地球の劇的な変化をとらえた驚きの写真・ビフォアフター9枚

2018年7月22日

1.ピーターセン氷河 1917年と2005年夏

(via mnn)

スポンサーリンク


アメリカ、ワイオミング州の標高3000m付近にある氷河。この氷河は14~19世紀半ばのミニ氷河期に形成されたが、気候変動により現在ではほとんどの氷河が消滅した。

2.アラル海 2000年と2014年

(via vox)

カザフスタンとウズベキスタンをまたがるアラル海は、かつて世界一大きな湖だった。だが今日、数十年におよぶ灌がいの果てに、消滅しかけている。

原因は1960年に始まったソビエトの灌漑プロジェクトによるものだった。綿の生産のために、アラル海から人工的に水を引く大規模な工事が行われたのだ。

その結果2000年代までには元の大きさの10%まで小さくなり、湖が消えた場所は砂漠と化し、かつて漁業でにぎわったアラル海の姿は無くなった。

3.オーロビル湖 2010年と2016年

(via justsomething)

カルフォルニアで2番目に大きい貯水湖。2016年には厳しい干ばつによって貯水所の水が激減し、州政府から水の無駄遣いを控えるよう警告が発令された。

4.キャロル氷河 1906年と2003年

(via aplus)

アラスカ州にある全長24kmの氷河。およそ100年で氷河が後退して堆積物で覆われ、植物が生い茂るようになった。

5.パウエル湖 1999年と2014年

(via inhabitat)

アメリカで2番目に大きい貯水湖であり、ユタ州とアリゾナ州にまたがるコロラド川の途中にある。長期間続く日照りによって、湖の水位は激減した。

写真を見ると、1999年にはたくさんの水をたくわえていた湖は、2014年にはほとんど水が見えなくなっている。実際のダムの貯水量は2014年時点で42%まで下がっていた。

6.チェルノブイリの原発事故前後 1986年と2011年

(via NASA)

写真は1986年に起きたロシアのチェルノブイリ原発事故前とそれから25年後に撮影された現場の空撮である。

事故前は耕作された畑(白っぽい色)、小さな町(紫)、老生林(濃い緑)が見られた。一方で事故後、放射能汚染により人が出て行かざるを得なくなった周辺地域は、ゴーストタウンと化して建物が朽ち果て(紫→緑)、畑は雑草(白→緑)で生い茂った。

また政府によって老生林は伐採され、新しい樹木が植えられた(濃い緑→明るい緑)。  

7.アマゾン熱帯雨林 1975年と2009年

(via NASA)

写真はブラジル北部ロンドニア州の最も森林破壊が進んでいる熱帯雨林である。1978年に伐採された熱帯雨林は全体の2%ほどだったが、2008年までに34%となった。失われた熱帯雨林は、東京都面積の30倍近くになる。

8.ムーア氷河 1941年と2004年


アラスカ州に位置するムーア氷河は、1941~2004年の間に12km後退した。高さ100m以上、幅4km以上あった氷河は、その多くが消失した。

9.コロンビア氷河 1986年と2014年

(via NASA)

アラスカ州に位置し、北太平洋へと直接つながるコロンビア氷河は、「世界で最も後退が早い氷河」と言われるほど急激な変化をとげた。

1794年に発見されてから1980年ごろまでほとんど氷河の位置は変化しなかったが、1986年~2014年の間に約20kmも後退したのだ。これらに限らず、氷河の後退は地球温暖化が主因である。

スポンサーリンク



画像

Posted by uti