、カエルは教会の庭に埋葬され、人間の葬儀の時と同じように祈りが捧げられる。すべてが上手く行けば、この棺の効果が現れるという。

3.アライグマのオスの性器の骨

(via listverse)

人間の男性器には骨はないが、アライグマにはあって、それがアメリカ東部、アパラチア地域で呪物として扱われていた。

魔法の骨の探求者は、死んだアライグマを解体して、沸騰した鍋に投げ込む。ゆでると骨から脂や肉がとれやすくなる。きれいになった陰茎の骨を乾燥させれば、完成である。

(via amazon)

最も頻繁に使われているのは、赤いリボンをつけ、ネックレスにして女性に贈ることだ。これは男性からの愛の告白である。

この他にも、片思いの人が住む家の玄関下に埋めれば両思いになれたり、ベッドと床の間に置いて性欲やスタミナをアップさせたりもできるという。

4.黒猫の骨

(via replicario)

黒猫の骨は、アフリカとヨーロッパの黒魔術の儀式で長い間使われてきた。黒猫の骨は、周りから自分を見えなくする透明化の能力など、偉大な力が手に入ると言われている。しかしそれを得るための方法は、非常に恐ろしい。

(via viahedera)

その方法とは午前零時きっかりに、煮えたぎる鍋に生きたまま猫を投入することである。すべての肉が骨から落ちて、断片になるまで煮込む。そして骨だけを取り出し、周りの誰かが透明になったことを伝えるまで、その骨を自らの口に入れ続ける。

5.ミイラ化した猫

(via listverse)

ヨーロッパの人々は、先に紹介した魔女の瓶のように、ミイラ化した猫が悪霊から家を守ってくれると信じていた。

猫の大きさや色に関係なく効果があるとされた。猫の遺体は威嚇のポーズを取らせた状態で、塩を詰め込んだ樽でミイラ化された。完全に猫が乾燥したら、それを家の壁の中に封じ込める。このほかにミイラ化したネズミや鳥が、猫の餌として添えられることもあった。

【イギリスの宿泊所で見つかった猫とネズミのミイラ】

(via wikipedia)

これで魔女や悪霊だけでなく、害虫や病気、不運を追い払うことができると考えられていた。ミイラ化猫は今でもイギリスの家やコテージで発見されており、中には壁に埋められてから400年後に発見されたものもある。

6.隠された靴

(via bestglitz)

世界中、特にイギリスで古い建物の壁の中に、子供の使い古した靴の片方が見つかることがある。これは、魔女の瓶と同様に悪霊などから家を守るためであったとされている。なぜ子供の靴なのかというと諸説あるが、子供の純真さが悪霊に対してバリアをつくると考えられていたようである。

【大量に見つかった靴】

(via wikimedia)

この他にも、多産繁栄を祈るためのお守りの役目もあったようだ。英語の童謡「靴にお婆さんが住んでいた」などで歌われているように、靴と多産には昔から強い関係がある。

タスマニア州のウェスタン・クリークにある家では、壁や煙突、屋根裏部屋に少なくとも40個の靴が隠されていたことが判明した。靴に加えて、同じ目的を果たすと言われている帽子やおもちゃ、さらにはミイラ化した猫も見つかった。

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オカルト

Posted by uti