人を殺しうる変わった武器・13種

2018年5月29日

1.マクアフティル

(via wikipedia)

巨大なこん棒に、鋭利に削られた黒曜石が取り付けられた武器。13~16世紀頃のメキシコ中央部に住むアステカ人が、戦闘用に使っていた。

黒曜石は鋼よりも薄くできたので、非常に切れ味が良く、この武器を使えば馬の首を一刀両断にできるほどだった。比較的大ぶりで、全長は91~122cm、幅は7.5cmほどあった。

アステカ人はこの武器で外敵の喉をかき切り、多くの者を殺害したとされる。

2.イタリアン・ボーディングソード

(via The New York Times)

1500年代にイタリア海軍が使っていた実用的な剣。剣先の細くとがった部分は、船に近づいてきた侵入者を突き刺すのに用い、のこぎりとなっている片刃は、船のロープや索具を切るのに用いられた。

3.ジュア・グラビングクロー

(via factinate)

紀元前510年頃、中国・春秋時代の偉大な兵法家であった孫武が使っていたとされる武器。鉄のかぎ爪に、ロープあるいは棒が取り付けられており、これで敵の防具を引きはがした。

またこの武器を振りかざすことで、敵の肉を引きちぎり、絶命させることも可能だった。

4.ダックフット・ピストル

(via Paranormalne)

アヒルの足のような銃身を持つピストルで、18世紀頃に発明された。一度に4発の銃弾を異なる方向に撃つことができたため、複数を相手にする際、便利だった。

(via twitrer)

だが上の写真のように、いずれの銃身もまっすぐではないため、標的に狙いを定めるのはかなり難しかったとされる。

5.フックソード

(via wikimedia)

中国武術の使い手が扱う武器であり、その歴史は清代(1644~1912年)ごろにさかのぼると言われている。

特殊な形状から、取扱いが非常に難しく、鍛錬が必要だったため、めったに使用されることはなかった。

(via wikipedia)

剣先のフック部分は、敵を引っ掛けたり、武器を捕らえたり、切りつけたりするのに用いられ、持ち手の三ヶ月部分では敵の攻撃を防ぐだけでなく、鋭利な部分で肉をそぎ取った。たいていこの武器を使う場合、二刀流であった。

6.ピンガ

(via wikipedia)

中央アフリカのアザンデ族が、18世紀半ば頃に使い始めた戦闘用投げナイフ。全長は60cmほど。向きの異なる3つの鋭利な刃で、敵への被害を最大限に高められるよう設計されている。

戦士たちはこれを防具の中に隠し、敵が10mほどまで近寄ってきたら、この投げナイフをお見舞いして不意をついたとされている。

7.ハーモニカガン

(via wikimedia)

19世紀半ばに発明されたこの銃は、弾丸が装填されるマガジンの形がハーモニカに似ていることからこのような名前になった。当時としては比較的多めの銃弾をリロードなしで撃ち出すことができた。

(via pewpewtactical)

8.キス・オブ・デス

(via io9)

ソ連時代の秘密警察KGBが使用していた4.5mm口径の口紅型ピストル。

9.グローブピストル

(via dailyedge)

手袋の外側に取り付けられた小型のピストル。アメリカ海軍が先に開発したが、その後ソ連のKGBがコピーして製作したのがこれである。

スパイ活動のときに、できるだけ素早く、隠密に脅威を取り除くことを目的に用いられた。

10.ズルフィカール

【レプリカ】

(via wikimedia)

イスラム教の開祖である預言者ムハンマドが、娘婿のアリーに渡した伝説の名剣。ズルフィカールは、片側がノコ刃で切先が二股に分かれている。

この変わった形のため、戦闘向きではなく、装飾としての役目しかなかったのではないかと言う者もいる。

11.ウルミ

(via wikipedia)

インド発祥の柔らかい鉄で出来た長剣。巻き上がっているものの、肉を切り裂くほどの鋭利さを備えている。普段はベルトのように腰に巻きつけておき、有事の際に剣として、あるいは火をつけて振り回したりする。

【複数の刃がついたバージョン】

(via wikipedia)

12.ガンシールド

(via wikipedia)

「攻撃は最大の防御」という言葉を体現したピストル付き盾。1540年頃イタリアで使用されていた。だが、その構造上狙いを定めるのは容易ではなかった。

13.バグ・ナウ

(via tocatch)

「虎の爪」を意味するインドの武器。ナックルのように、丸い輪っかの部分を指にはめて使用する。片側にナイフが装備されており、殺傷能力が高められている。

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