人体に関する未解決の謎・5つ

未だ解明されていない人体に関する謎をご紹介していこう。

1.どうして指紋があるのか

(via wikimedia)

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100年以上に渡って、科学者らは指紋の役目について、物をよりつかみやすくするためだと考えていた。しかし最近の研究において、指と物体との摩擦は指紋によって増加しないことから、握りやすくする効果は無いと示された。

むしろ指紋によって物体との接触面積が減るので、摩擦は減少し、物をつかむ力は弱くなる。それなら、どうして私達は指紋を持っているのか。たとえば指を保護するため、触れた時の感受性を上げるためなど、様々な仮説が提唱されているものの、明確な回答はできていない。

2.どうして利き手があるのか

(via wikimedia)

「右利き」や「左利き」のように、人間にはより優れたパフォーマンスを発揮する利き手がある。しかも利き手の9割は右利きで、残り1割が左利きとかなりかたよっている。普通に考えれば、どちらの手も同じくらいの性能を持っていても良いはずなのに、生まれつき両利きの人は1%前後とされ非常に少ない。

この疑問は、人体に関する大きな謎として扱われている。最も有力な解答としては、左右の脳に役割分担させるためである。両方の脳で分割して処理するのではなく、片方の脳で処理をしたほうが効率的だと考えられているから。

左脳は右半身を、右脳は左半身をコントロールしているので、どちらかの脳が優位に働くことで利き手が現れる。右利きが非常に多いのは、ほとんどの人の左脳に発声を制御している領域があるためだ。

だが右利きの人でも右脳に言語野があったり、左利きでも半分の人が左脳に言語野があったりするので、この仮説だけでは説明することは難しいとされる。

3.どうしてあくびをするのか

(via wikipedia)

私たちは、母親のお腹にいる時からあくびをしている。このあくびの役目については、より多くの酸素を肺に取り込んで、疲労を和らげるためと考えられてきた。だが最近の研究では、これ以外の理由があるかもしれないと示唆された。

その学説では、あくびは脳を冷却する効果があるとしている。人間の脳はパソコンと同じで、最も効率よく働くための最適な温度があり、温度が上がりすぎないように調節が行われている。特に脳の温度が上がりやすいのは、過労や睡眠不足のときだ。

実験により、あくびは心拍数を上昇、血流を向上、顔面をストレッチさせることで、脳を冷やしていることが分かった。それに加えて、あくびにより冷たい空気が入ることも、脳の温度を下げる要因となっていた。

4.どうして夢を見るのか

(via needpix)

人は1日の1/3もの時間を眠りに充てているわけだが、そのときに見る夢については解明できていないことが多い。夢は、眠りが浅く、脳が起きているレム睡眠のときに見る。だがこの夢は一体何のために見ているのか。様々な説があるものの、確定的な答えは出ていない。

通説としては、その日の記憶を整理するためだと言われている。複雑な思考と感情を整理し、頭の中から不必要な記憶を取り除き、大事な記憶を蓄積するのだ。一方で夢は何の役割も持たず、脳が覚醒しているときに潜在意識が見せているものだと考える科学者もいる。

5.眠りに入ったときにビクッとする謎の現象

(via sleeping in school)

学校の教室で、同級生が机に突っ伏して眠っているときに、突然ビクッと体を動かすのを見たことはないだろうか。この現象はジャーキングと呼ばれ、約7割の人が一度は経験したことがあるそうだ。

ジャーキングは眠りに入るときに起こる。よく感電や落下する感覚と表現され、体の筋肉が無意識に動いてけいれんする。

この現象がなぜ起こるかについては分かっていないが、かつて私達の遠い祖先が樹上に暮らしていたことと関係しているかもしれない。

その説によれば、入眠時の筋肉のゆるみを、木から落ちたと勘違いして、脳が神経に信号を送るためだとされている。もし本当に木から落ちているなら、この無意識のけいれんによって目が覚め、どこかにつかまって地面への激突を防げるかもしれない。

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雑学

Posted by uti