びっくりするほど変わったカエル12種

世界の変わったカエルをご紹介します。全12種類。

1.ダイアンズ・ベアーハート・グラスフロッグ

(via cramphibian)

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コスタリカの熱帯雨林で2015年に発見された新種。見た目がセサミストリートに登場するカーミットに似ているとして、海外で大きな話題を呼んだ。

このカエルは、ガラスフロッグの一種であり、ガラスのように体が半透明で内臓が透けて見える。

(via BRIAN KUBICKI)

大きさは3cmほどと小さい。
本種は標高400~800mの人里離れた森の中に住んでいるため、人との接触がめったに無かったのが発見を遅れさせる原因となった。

2.カメガエル

(via Wikimedia)

カメからコウラを取ったような見た目のカエル。大きさは6cmほどで、オーストラリアの森やヤブ地などに生息している。普通のカエルとの違いは見た目もそうだが、前脚を使って地中に潜ることである。普通のカエルは、後ろ脚を使う。

地中では主にシロアリの巣を破壊して、それらを捕食している。

3.世界一可愛いカエル?ナマカフクラガエル

(via Coub)

ぜひ上の動画を見て欲しい。見た目もそうだが、鳴き声もかなり可愛い。チューチュー鳴く様子は、カエルのオモチャかと思うほど。

このフクラガエルは、ナミビアと南アフリカ共和国の海岸沿いに生息している。昼間は砂の中に穴をほって、湿った場所で涼んでおり、夜になると、エサになる昆虫を求めて外に這い出す。

普段は動画のように鳴き声あげることは無いそうだ。危険にさらされたときにだけ、外敵を威かくするためにこのような声を上げる。

4.何でも口に入れるパックマンこと、ベルツノガエル

(via wikipedia)

全長12cmほどだが、その半分は口で占められており、その大きさゆえ「口に脚が付いた生き物」とか「パックマン」などと言われることがある。南米ブラジル、アルゼンチンの草地に生息しており、普段はほぼ動かず、獲物を待ち伏せしている。

動くものがあれば、何でも口に入れる性質があり、大きく開く口で自分と同じ大きさの獲物を食べようとすることもある。

【マウスを食べるベルツノガエル】

攻撃性がかなり高く、人間でもこのカエルの目の前に指を差し出すと、噛まれて痛い思いをする。

5.ウルヴァリンのようなツメを持つ、ヘアリーフロッグ

(via wikipedia)

中央アフリカに住むヘアリーフロッグは、危険が迫ると自分のつま先の骨を折って、皮ふからツメを突き出し、反撃に出ることが知られている。皮ふを突き破ってツメを出すさまは、マーベル・コミックのウルヴァリンそのものだ。

【骨を折って皮ふから突き出す】

(via New Scientist)

それに加え、このツメは人間の爪と同じケラチンでなく、ウルヴァリンと同じ骨から出来ている。また戦闘終了後に皮ふ内に格納でき、傷付いた皮ふは再生する。

さらに奇妙なのが、体の側面に生えた真皮乳頭と呼ばれる毛のような物である。この毛は酸素を効率よく吸収する能力があり、長時間の潜水に役立っている。

6.コケガエル

(via Wild Facts)

コケの擬態マスターであり、中国やベトナムの温暖な渓流近くに生息している。大きさは8~9cmほどで、主に昆虫や節足動物を食べている。

外敵に襲われそうになったときには、丸くなって死んだふりをすることでも知られている。

7.インドウシガエル

(via brightside)

鮮やかなイエローの体色に、ブルーの歌袋が特徴的なウシガエル。だが、通常はこんな色をしていない。地味な茶色だ。

【通常時の色】

(via wikipedia)

これはオスが発情期になったときだけに見られる。オスはメスを惹き付けるために、鳴き声だけでなく、その鮮やかな体色でも注目を集めつようとするのだ。

【動画:メスにアピールするオス】

本種はインド最大級のウシガエルであり、体長は18cmほどになる。動物食で、ネズミや昆虫、ヘビや小鳥なども捕食する。

8.空を飛ぶワラストビガエル

(via Our Breathing Planet)

本種は、滑空できる珍しいカエル。マレー半島やインドネシアに生息している。とても長い脚と指先の広い水かきで、木から木へと15m以上移動できる。

(via wikipedia)

この滑空はエサとなる昆虫を探すため。その他にも、この広い水かきは木の幹にくっついたり、着陸時の衝撃の吸収するのにも役立っている。

9.ピパピパ

(via wikipedia)

南米アマゾンに住むピパピパは、最も奇妙なカエルと言われることもあるくらい変わっている。押しつぶされたように体が真っ平らで、目が極端に小さく、歯も舌もない。

普通のようにゲコゲコ鳴かず、舌骨と言われる部分でカチカチという音を鳴らす。

そして一番奇妙なのが、メスが産卵した卵を背中に埋め込み、持ち運ぶことである。卵は背中で孵化し、カエルに変態するまで母親のボコボコの中(下記写真)で暮らすのだ。

【母親の背中から出てくる子どもたち】

(via wikipedia)

10.インドハナガエル

(via wikipedia)

丸っこく、突き出た鼻が特徴的な種。2003年に発見された比較的新しいカエルだが、1億2千年前以上から生息していた。

発見がここまで遅れたのは、このカエルが1.3~3.7mの地中深くに住んでおり、1年にたった2週間しか地上に顔を出さないからだ。地上に現れるのは交尾のためで、5月のモンスーン頃がシーズンである。

交尾が終わると地中に戻り、そのとんがった鼻でアリの巣を破壊して、シロアリやアリを食べる。

11.世界最小のセキツイ動物、Paedophryne amauensis

(via liveinternet)

カエルとしてはもちろん、セキツイ動物としても最小サイズで、全長はたった0.77cmしかない。2009年にパプアニューギニアで発見された。

(via wikipedia)

主食は、目に見えないほど小さなダニなどのムセキツイ動物である。他のカエルと同じように、オスは求愛時に鳴くが、その鳴き声はとても小さく昆虫を思わせるような高音である。

12.世界一不機嫌なカエル、ブラックレインフロッグ

(via The Dodo)

世界一機嫌が悪いカエルと言われているが、これは襲われそうになったときだけ。何者かに引きずり出されそうになったり、外敵に出くわした時にこうやって丸くなる。

普段はむしろ思いやりがあるとても優しいカエルだ。交尾する時にはオスがメスの背中から落ちないように、メスが特別な粘液でしっかりとオスを固定したり、卵が産まれればオスが巣の周りを警護して子どもを守ったりする。

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動物

Posted by uti