動物の驚くべき瞳(8タイプ)
(via sdsanth)
ほとんどの動物の目は、私たち人類の目とは大きく異なっている。縦にスリットが入っているものから、横にW字型になっているものまで、形は多種多様。
今回は海外掲示板で紹介されていた、8タイプに大別した動物の瞳孔の種類とその特徴をご紹介していこう。
スポンサーリンク
1.丸い瞳孔
(via madaise)
犬やオオカミ、大型ネコ科などの動物は、丸い瞳孔を持つ。もちろん人間も。これらの動物は獲物を積極的に追いかけるが、たいていその時間帯は昼間である。
瞳孔が丸いので視野はそれほど広くないが、捕食者の頂点に立っているため、襲撃から逃げるのにそれほど視野を必要としない。
2.垂直スリットの瞳孔
(via Dany Sternfeld)
これらの瞳孔を持つ動物は、陸上で狩りをする待ち伏せ型の捕食動物に多い。猫、キツネのほか、ワニなどもあてはまる。このタイプの動物は、瞳孔を拡大して、より多くの光を取り込むことができる。
3.横長の瞳孔
(via Hans De Bisschop)
横長の瞳孔は、ヒツジやヤギ、ウマなどの草食動物が持つ。好奇心旺盛にみえるこの瞳孔は、広い視野が得られ、潜在的な捕食者を見つけやすくする。また地面に焦点を合わせ続けられるので、外敵から逃げるときにも役立つ。
4.横スリットの瞳孔
(via TJ Gehling)
これらの瞳孔は、カエルやヘビ、タコなどに見られる特徴である。このような瞳孔は、捕食者の垂直方向の動きを察知して回避行動をとりやすくなる。また、採食に必要な光を十分に取り入れるため、昼夜を問わず瞳孔は大きく広がっている。
5.三日月型の瞳孔
(via wikimedia)
この瞳孔タイプは、アカエイ、ヒラメ、一部のナマズに見られる。三日月型瞳孔は、水中における歪みの影響を減少させることで視力を向上させ、広い視野を提供して近くに潜む捕食者を探したり、潜在的な獲物を見つけたりするのに役立つ。
またメリハリのある映像が得られ、コントラストが向上する。
6.W型の瞳孔
(via neil banas)
イカに見られるが、これは先に紹介した横スリット瞳孔の変形バージョンである。このタイプの動物は、暗闇では瞳孔がほぼ円形になり、明るいところでW型になる。
W型になると、横スリットに比べて様々な方向からの光が瞳孔に入り込み、遠方からの視界と映像のコントラストを確保できる。
7.垂直ビーズの瞳孔
(via James Niland)
ヤモリ(一部の魚も含む)は、明るい場所で瞳孔がビーズ型の垂直スリットに縮まる。これらのビーズは、ヤモリが距離を知覚したり、様々な環境で狩りをしたりするのに役立っている。
8.昆虫系の偽瞳孔
(via wikimedia)
カマキリなどの無セキツイ動物は、複数のレンズからなる複眼を持っているため、瞳孔は無い。しかしカマキリの目を見てみると、目の中に黒っぽい瞳孔が動いているように見える。
これは偽瞳孔と呼ばれており、角度の加減で黒く見えているだけの個眼の集まりに過ぎない。偽瞳孔の周囲にある光を受け取る感覚器は、ある種の波長を反射しており、これによって目の残りの部分が緑や白、茶色、紫色に見えている。
ディスカッション
コメント一覧
うさぎや小鳥なんかの瞳孔も丸いよね