忘れ去られた伝説の動物たち8匹(神話)

2018年8月27日

はるか昔に生まれた数多の伝説の動物たちは、あるものは代々後世に伝えられ、あるものはほとんど語られることが無くなっている。今回の記事では、現在その存在が忘れられてしまった伝説・神話上の動物をご紹介していこう。

1.クロコッタ(ギリシア・ローマ神話)

(via Cryptid Wiki)

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ハイエナのような見た目の動物だが、その性質はハイエナよりもはるかに恐ろしい。人間の声を真似て獲物となる犠牲者を外におびき寄せ、八つ裂きにして喰らうのだ。

またクロコッタにとって犬は油断ならない敵であり、飼い主が病気であるかのように声を絞り出して犬を呼び寄せ、殺してしまう。

(via imiennik)

大きさはロバくらいと言われており、両性具有で1年ごとに性別が入れ替わる。メスになった年には、交尾なしで子どもを産むことができる。

2.エアレー(ヨーロッパの伝説)

(via myth-lord)

ヤギのような体に、どんな角度にも動かせる長いツノと、イノシシのような牙を持つ動物。中世ヨーロッパの紋章に描かれていることが多い。

巨大なツノはエアレーにとっての武器であり、伝説の生物を追い求める者や命知らずなハンターなどを一刺しにする。

3.カトブレパス(ギリシア・ローマ神話)

(via Superpower Wiki )

カトブレパスは、ギリシア語で「うつむく者」を意味する。これは頭部が非常に大きく重たいため、いつも地面に頭を向けていることに由来している。

カトブレパスは魔眼を持つ。その眼で見たものを石化あるいは死に至らしめるのだ。また猛毒植物を常食としているため、吐く息に当たっただけでも命を取られることがあるという。

うつむく者が顔を上げたとき、それは誰かの命が奪い取られる瞬間なのかもしれない。

4.アオ・アオ(南アメリカの伝説)

(via rodrigosojo14/devianart)

名前こそ可愛いが、人間のみを捕食する恐ろしい動物である。見た目はイノシシに似ており、口には鋭い牙が複数生えている。

アオ・アオは一度獲物を定めると、逃すことはほとんどない。目を付けられた不運は人間は、どんな遠い場所であれ、ひどい地形であれ、むさぼり食われるまで追いかけられる。

唯一助かる方法とされているのは、ヤシの木に登ることだという。通常の木なら、アオアオは根っこを掘って倒してしまうが、ヤシの木にはアオアオを退ける特殊な力があるのだという。

5.ロック鳥(インド&ペルシャの伝説)

(via Wikipedia)

千夜一夜物語などに登場する巨大なワシのような鳥。かぎ爪の力がとてつもない強さで、写真のようにゾウを持ち上げることができた。

連れ去られたゾウは、空中で落とされ地面に激突、バラバラになって死ぬ。その死骸はロック鳥のエサとなる。

【ロック鳥の卵を破壊する商人】

(via wikipedia)

卵を破壊したりすることがあれば、人間にもその獰猛さが向けられることになる。

6.アスピドケロン(ギリシャ神話)

(via pshoudini)

アスピドケロンは、島に間違われるほどの巨大なカメだとされている。

ある男が海に出て、地図にない島を発見し、停泊していたところ突然動き出したという。それこそが、アスピドケロンであった。

(via geocaching)

アスピドケロンのコウラには、草が茂り、野生動物も住んでいるというから、島と見間違えるのは無理もない。

またある時には、島と見誤って上陸した船乗り達がたき火を始めたところ、アスピドケロンが目を覚まして海中に沈み、船乗りたちは逃げることが出来ずに溺死したという話もある。

7.フギンとムニン(北欧神話)

(via Steemit)

自らの目を代償に知恵を手に入れた神、オーディンに付きそうニ匹のワタリガラス。

フギンは「思考」を、ムニンは「記憶」を意味し、オーディンの片腕として世界中からあらゆる情報を集め、彼の耳元にその情報を報告したとされる。

【オーディンに仕えるフギンとムニン】

(via Wikimedia)

オーディンは自らが神であるのにも関わらず、いつかフギンとムニンが外に出て行ってしまったまま、自分の所に戻ってこない日が来るのではないかということを常に心配していた。

8.ボナコン(古代ローマの博物誌)

(via Lazer Horse)

ウシのような見た目で、丸まったツノと馬に似たタテガミを持つ動物。アジアの砂漠や低木地に生息し、普段はおだやかに暮らしている。

だが追いかけ回したりすると、ボナコンが隠し持つ最強の武器をお見舞いされることになる。

ボナコンは大量の有毒の糞を、敵にまき散らすのだ。その量は8000平米分の土地を埋め尽くすほどで、悪臭は鼻をつんざき、嗅いだ者は意識を失う。

またその糞は灼熱のごとき熱さで、触れた者を焼き尽くす。この大惨事が起きたエリアは、動植物全ての命が絶たれるとも言われる。

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Posted by uti