世界最速の鳥【ランキングトップ10&雑学】

鳥類の中で飛翔速度の早い種をランキング形式でご紹介します。10位から順に見ていきましょう。

10位.ハイガシラアホウドリ 最高時速129㎞

(via NOAA Photo Library)

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南極海の寒い地域に住んでいるアホウドリです。首の部分が灰色であることから「ハイガシラ」という名前が付きました。体長が平均81cm、翼をひろげると全長は2.2mになります。

このアホウドリは、あらゆる鳥類の中でも最も水平飛行速度が速いと考えられています。ギネス世界記録によればGPSを付けたアホウドリのスピードを測定したところ、時速126㎞で8時間以上嵐の中を飛び続けていたことが明らかになったのです。

(via wikimedia)

9位.シロハヤブサ 最高時速128km

(via Wikimedia)

ハヤブサの中で最も大きいのが、シロハヤブサです。体長は48~61cm(オス)、翼をひろげると124~160cmになり、体重は最大で1.3kgほどになります。

主に北極圏近くの寒い地域に生息しています。日本にはごくわずかが、冬に暖かさを求めてやってくることがあります。

シロハヤブサは、獲物を狩る時にそのスピード力を発揮します。空中で獲物を見つけると、急降下により一気に加速し、鋭い爪で獲物を捕捉するのです。

急降下時には最高時速128㎞に達し、しかもその速度は翼で自由に制御することができます。主にエサとなるのは、小型の鳥類と哺乳類でネズミやリス、ガン、カモメなどです。

【↓飛翔中のシロハヤブサ】

(via wikimedia)

8位.ウミアイサ 最高時速129km

(via Rodney Campbell)

カモの仲間としては、世界最速の飛行速度をほこります。以前までは、オオホシハジロが時速115㎞でカモ科最速とされていましたが、その記録をウミアイサが塗り替えました。

ウミアイサは赤色のクチバシとトガったトサカが特徴的な種で、水面にぷかぷかと浮いている姿がよく見られます。体長は50~60cmほどで、翼を広げた大きさは70~86cmになります。

生息地はかなり広く、北半球の多くの場所で見られ、特に日本では九州より北の地方に冬ごろやってきます。他のカモたちと同じように、エサは水にもぐってとります。主に魚が主食です。

【↓水面から飛び出すウミアイサ】

(via U.S. Fish and Wildlife Service)

7位.ツメバガン 最高時速142km

(via wikimedia)

.ツメバガンはアフリカ最大の水鳥です。主にサハラ砂漠より南のアフリカで、最大50羽の群れを作って暮らしています。

体長は75~115cmで、翼を広げた時の大きさは150~200cmになります。体重も鳥にしては重く、平均は4~6.8kgですが、まれに10kgを超える個体もいます。

本種は毒を持つ昆虫に耐性があるため、それらを食べて毒をたくわえる性質があります。そのため、この鳥の肉を食べると中毒を起こすことがあります。

6位.カワラバト 最高時速148.9㎞

(via wikimedia)

日本のあらゆる地域に住み着いている最も身近と言える鳥類のひとつです。カワラバトは、数千年以上前から伝書バトとして通信文を遠くに運ぶ役割を担ってきました。

カワラバトは方向感覚に優れ、1800㎞以上に渡る長距離を目的の場所まで迷わずに到達することができます。また640㎞の長距離を移動したハトの平均速度は時速80㎞で、あるときには最高時速が140㎞近くに達していたことが分かっています。

【↓飛行中のカワラバト】

(via wikimedia)

5位.グンカンドリ 最高時速153㎞

【↓オスのグンカンドリ】

(via Wikimedia)

体重の比率で見ると、羽の面積が最も広い鳥類であり、これが本種の早さの秘けつです。クチバシが長く、体表は黒色でペリカンの親せきと考えられています。大きさは体長が最大114cm、翼を広げた全長は2.3mになります。

オスには真っ赤なのどぶくろがあり、発情期をむかえると、メスを惹きつけるためにのどぶくろをぱんぱんにふくらませます。

グンカンドリは、熱帯の海に生息していますが、ほとんど空から降りることはありません。ある調査では、1週間近く飛び続けた個体も観測されています。

エサは主に魚で、空から海にダイブして、マグロやトビウオを捕食している姿が目撃されています。

【↓ガラパゴス諸島にいたオスのグンカンドリ】

(via wikimedia)

4位.チゴハヤブサ 最高時速160㎞

(via BirdForum)

ハヤブサの仲間ですが、一般的なハヤブサよりも小さいことから稚児(チゴ)と名付けられました。大きさは体長29~36cm、翼を広げた全長は74~84cmです。主にユーラシア大陸とアフリカ大陸に生息し、季節によって移動を繰り返します。

(via Ron Knight)

本種は強靭な爪があるおかげで、空中を飛びながら獲物を捕まえることができます。この狩りの際に、最高時速160㎞を記録します。彼らの獲物となるのは、コウモリや小型の鳥類、トンボなどの昆虫がいます。

3位.ハリオアマツバメ 最高時速169㎞

【↓風車にぶつかったハリオアマツバメ】

(via Pixabay)

ハリオアマツバメは、翼を羽ばたかせながら移動する「羽ばたき飛行」においては、鳥類の中で世界一速いとされているツバメです。ツバメの中では大型で、体長は20cmほどになります。

渡り鳥であり、繁殖の際には中央アジアやシベリア南部に向かい、冬には暖かいインドやオーストラリアで過ごします。

ほとんど空から地上に降りることはなく、切り立った崖でまれに休む程度です。1年中飛翔し続けているため、年間20万㎞近く移動する個体もいます。

【↓飛翔するハリオアマツバメ】

(via Wikimedia)

2位.イヌワシ 最高時速320㎞

(via Wikimedia)

北アメリカ最大の猛きん類であり、体長は66~102cm、体重は最大7kgになります。翼を広げると、全長は最大2.3mに達します。北半球のほとんどの地域に生息しており、日本でも1年中見ることが出来ます。

イヌワシは空高く舞い上がり、獲物めがけて急降下する際に最高時速が320㎞に達します。またその長くて広い翼は、最高高度4500mでの飛行を可能にし、長距離移動に適しています。

【↓飛翔中のイヌワシ】

(via Pixabay)

イヌワシは視力が非常に優れており、非常に高い空中でも小さな獲物を見つけることができます。獲物を発見すると、凄まじい速度で急降下し、その鋭く強靭な爪で獲物をとらえてしまいます。

【↓イヌワシの爪】

(via Pixabay)

1位.ハヤブサ 最高時速389㎞

(via Wikimedia)

最高時速389㎞で鳥類のみならず、地球上で最も速い動物です。ハヤブサの速度は、日本で走行している全ての新幹線よりも速いのです(新幹線の最高時速320㎞)。

ハヤブサは南極大陸を除く、あらゆる地域に生息しており、日本にも周年でいます。大きさはカラスほどで体長46~51cm、翼をひろげると84~120cmになります。

ハヤブサの飛翔速度は、平均で時速100㎞とされています。最も速くなるのは狩りの時です。彼らは高い位置から小鳥などの獲物を見つけると、ものすごい加速度で急降下し、獲物を仕留めます。

【↓飛翔中のハヤブサ】

(via wikimedia)

ハヤブサは他の鳥類と違って、強じんな心臓と非常に効率の良い肺を備えています。心拍数は人間の10倍以上で、1分間600~900回にも達し、どんな激しい運動にも耐えることができます。その強い心臓のおかげで、1秒間に最大4回も羽ばたくことができます。

参考元:wikipedia

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Posted by uti