実際に行われていた興味深い精神的な拷問

肉体的な危害をほとんど与えず、精神的苦痛を与えることを目的にした驚くべき拷問をご紹介していこう。全3種。

1.水滴を頭部に滴らせる水拷問

(via wikimedia)

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かつて中国の刑務所で行われていた恐ろしい拷問である。囚人を専用の装置に拘束し、目隠しをして、冷水をゆっくりと顔や額、頭皮にしたたらせる。

(via charmanemacasinag)

囚人は自分以外に誰もいない場所で監禁され、周りからは何も聞こえず、目隠しをしているため何も見えない。ただひたすらにポタポタと落ちる水滴の落ちる音を聞く。それは数時間、あるいは数日続く。その間、眠ることもできず、思考もままならない。

虚無になろうとしても、頭を打つ水滴によって現実に引き戻される。そのうち囚人は発狂して、どんなことをしてもその拷問を止めようと暴れだす。しかし、それが叶えられることはない。

2.白の拷問

(via wattpad)

これは、あらゆる感覚を奪う精神拷問である。犠牲となる囚人は、完全に白色の防音室に閉じ込められる。

(via Movieclips)

その名前が示すとおり、すべてが白である。独房の床、壁、天井も、そして囚人の着用する服も。そして多くの場合、部屋は完全防音になっていて、何も聞こえない。見回りをしている看守は、分厚いパッドの入った靴を履くため、ほとんど音を立てない。

(via 5hw)

囚人は誰とも会話することを許されず、自分以外の声を聞くことができない。部屋の照明は、いかなる影も作らないように設計されている。配膳される食事も白一色で、白いプレートに白米がのっているだけだ。

(via 7ble)

このような独房に監禁され続けることで、自分自身が何者であるかが分からなくなる。また幻覚を引き起こすことさえある。囚人はこの空間に長ければ数ヶ月、あるいは数年に渡って閉じ込められる。

・現在でもイランで行われている

【エヴィーン刑務所】

(via wikimedia)

今もこの方法で刑罰を行っているのは、イラン首都・テヘランの1500名を収容するエヴィーン刑務所である。主に政治犯に対する拷問となっており、イラン政府の許可なく刑務所の独断で実行可能である。

実際にこの拷問を8ヶ月間受けたアミール・ファクラバール氏は、解放された今でもその拷問によるトラウマが消えず、睡眠薬なしでは眠れないと言う。

3.模擬処刑

(via siteintelgroup)

これは、実際には処刑が行われないにも関わらず、囚人に処刑が差し迫っている、あるいは行われているように思わせ、恐怖感を与える方法だ。

具体的には、囚人に遺言を述べさせたり、最後の望みを聞いたり、自分の墓穴を掘らせたりして、処刑が迫っているように信じ込ませる。また他人の処刑を目撃させて、次は自分の番だと思わせる。

(via Eli Duke)

さらには、囚人の頭に弾が入っていない銃を当て、引き金を引いてみせたり、囚人の周囲を銃で撃ったりして処刑の真似事をする。

(via pickpik)

模擬処刑は、肉体的な傷害を負うことは少ないが、精神的なダメージは大きい。計り知れないほどの恐怖感が心的外傷となって、鬱や不安障害、PTSDを引き起こすことがある。

(via health)

かつて「カラマーゾフの兄弟」を書いたドストエフスキーも、模擬処刑の犠牲者であった。彼は政府への反逆罪で銃殺刑を言い渡されていた。

【ドストエフスキー】

(via wikipedia)

しかし後に、こっそりと「シベリア送りの重労働」に減刑されていたにも関わらず、刑の執行直前まで伝えられなかった。その間、ドストエフスキーは処刑の恐怖におびえて過ごさなければならなかった。

(via wikipedia)

また米軍は戦場マニュアルで模擬処刑を明確に禁止しているが、イラク戦争の最中にそれを行っていたことが発覚している。事例の一つとして、イラク人が人里離れた場所に連行され、自らの墓穴を掘らされた。そして米軍兵士は、そのイラク人を射殺するふりをして脅かした。

この他にも、兵器庫から金属を盗んだイラク人男性に対して、その罪の代償として息子を殺すと脅した事例もある。その息子を男性の見えないところに連れていき、銃弾を空撃ちして、男性に息子が死んだように信じ込ませたのだ。

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雑学

Posted by uti