現在は消滅。昔に流行していた奇妙なモノ8種

1.女性用の寝室便器

(via Sharon Lathan, Novelist)

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17~18世紀のフランスで、貴族の女性たちが使用していた寝室用の携帯便器。昔はトイレが屋外にあって、真夜中にトイレまでの寒い道を歩いて行くのは大変だったため、この便器が誕生した。

当時の貴族女性たちは分厚いドレスを着ていたので、トイレをする際はメイドにこの便器をドレスの下に置いてもらい、服を脱がずに立ったまま用を足していたという。

2.ノミ取り(毛皮)

(via wikimedia)

昔は衛生状態がかなり悪かったため、人の体は寄生虫だらけだった。その寄生虫を取り除くため、動物の毛皮を肩に乗せたり、ベルトとして使っていた。

ノミ取りの原理は、寄生虫が人間の体よりも動物の毛皮に惹きつけられる習性を利用している。人間の体から毛皮に寄生虫が移動することで、ノミ取りとしての役目を果たしていた。

さらに虫を引き付けるため、ハチミツや血液、松ヤニにひたした毛皮を身に着けていた女性もいた。またこれらの毛皮は金や宝石で彩られており、装飾品の一部でもあった。

3.ネズミの毛皮からつくった眉毛

(via Lucy Worsley)

18世紀頃、奇妙なフェイク眉毛がヨーロッパで人気だった。貴族の女性たちは自分の眉毛をそって、ネズミの皮ふを貼り付けていたのだ。

4.ほくろ隠し

(via tanjand)

18世紀頃、ほくろはビューティトレンドのひとつであった。ただし、元からあるほくろは厚塗りの化粧で隠してしまう。そしてハートや月の形をしたフェイクほくろを糊で貼り付けていた。

またこのフェイクほくろは、体中にぶつぶつができる天然痘や梅毒の病気を隠すのに都合が良かった。

5.ビザード

(via wikipedia)

16世紀頃、ヨーロッパの貴婦人が旅行の際に着用していた日焼け防止の黒いマスク。黒い肌は、外でお金を稼ぐ必要のある貧乏人だという考えだったため、当時の貴婦人は日焼けをひどく嫌った。

黒色のマスクは日差しを吸収するため、外にいる間ずっと身につけていた貴婦人は、かなり暑かったことだろう。

6.アイミニチュア

(via The New York Times)

18~19世紀のヨーロッパで流行っていたアクセサリで、配偶者や愛する人、子どもの目が象牙に描かれている。ブレスレットやブローチ、ペンダント、指輪としてよく身につけられていた。

もともとは、身分違いのために周りから付き合うことを許されなかったカップルが、愛のしるしとして作ったものだった。目だけを描けば、誰であるかを特定されず、周りに咎められることなく身につけることができたからだ。

7.スカートリフター

(via wikipedia)

長いスカートが泥で汚れないように、スカートを持ち上げる器具。1846年からイギリスで使われていた記録が残っている。この器具の円盤部分でスカートの縁を挟み、チェーンやリボンでベルトにこれを結びつけていた。

8.船の形をした髪型(アラ・ベルプーレ)

(via wikipedia )

18世紀のヨーロッパでは、貴婦人のあいだで豪華絢爛なヘアスタイルが流行していた。たとえば鳥の剥製や人形、庭を頭に乗せた髪型などだ。

(via Revista Civilizatia)

特にフランスで人気だったのが、ベルプーレという帆船を模した髪型であった。このフランス船は、1778年にイギリス船との戦闘に勝利したことで有名だった。

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