世界の危険な毛虫・7種

2018年10月13日

1.サザンフランネルモス

(via Coyotitos)

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もふもふとして触りたくなるほどの剛毛っぷりだが、北アメリカで最も強い毒をもつ毛虫の一種である。この密生した毛には毒があり、皮ふに刺さると激痛をともなう。

実際に刺された人によると、骨折あるいは鈍器で殴られた時の痛みと似ているという。

刺された部分の痛みだけで済むこともあるが、多くの場合は症状がより重く、吐き気・頭痛・腹痛・発疹・水ぶくれなどが見られ、胸痛・しびれ・呼吸困難などを起こす場合もある。

【サザンフランネルモスのバリエーション】

(via PersianRose1)

色は様々で灰色、茶色、黄色などがあり、また若い個体では巻き毛のようにふんわりとカールしていることがある。このような毛虫を見た場合は、むやみに触らないようにしよう。

【成体も毛が多く可愛らしい】

(via wikipedia)

2.サドルバックモス

(via wikipedia)

背中にサドル(馬の鞍)のような模様が付いていることから、このような名前がついた。アメリカ大陸に分布する。両端のツノと脚のような部分には毒毛が突き立っており、触ると皮ふに毛が刺さって折れる。

(via waldeneffect)

刺されると赤い腫れができ、強い痛みを感じる。ときには吐き気をもよおすことがある。もし毛が刺さってしまったら、毒が広がる前に早めに毛を抜いてしまったほうが良いだろう。

3.蛾の中で最強の毒、ベネズエラ・ヤママユガ

【上が幼虫、下が成虫】

(via wikipedia)

毛虫の中で最強の毒を持つとされ、この毒毛で奪われた命は500人以上にのぼる。この毛虫はブラジル南部に生息しており、葉っぱのある樹木に複数で群がる。

犠牲者の多くは、森の中をかき分けて進んでいるとき、あるいは植物を採集している最中に手を刺されている。

毛虫の毒には血液を凝固させない物質が含まれており、刺されると血が止まらなくなる。内出血が起こり、それが重症化すると腎不全の末、命を落とすことがある。その死亡率は2.5%に達する。

4.シナバーモス

【上が幼虫、下が成虫】

(via wikipedia)

この蛾は最初ヨーロッパと西・中央アジアだけに分布していたが、毒のあるオグルマという植物を駆除するために、アメリカやニュージーランドへ導入された。

毒のある葉を食べて育つので、成体になっても毒を保有し、ほぼ外敵がいない。だが幼虫の時は共食いをする。

刺された場合、軽~中程度の症状で済むことが多いが、まれにぜんそく発作や致命的な腎不全を起こすことがある。また軟骨に慢性的な関節炎をもたらすケースも報告されている。

5.バグシェルターモス

【上が幼虫、下が成虫】

(via wikipedia)

オーストラリアに生息し、行列毛虫という呼び名でも知られている。これは新しい餌場を求めて数百匹に及ぶ行列を形成し移動するためだ。成虫にも毒があり、触るとじんましんを起こすことがある。

また馬がこの毛虫に触れた場合、羊水炎が引き起こされ、流産するケースが報告されている。

6.バックモス

【上が幼虫、下が成虫】

(via wikipedia)

アメリカの南東部から北東部にかけて生息する蛾の幼虫。カシの木に付きやすく、それが多く植えられているキャンプ場での被害が多い。刺されると患部にかゆみと焼けるような感覚に加え、吐き気をともなうことがある。

死亡例こそ無いが、この毛虫の毒で生死に関わるアナフィラキシーショックを起こした人がいる。

7.スティンギング・ローズモス

【上が幼虫、下が成虫】

(via wikipedia)

サドルバックモスと似ており、こちらも生息地がアメリカである。リンゴやハナミズキ、ヒッコリー、メイプルなどの葉を食す。サドルバックと同じように強い痛みと腫れを起こし、体中にじんましんを発生させることもある。

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雑学

Posted by uti