知ってる?驚きの動物のトリビア38選
1.霊長類の中で青い目を持つのは、ヒトとアオメクロキツネザルだけ
(via Wikimedia)
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病気や突然変異の個体を除いて、青い目を持つのはこの2種に限られています。
アオメクロキツネザル(Eulemur flavifrons)は、マダガスカルのごく一部でしか見られない珍しい小型のサルです。体長は40cmほど、しっぽが50cmほどで体長より長くなっています。
これほどしっぽが長いのは、木の上で暮らしているためです。しっぽがあるとバランスを崩しにくいのです。
2.ゾウの歯の重さは、たったひとつで4kg近くある
(via TripAdvisor)
人間の歯が32本に対して、ゾウの歯は上下2本ずつの合計4本しかありません。そのかわり、一つの歯は大きく巨大で、3~5kgほどになります。
この歯は生涯で6回生え変わります。生え変わる回数が多いのは、エサとなる硬い木や葉を食べることで、歯がすり減りやすいからです。
3.ゴリラから風邪や他の病気が、人にうつる(その逆も)
(via Pixabay)
ゴリラと人間のDNAの違いはたった2%。私たち人類との相違はそれほど大きくなく、かかる病気もそれほど変わりありません。
ゴリラとの接触によって風邪はもちろん、エボラウイルスや寄生虫に感染する事例も報告されています。
4.年老いて月経が完全に停止するのは、シャチとゴンドウクジラと人間だけ
(via Max Pixel)
現在わかっている中で閉経する動物は、この3種しかいません。シャチは30~40歳、人間は50歳ごろに閉経します。シャチの場合、閉経後も最高で50年近く生きることがあります(90歳近くまで生きる)。
閉経を持つように進化したのは、子供をたくさん産むより、育てる側に回った方がメリットが多くなったからです。シャチの場合、人間と同じように家族を作って、一生涯行動を共にします。
その家族は、子供~母親~両親のように複数の世代で形成されます。そのため、若い母親と共に閉経した年長のメスが子供の世話に専念することで、子供の生存率が上昇するのです。
5.一部のタランチュラは、2年以上食事をしなくても死なない
(via Wikimedia)
タランチュラの多くの種は、きわめて飢餓状態に強く、数週間から数ヶ月に渡って何も食べずとも生きながらえることができます。特に脱皮前になると自ら断食することがあり、それは半年近くに及ぶことがあります。
これほど絶食に強いのは、代謝速度がとても遅いからです。エネルギーをほとんど消費しないことで、食事をとる回数を極限まで減らしています。この代謝の遅さのおかげで体力の消耗が抑えられるため、寿命は20年近くにもなります。
6.ライオンのオスはほとんど狩りをしない。エモノをとらえるのは約90%がメス
(via Wikimedia)
あんな強そうなオスライオンですが、狩りはほとんどメスにまかせています。といっても、なまけているわけではなく、縄張りのパトロールがオスの役割となっています。
7.第2次世界対戦中、アメリカはコウモリ爆弾を試作していた
(via wikipedia)
アメリカは第2次世界対戦中、当時敵国であった日本に、時限式の爆弾を付けたコウモリを大量に放つ計画がありました。計画では、爆弾を装備した冬眠中のコウモリを格納器に大量に詰め込み、それをヘリコプターで夜中に投下して、日本中を焼け野原にする予定でした。
しかし、開発の遅れと原爆の開発によって、コウモリ爆弾は実戦で使われることはありませんでした。
8.フラミンゴは、頭を逆さにしてエサを食べる唯一の鳥
(via blogger)
フラミンゴのエサの食べ方はかなり変わっています。上の写真のように、頭を逆さまにしてクチバシを水面で動かし、食事します。
このような食べ方をする理由は、他の鳥と真逆のクチバシ構造を持っているからです。普通の鳥は、下アゴを動かして食べ物を口にいれますが(人も同じ)、フラミンゴは下アゴが固定されているため、上アゴを動かします。
そのため、普通の鳥と同じようにエサを取るには、頭をさかさにしなければならないのです。
9.バッタは自分の体長の20倍もの距離を跳ぶ
(via Pixabay)
もしこの能力を人間が手に入れたとしたら、長さ28mのバスケットコートをらくらく飛び越えられるレベルです。
ちなみに世界一ジャンプ能力が高い動物はノミです。体長の220倍の距離を一跳びで移動でき、体長の150倍の高さまで到達できます。これを人間サイズにしたとすれば、一跳びで400m先に移動し、高さ250mの超高層ビルを越えることができます。
10.生まれたばかりのカンガルーは、たった1g、体長2.5cmほどしかない
(via skinoutfit)
カンガルーの赤ちゃんは、妊娠からたった1ヶ月程度で生まれてきます。自力では何もできず、目も見えません。自分で乳を吸うこともできないので、母親がお腹の袋の中で器用にミルクを出して、赤ちゃんの喉に押し込んでいます。
外に出られるまでは、120日~400日もかかります。その間は袋の中で母乳を飲んで育ちます。
11.ドルーリーオオアゲハは世界で最も強い毒を持つチョウ。チョウ一匹でネコ6匹を死に至らしめる
(via wikimedia)
アフリカ最大のチョウで、羽を広げると最大23cmに達します。アンゴラやカメルーンなど中央アフリカの熱帯雨林に生息しています。本種は体内に強力な毒をたくわえているため、自然界で敵となる動物がいません。
12.フクロウは、ほとんど匂いがわからない。そのためスカンクを食べる
(via wikimedia)
フクロウはほとんど嗅覚が発達していません。そのかわり、超指向性の優秀な聴覚が備わっています。
匂いを全く感知していない証拠として、フクロウの一種であるアメリカワシミミズクは、スカンクを常食にしていることが挙げられます。
スカンクの臭いは数km離れた場所でも感知できるほどで、直に嗅げば失神することもありますが、それを全く意に介せず、本種は捕食するのです。
13.シロナガスクジラの舌の重量は、ゾウの体重と同じくらい
(via reddit)
シロナガスクジラは史上最大の動物であり、最大で全長34mに達します。その大きさゆえ、体のあらゆる部位が大きいです。たとえば舌の重さは3トン近くになり、一度に90トンもの食べ物を口に含むことができます。
そしてその重さは、アジアゾウのメスの平均体重と同じくらいです。
14.ベネズエラ・ヤママユガは世界最強の毒を持つ毛虫
(via wikimedia)
南米に住む超危険な毛虫です。毛の部分が猛毒で、触ったりすると毒が体内を回り、内臓出血や脳内出血などを起こして死に至ります。
致死率は2.5%で、特に大量に毛が刺さってしまった場合は命に関わる可能性が大です。
15.フェレットは、1日20時間近く寝ている
(via ailovei)
フェレットの睡眠時間はとても長く、年齢や性別によって変わるものの、1日18~22時間とされています。オスのほうがメスよりも怠惰です。
16.世界最大のイカは、体長最大14m、体重は1トンに達するとされる
(via cbc)
上の写真の個体は、ニュージーランド近海で捕獲された未成熟のダイオウホウズキイカです。この大きさでも子供なので、成体は体長が14m近くになると考えられています。
ただし、水深2000m以下に生息しており、生息数も少ないために、これまでに目撃されたのは数回だけです。しかもその多くが、死んだあとに海面に上がってきた者で、生きた個体が見られることはまずありません。
17.牛に殺される人は毎年100人近くに上る
(via Wikimedia)
とても穏やかそうな動物ですが、牛にふまれたり、けられたりして亡くなる人は世界中で100人近くになります。この数は、サメで毎年亡くなる人(年間平均9人)よりも多いのです。
18.ヒザラガイは、世界一目の多い海洋生物。1000個近くある
(via wikimedia)
不思議な軟体動物であるヒザラガイは、海底の岩に張り付いて生活しています。本種は、このコウラの表側部分に、鉱物のアラゴナイトで出来た目があります。きちんと角膜と水晶体を備えている上に、その数は千個近くになります。
ただし、目の解像度は人間の1/1000程度で、モノクロ映像だとされています。
19.タバコを吸って捕まったサルがいる。しかも罰金2500円の支払いを命じられた
(via PinsDaddy)
サルが喫煙すること自体信じられないですが、1923年のアメリカ・インディアナ州で実際に裁判にかけられたサルがいたのです。当時インディアナ州では喫煙は違法とされ、それがたとえ動物であったとしても許されることはなかったのです。
20.オスのトラとメスのライオンが交配するとタイゴン、その逆はライガーと言う
(via Our Planet)
(via Honest To Paws)
タイゴンとライオンはどちらも自然では絶対に誕生することのない雑種です。トラはアジア、ライオンはアフリカにしかいないので、遭遇すること自体ありえないからです。現存するこの雑種たちは、すべて人の手によって繁殖させられています。
そのため、生まれもって内臓などに病気を持つ可能性が高く、成体になる前に亡くなるケースが多くなっています。
写真を見ても分かる通り、ライガーとタイゴンは交配する性別が変わっただけですが、見た目にかなり違いがあります。大きな違いは、そのサイズです。ライガーは両親より巨大化します。サイズとしてはネコ科最大で、体重700kgを超えることがあります(トラは平均体重200kg)。
一方でタイゴンは、ライガーに比べるとかなり小さいです。両親と大きさはあまり変わらず、体重は180kgほどです。
またタイゴンはトラの影響が強く出ます。ライガーより黄色っぽく、トラ由来の縞模様がより濃く現れ、お腹が白っぽくなることが多いです。
21.ロバとシマウマを交配すると、ゾンキーという雑種が生まれる
(via MDig)
ゾンキーは、オスのロバとシマウマが交配して生まれた交雑種です。その逆はゼドンクです。体型はロバサイズでシマウマよりも小さく、体表の一部にシマウマのシマ模様が現れます。
こちらもライガーと同じく、不妊であり子孫を残すことができません。ただし、ライガーと異なるのは自然環境下でまれに見られることです。それはロバもシマウマもアフリカに住んでおり、近縁関係のため交尾することがあるからです。
22.バンドウイルカとオキゴンドウが交配するとこうなる
.(via .Memes)
オキゴンドウは、先ほど閉経する動物として紹介したゴンドウクジラの一種です。真っ黒なオキゴンドウとねずみ色のバンドウイルカをかけ合わせると、黒い「ホルフィン」と呼ばれる交雑種になります。
ホルフィンは、両親からきれいに半分ずつ形質を受け継ぐことが知られています。具体的に、オキゴンドウの歯の数は44、バンドウイルカは88で、その子供であるホルフィンは、足して2で割った66になります。また大きさも両親のちょうど中間になります。
23.チョウは味覚が脚にもある
.(via .Wikimedia )
チョウの味覚は、口の部分だけでなく、前脚にも付いていることが明らかになっています。この脚の味覚は産卵の際に役立っています。幼虫は特定の葉しか食べないので、この脚を使ってその葉を探すのです。
チョウは、産卵前になると幼虫が好む植物を探して飛び回り、気になる植物を見つけたら、葉の表面を前脚で叩いて、味を確かめ、産卵に適しているか確認するのです。
24.トナカイの目は、冬になると青くなる
.(via .livescience)
トナカイは、季節ごとに目の色を変える唯一の動物です。目の色が変わる理由は、トナカイが北極圏に住んでおり、そこでは冬になると昼でも暗くなり、視界がきかなくなるからです。
目の色を青くすることで、光が透過しやすくなり、光の感度があがって暗いところでも見えやすくなるのです。これは青い目の人が、より光に敏感であるのと同じことです。
25.クモの糸は髪の毛より細いが、同じ太さだったら鉄の5倍強靭。もし太さ5cmのクモの糸があれば、飛行中のボーイング747を止めることができる
.(via .Ed Nieuwenhuys)
クモの糸は天然物としては、最も強度があります。一本の厚みはたった0.003 mm、髪の毛の1/30ほどで、引っ張ったら簡単に千切れてしまいますが、それを束ねれば、最強の構造物になりえます。
もし5cmのクモの糸があれば、300トンを超える大型旅客機を引き止めておくことができます。
26.ボーン・ハウス・ワスプは、アリの死骸で巣を埋める
.(via .wired)
ベッコウバチの一種であるボーン・ハウス・ワスプ(Deuteragenia ossarium)は、アリを殺して巣の入り口に詰め込むことで知られています。これは中にいる幼虫を守るためです。幼虫を襲おうとする外敵は、死んだアリの臭いにおびえて近づくことができなくなるのです。
外敵がこのアリの臭いを恐れる理由は、とても凶暴でよく刺してくるヤツだからです。
27.フラミンゴは元々白色。食べ物で色が変わる
.(via .Wikipedia)
動物園などでよく見かける色鮮やかな鳥といえば、フラミンゴ。この色は元からではありません。こどもの頃は、白~ねずみ色です。
フラミンゴは、モ類やエビなどに含まれる色素を食べることでこの色になっています。この色素は、人参で知られるβカロテンや、カニ・エビに含まれるカンタキサンチンです。
このようなエサが食べられなくなると、色はどんどん抜けて、白っぽくなっていきます。そのため動物園では色を保つために、色素の入ったエサをわざわざ食べさせています。
28.カメはお尻からも呼吸する
.(via .straightdope)
カメは色んな部位で呼吸できるハイブリットな動物です。口からも皮膚からも、そしてお尻の穴からでもです(一部できないのもいる)。特にオーストラリアに住む「尻呼吸亀(Elseya albagula)」と呼ばれている種は、呼吸の70%がお尻で行われています。
29.カンガルーの赤ちゃんは、母親の袋の中でおしっこもうんこもする。だから袋の中はちょっとくさい
.(via .wikimedia)
生まれたばかりのカンガルーの赤ちゃんはとても小さく、袋の外に出ることができません。そのため、トイレは袋の中でします。
たまった小や大はどうなるの?って思うかもしれませんが、それは母親が舌できれいにします。
赤ちゃんが小さい頃は、袋に赤ちゃんが入った状態できれいにしますが、ある程度大きくなると、子供を一時的に袋の外に出してから清掃するようになります。
30.ホッキョクギツネは、夏と冬で全く毛皮の色が異なる
.(via .Wikipedia)
北極圏に住み、-70℃にも耐えうるホッキョクギツネは、一般的に真っ白な体毛をまとったイメージがありますが、それは冬だけです。夏になると灰色~黒色の毛に生え変わります。
この体毛の変化のおかげで、冬は雪に、夏は岩にカモフラージュでき、エサとなるネズミや鳥に気づかれにくくなるため、狩猟の成功率がぐんと上がります。
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