知られざるアフリカ各国の国民食(49ヶ国の代表料理)
今回はあまり知られていない、アフリカ各国でよく食されている国民食をご紹介します。国民食は例えば日本なら、寿司や天ぷら等のことです。
1.アルジェリア
クスクス
(via Cuisine Algerienne)
パスタなどよく使われているデュラム小麦をあらびきにした後、水を加えてそぼろ状にし、蒸して乾燥させたものです。
これを再度、専用のクスクス鍋などで蒸したり、ターメリックなどの調味料や野菜を投入し、煮て食べます。
スポンサーリンク
2.アンゴラ
ムワンバ・デ・ガリンハ
(via Sítio do Pica-pau Angolano)
鶏肉とともに、オクラ、ニンニク、ジャガイモとヤシの実ペースト、パーム油で煮た料理です。
3.ベニン
クリ・クリ
(via wikipedia)
ピーナッツで作った揚げ物。お菓子です。
作り方は、ピーナッツを煎った後に、挽いてペースト状にし、塩コショウなどで味付け、好きな形に整形します。ペースト状にしたときに出た余分な油を使って、揚げたら完成。
4.ボツワナ
セスワ
(via YouTube)
牛肉を水と塩だけを使ったシンプルな料理。
塩以外の調味料は入れないのが基本。作り方は、牛肉を水と塩で煮て、牛肉だけを取り出します。それから牛肉を細かくほぐし、煮汁をかけて完成です。
5.ブルキナファソ
リ・グラ
(via Wikipedia/Aboukam)
白米と肉と野菜(トマト、ナス、パプリカ、ニンジン、キャベツ、タマネギ、ニンニクなど)を、一緒に炊き込んだ料理。
6.ブルンジ
エレファントスープ
(via MlleMatthews )
元々はエレファント(ゾウ)の肉を使った料理ですが、現在は普通の牛肉が使われているようです。
作り方は、肉をハチミツと塩で天日干しにし、ビーフジャーキーのようにします。その後、干し肉をニンジン、タマネギ、セロリなどの野菜と、炒めたピーナツ、ひよこ豆、キノコ等と一緒に牛肉のブイヨン(出汁)で煮込みます。最後に塩コショウで味付けして完成です。
7.カメルーン
ンドレ
(via wikipedia)
ホウレンソウに似た「ンドレ」という野菜を、ナッツのペーストと牛肉で煮込んだ料理。現地では、これを主食のクッキングバナナ(ジャガイモと似た味のバナナ)と一緒に食べるのが主流。
8.カーボベルデ
カチューパ
(via YouTube)
トウモロコシ、サツマイモ、キャッサバ(イモ)、肉を煮込んだシチュー。トマト風味にすることが多いです。
9.中央アフリカ共和国
キャッサバ料理
(via internationalcuisine)
キャッサバはイモの一種で、味のないサツマイモのようなものです。これをゆでてそのまま食べたり、すりつぶして練って固めたりして食べます。
10.チャド
ブール
(via Wikipedia)
フランスの植民地であったため、フランス生まれの料理がよく食されています。その中の代表的なものがブール。これはボール状のフランスパンで、上面にカットが入っているのが特徴です。
11.コモロ
ラングースト・アラ・バニーユ
(via Good Things Magazine)
こちらもフランスの植民地下にあったため、主食にもかなり影響を受けています。ラングーストはロブスターのことで、炒めたロブスターに甘みのあるバニラソースをかけたおしゃれなフランス風の料理です。
12.コンゴ民主共和国
プーレ・アラ・モアンベ
(via wikipedia)
アフリカで採れるヤシの実から取り出した油(モアンベ)と鶏肉、スパイスを一緒に煮たシチューです。
13.コンゴ共和国
ヤッサ
(via wikipedia)
ヤッサは、元々セネガルで生まれた料理ですが、現在では、アフリカの様々な国で食されています。タマネギなどの野菜と肉を、スパイシーな味付けのレモン汁で煮込んだ、さっぱりとしたシチューです。
14.ジブチ
スコウデフカリス
(via 196 Flavors)
肉とトマトの炊き込みご飯。肉を柔らかくなるまで煮た後、クミン、カルダモン、塩などで調味し、トマトと米を加えて一緒に煮たら完成です。
15.エジプト
コシャリ
(via wikipedia)
マカロニやスパゲティをレンズマメと混ぜ合わせ、揚げタマネギ、トマトソースをかけた料理です。
16.赤道ギニア
サコタッシュ
(via BBC Good Food)
元々は、アメリカインディアンの間で生まれた料理でしたが、アフリカ人がこの料理を自国に持ち帰って普及して行ったようです。サコタッシュは、トウモコロシとマメ(リママメ)を、バターあるいはクリームで炒めたものです。具材にトマトやトウガラシが加わることもあります。
17.エリトリア
ジグニとインジェラ
(via 196 Flavors)
エリトリアだけでなく、エチオピアでも人気の国民食です。ジグニは、トマトベースのシチューで、ラム肉か牛肉が入っており、クミン、コリアンダー、ニンニク、バジル、トウガラシなどの調味料で味付けされます。これをインジェラという酸味のあるクレープと一緒に食べます。
18.エチオピア
フィットフィット
(via wikipedia)
酸味のあるクレープ(インジェラ)を小さくちぎって、ブイヨンやスパイシーなバターなどと一緒に炒めたものです。
19.ガボン
プーレ・ニェンブウェ
(via 196 Flavors)
アフリカで採れるヤシの実の油(モアンベ)を、鶏肉とともに煮た赤い色のシチュー。
20.ガンビア
ジョロフライス
(via ohmyfoodness)
鶏肉か牛肉をそえたトマト風味の炊き込みご飯。肉をトマトピューレ、ココナッツオイルで炒めて、その煮汁でご飯を炊いています。
21.ガーナ
バンク
(via Mealex Mailex)
トウモロコシとキャッサバの粉を、熱湯に加えて練った白い団子のような料理です。これをスープやシチューと一緒に食べます。バンクは、日本でいうおにぎりのような存在です。
22.ギニア
プーレ・ヤッサ
(via YouTube)
鶏肉とタマネギをレモン汁とスパイシーな調味料で漬け込み、それを煮込んだ料理です。
23.ギニアビサウ
ジョロフライス
(via Fauzia’s Kitchen Fun)
20番で紹介したガンビアとセネガルで生まれた料理が、ギニアビサウでも国民食としてよく食べられています。
24.コートジボワール
ケジェヌ
(via Wikimedia)
鶏肉と野菜のスパイシーなシチュー。鶏肉には、アフリカ原産のホロホロチョウの肉がよく使われています。
25.ケニア
スクマウィキ料理
(via Wikimedia)
スクマウィキは、青汁の材料としても知られるケールの一種で、ケニアでは他の野菜よりもうんと安いことから、よく食べられています。
この野菜を細かく刻んで調味したものを、穀物の粉を練り上げて作ったウガリに添えて食べます。ウガリは、日本で言えばご飯にあたるケニアの主食です。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません