一番美味しいチーズは?ベストランキング50(海外投票)

今回は、海外サイトで行われていた「最も美味しいチーズ」のアンケート結果をご紹介します。日本人にはあまり馴染みのないものも多いですが、いくつかは聞いたことがあると思います。

投票者は、英語圏の方が中心でアメリカ居住が40%以上になっていますので、そちらの嗜好が反映されたものになっています。

それでは、50位から順に見ていきましょう。

50位.マスカルポーネ 87票

(via Serious Eats)

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イタリア生まれのクリームチーズです。乳脂肪分が高めで80%あり、泡立てた生クリームのような食感です。ティラミスのクリームによく使われています。通常のクリームチーズよりも酸味が少なく、質感が軽めです。

49位.フルム・ド・モンブリゾン 89票

(via supercagette)

フランス産のブルーチーズです。円筒形でオレンジがかった外皮があります。口にふくむと、ねっとりとしていて、ミルクの甘みとアオカビ独特の風味、ナッツのような香ばしさが広がります。濃厚なコクと塩気が、お酒のおともに最適だと思わせるはずです。

48位.オレゴン・ブルー 94票

(via cheese)

アメリカ・オレゴン州で生まれたブルーチーズです。チーズ自体はかためですが、バターペーストのような滑らかさが口に広がり、ブルチーズ特有の塩辛さや、ピリッとした辛みと旨味を感じ取ることができます。

47位.サン・ポーラン 98票

(via Behind the French Menu)

フランスのトラピスト派修道僧が最初に作ったとされるチーズです。かすかな甘みがあり、さっぱりとした酸味とミルクの風味が感じられます。よくフルーツやワインと一緒に食されています。

46位.ポン・レヴェック 100票

(via wikimedia)

フランス・ノルマンディー地方で12世紀頃に生まれたウォッシュタイプのチーズ。ウォッシュタイプとは、風味やコクを出す熟成過程で、塩水やワインなどを定期的に吹きかけたものです(このチーズの場合は塩水)。

ウォッシュタイプは匂いがきついものが多いですが、こちらはそれほど強くなく、初心者でもなじみやすいです。ミルクのコクとねっとりとした食感が楽しめます。

45位.タレッジョ 111票

(via Wikimedia)

11世紀頃から北イタリアのロンバルディア地方で作られていたチーズです。こちらもウォッシュタイプできつめの匂いがしますが、軽い酸味とマイルドな口当たりで食べやすいです。

44位.チーズカード 111票

(via Wikimedia)

カナダの代表料理であるプーティンなどによく使われています。プーティンは、フライドポテトにグレイビーソース、チーズカードをかけたものです。

【プーティン】


チーズカードは、チーズの製造工程で出来るもので、これを熟成させるとカマンベールなどのナチュラルチーズになります。

熟成しないのでクセがなく、軽い酸味とさわやかな風味が味わえます。

43位.サンアルブレイ  113票

(via Garden of Eden NYC)

フランス南部のアキテーヌ地域で1976年に生まれたチーズです。カマンベールと似ているのですが、脂肪分はこちらの方が少なくなっています。花の形をしているのが特徴です。もちもちな食感で、クリーミーな味わいです。

42位.サン・マルスラン 114票

(via Wikimedia)

フランスで15世紀頃に生まれ、ルイ11世が食したことで知られているチーズです。匂いや酸味はひかえめで、穏やかな口当たりになっており、フランスの別地域で作られたサン・フェリシアンと似たような味がします。

41位.マオンチーズ 115票

(via spain-recipes)

スペインのメノルカ島で生まれた比較的かためのチーズです。外皮はオレンジ色をしています。これはパプリカやオイル、バターで磨かれるためです。

すべての熟成過程を通じて、マオンは甘くてナッツのような香りをただよわせ、若干塩っぽい風味となっています。

40位.エポワス 121票

(via Wikimedia)

エポワスは「チーズの王」と呼ばれることもあるウォッシュチーズの代表的な存在です。フランスのブルゴーニュ地方のエポワス村で16世紀頃生まれました。

外皮に守られた白色のチーズは、濃厚でとろりしていてうまみが凝縮されています。ただし、外皮は足の裏の匂いといわれるほど強烈なため、好き嫌いがはっきりわかれます。でも外皮さえとってしまえば、美味しくいただけます。

39位.レオノーラ・ゴートチーズ 135票

(via formaggiokitchen)

ここまで紹介してきたのは牛乳から作ったチーズでしたが、これはスペインのレオン地域にいるヤギ(アルパイン種)の乳を使っています。クリーミーな味わいが楽しめます。

38位.トム・ド・サヴォワ 136票

(via edengourmet)

フランス中南部のサヴォワ地方で16世紀頃に生まれたセミハードタイプのチーズ。外皮は淡い灰色で、中身は卵色をしています。

ナッツのようなこうばしい香りがあり、脂肪分が少なめなのでさっぱりとした感じですが、深いコクのようなものもあります。

37位.コンテチーズ 144票

(via Wikimedia)

フランスを代表する熟成ハードチーズで、フランス産チーズの中でも多くのシェアを占めています。ナッツのような風味に、クリのようなほくほく感があり、クセもないので、誰にでも食べやすいです。

36位.シャープ・プロヴォローネ 189票

(via Boar’s Head)

プロヴォローネは、イタリアの北部パダーナ高原などで生産されているセミハードタイプのチーズです。ミルクの旨みともちもちとした食感があります。

シャープというのは熟成が進んだチーズのことで、チーズ特有の発酵臭が強めで、通常よりも弾力感が少なくなっています。

35位.ダナブルー 196票

(via cheesewiki)

青カビで熟成させたデンマーク産のチーズです。ブルーチーズ独特のピリッとした辛味に、塩辛さがあります。そのまま食べると苦手な人も、パスタソースなどにすると、ちょうどよいアクセントになります。

34位.グラナ・パダーノ 203票

(via amazon.com)

イタリアでは安価に手に入れられることもあり、最も一般的なチーズのひとつになっています。パスタやリゾットなどに使われることが多いです。

そのままだとハードタイプなのでかなり硬く、割るとボロボロと粒状にくずれますが、お酒のおつまみとしては良い感じです。

33位.レンブラント・ゴーダ 240票

(via togninis)

オランダで最も人気のゴーダチーズの一種です。通常、熟成期間は3~6ヶ月ほどですが、こちらは1年以上熟成させており、よりコクがあり、濃厚な風味が楽しめます。

32位.ハルーミ 249票

(via Fine Cooking)

キプロスを代表するチーズがハルーミです。羊乳とヤギ乳を混合させて作る非熟成の塩漬けチーズ。しょっぱくて弾力感が強く、そのまま食べるとキーキーという音がなるくらいの面白い食感です。

また、加熱してもとけずに旨味が増すことから、揚げ物にしたり、焼いたりして食べられています。

31位.クリームチーズ 273票

(via Tasty Cooking)

レアチーズケーキを作る際のメイン材料です。生クリームと牛乳からできています。ほのかな酸味とバターのような滑らかさが特徴です。

30位.カッテージチーズ 292票

(via Organic Facts)

とてもヘルシーなチーズで、普通のチーズの1/3ほどしかカロリーがありません。これほどカロリーが低いのは、脱脂乳(牛乳の脂肪分を取り除いたもの)から作っているためです。

わずかに酸味がありますが、あっさりとしていて、とても食べやすいです。

29位.アメリカンチーズ 313票

(via boarshead)

日本でいうスライスチーズ(成分は少し違います)のことです。アメリカのチーズバーガーにはこれがトッピングされていることが多いです。塩味があり、ほんのりと甘みもあります。

28位.アメリカン・ファームハウスチェダー 347票

(via Amazon)

チェダーチーズの一種で、工場ではなく昔ながらの農家製なのが特徴です。

27位.スティルトン 360票

(via wikimedia)

三大ブルーチーズのひとつと言われているのが、イギリス原産のスティルトンです。ブルーチーズのわりに、香りがきつくなく食べやすいです。バターのようなまろやかさと深いコクがあります。

26位.コルビーチーズ 389票

(via wikimedia)

スライスチーズの原料となるチェダーチーズと似ていますが、コルビーはより柔らかく、しっとりとしていて穏やかな風味です。

25位.チェダーチーズ 389票

(via Quora)

チェダーチーズは、世界で最も普及しているチーズです。作りたてのものはさわやかな酸味があり、熟成すると濃厚な風味をあわせ持つようになります。

またスーパーで売られているチーズ系(プロセスチーズ)の原料となっています。スーパーでよく売られているプロセスチーズは、チェダーチーズなどを加熱して溶かし、乳化剤などを加えて再び固めて作っているのです。

24位.ロックフォール  429票

(via amusingplanet)

三大ブルーチーズのひとつで、ブルチーズの王様といわれることがあります。フランス南部に位置する人口700人足らずの小さな村が発祥です。

羊乳で作っていますが、青カビの風味で完全に乳臭さは打ち消されています。青カビ部分はほろ苦く、ぴりっとした感じがあり、白い部分は濃縮された旨味があり、かなり濃い目の塩が効いています。

匂いが強烈なので、ブルーチーズ好きならまず大丈夫ですが、好き嫌いはかなり分かれます。

23位.シェーブルチーズ 431票

(via wikimedia)

ヤギの乳を使ったチーズです。牛よりも酸味が強い傾向があり、特有のクセがあります。歴史的には牛のチーズよりも先に、こちらのチーズが生まれました。数千年以上前から作られている最古の乳製品とされています。

22位.エダム 444票

(via A Better Whey)

エダムはゴーダチーズと並ぶオランダを代表するチーズです。外側はパラフィンワックスで保護されていて赤いので、赤玉とよばれることもあります。

またこのチーズは、熟成にチーズダニと呼ばれるダニの一種を付着させて行うのがユニークなところです。脂肪分が低めなので、あっさりとしています。

21位.ケソ・マンチェゴ 456票

(via Wikimedia)

スペインで最も人気があるチーズです。スペインのラ・マンチャ地方で生まれ、羊乳を原料として作られています。

外皮の網目状の模様がこのチーズを見分ける方法であり、これは昔に、チーズの型入れが網目模様のカゴだったことの名残です。食感はねっとりとしていて、コクのある味わいで、はちみつのような甘みがほんのりします。

20位.コルビージャック 458票

(via dietsinreview)

アメリカで人気の「モントレージャック」と、先ほど紹介した「コルビー」を混ぜ合わせたマーブル模様のチーズです。クセがなく、コクがあるチーズで子どもでも食べやすくなっています。
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Posted by uti