両性愛者が多いほか、両利きの驚くべき事実
両利きの人は世界にどれくらいいるかご存知だろうか?後で紹介するように、実はかなり少ない。
ここで言う両利きとは、どちらの手でも同じように使える人であり、具体的には左右の手どちらでも容易に文字が書ける人などが当てはまる。
今回は両利きに関する興味深い雑学をご紹介していこう。
1.両利きは世界に1%しかいない
(via wikimedia)
左利きは人口の10%しかいないが、両利きはもっと希少だ。100人に1人の割合である。世界人口は約76億人なので、両利きの人はおよそ7600万人となり、トルコの人口と同じくらいである。
2.右脳と左脳が対称的に働く
(via wikimedia)
右脳が創造性を、左脳が論理的思考を優先的に担っていることはよく知られている。また左脳は右半身を、右脳は左半身を司っているので、右利きの場合は左脳が活発に働きやすい。
そのため右利きは、左利きよりも論理的思考力は高くなる傾向が見られる。
一方で両利きは右脳左脳どちらとも同じように働くため、右利きのように優位性がどちらかに出ることは少ない。
3.どちらかが利き腕の人よりも、学力検査でわずかに劣る傾向がある
(via Alberto G.)
両利きの人はスポーツなどで有利なことが多いものの、どちらかが利き腕の人よりも学力が若干低くなる傾向が見られる。
7~8歳の8000人を対象に学力テストを行ったフィンランドの研究では、両利きの子どもの90%以上が片利きの子どもより算数や国語の点数が低かった。
この理由の一つとして、右利きの人は論理的思考を担う左脳が優先的であり、それが思考力を競う学力テストで点数として現れたためではないかと考えられている。
4.ADHD(注意欠陥・多動性障害)とつながりがある
(via amenclinicsphotos ac)
上記の学力検査と同時に行われた調査によると、両利きと左利きの10代は、右利きに比べてADHDの兆候を示す割合が約2倍高かった。またその両利きの中で既にADHDと診断を受けている者は、ADHDの重症度が高い傾向にあった。
5.統合失調症との関連もある
(via craniodsgn – DeviantArt)
左利きと両利きに強く寄与している遺伝子、LRRTM1は統合失調症にかかるリスクを高めることが知られている。研究の結果、統合失調症をわずらっている人は、左利きや両利きの割合が通常よりも高くなっていることが明らかになった。
6.右利きよりも気分が変わりやすく、怒りっぽい傾向がある
(via pexels)
マサチューセッツ州のメリマック大学は、両利き・左利きの人は右利きに比べて左脳と右脳がより密に通じあっていることを研究で明らかにした。この強い相互作用が原因で、気分が変わりやすくなり、怒りっぽくなるのだという。
7.両利きの人は共感覚を持ちやすい
(via wikimedia)
共感覚とは、文字を見て色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりすることで、刺激を受けたときに通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚を生じる。両利きの人の場合、脳が対称的に働くため共感覚が起こりやすくなるという。
8.バイセクシャル(両性愛者)が片利きに比べ多い
(via wikimedia)
カナダのゲルフ大学が25万5千人に行った調査の結果、両利きに両性愛者が多いことが判明した。具体的には、男性の両性愛者は右利きが4%、左利きが4.5%であるが、両利きは9.2%であった。
女性の場合にも右利きが6.2%、左利きが6.3%であるのに対して、両利きは15.6%に達した。
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