別世界に行けそうな驚くべき穴

世界の神秘的な穴をご紹介していこう。

1.グアテマラ・シティの陥没穴

(via Val Rabang)

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2010年、100万人の大都市グアテマラ・シティに直径20m、深さ90mもの陥没穴が突然出現した。穴は3階建ての工場を飲み込み、15人の命を奪った。

(via Val csmonitor)

グアテマラ・シティは、火山性軽石の堆積地に築かれた地盤の不安定な都市である。軽石は水による侵食を受けやすいため陥没穴の発生リスクが高い。

そしてこの陥没穴は、劣化した下水管から漏れ出た水が原因で、軽石が削られたため発生したと考えられている。現在は、石灰岩を混ぜたセメントで埋め立てられた。

2.ダルヴァザ・ガス・クレーター(地獄の門)

(via wikimedia)

トルクメニスタンの「地獄の入り口」にも例えられる禍々しいこの穴は、落盤事故によって開いた天然ガス田だ。その事故は1971年、ソ連の地質学者がボーリング調査を行っていたときに起きた。

(via Tormod Sandtorv)

掘削によって天然ガスを探し当てることには成功したものの、その掘った箇所が突然崩壊して巨大な陥没穴が開いたのである。そのときに掘削リグやテントも一緒に埋まってしまった。

【穴の深さは30m、直径は69m】

(via wikipedia)

そしてその穴からは、有毒ガスが漏れ出し、近くの町まで拡散するおそれがあった。そのため学者らは火をつけてガスを燃やし、すべてのガスを消費してしまうことにした。ところが数週間で火は自然と消えると思われたが、40年近くたった現在でも燃え続けている。

3.ビッグホール

(via wikimedia)

南アフリカ共和国キンバリーにあるこの巨大穴は、世界最大級の手堀り穴として知られる。1871年からダイヤモンド掘削のために5万人以上の鉱夫が集まり、機械を使わずにスコップやツルハシだけでこの穴を掘り進め、3000kg(1400万カラット)のダイヤを産出したのだ。

【ビッグホールに落ちた犬:6日間閉じ込められた後に救助された】

(via murderiseverywhere)

その穴の大きさは幅463m、深さは240mになった。しかし一部が瓦礫に埋まってしまい、穴の深さは215mまで減少している。そして1914年の閉山以降、雨水が40mほど溜まり、現在の状態になった。

4.グレートブルーホール

(via wikimedia)

中央アメリカ・ベリーズ沖にある海中陥没穴である。この周辺はベリーズ珊瑚礁保護区として世界遺産に認定されている。

この穴が出来たのは、この海がまだ水に没していない氷河期の頃で、およそ15万年前から段階的に形成されていった。

【ブルーホールの内部:つららは鍾乳石】

(via oceanscubadive)

深さは124m、直径は313mある。その神秘さから、多くのダイバーをひきつけてやまないが、自らのスキルを過大評価したダイバーたちがこの穴に挑戦して命を落としている。そのため「ダイバーの墓場」と呼ばれることもあるそうだ。

5.儀式の井戸

(via wikipedia)

ポルトガル・シントラのレガレイラ宮殿内にある井戸。親の莫大な遺産を受け継いだ昆虫学者カルヴァーリュ・モンテイロが1904年頃に建てたとされ、シントラの文化景観のひとつとして世界遺産に認定された。

【らせん階段で囲まれる深さ27mの井戸】

(via wikipedia)

井戸と名前がついているものの、水を貯める井戸として使われた形跡はなかった。カルバーリュはこのような謎めいた建設物を数多く残しているが、おそらくタロット占いの儀式に使っていたのではないかと考えられる。

6.モンティセロダムのグローリーホール

(via Doug Letterman)

カリフォルニア州にある世界最大のダム穴である。直径が22mあり、1秒間で最大1370トンの水を下流に放流可能である。

(via Doug Letterman)

7.聖パトリックの井戸

(via wikimedia)

(via Eugenio Vota)

吸い込まれそうになる怖い穴だが、これはイタリア、オルヴィエートにある歴史ある井戸だ。

1527年にスペイン王の軍勢がローマに侵入してきた際、ローマ教皇クレメンス7世は避難先としてオルヴィエートを選んだ。町の包囲攻撃に備えて水を備蓄するため、クレメンス7世が作らせたのがこれであった。

【崖の上にある】

(via wikimedia)

中央の井戸には、2つのらせん階段が取り囲んでおり、2つのドアからそれぞれの階段にアクセスできる。このような構造になっているのは、空と満タンの水容器を運ぶ際に、それぞれ下方向と上方向で別々に通行できるようにするためだ。

(via wikimedia)

井戸の大きさは深さ53.15m、直径13m、階段のステップ数は248、明かりを灯すための窓が70個ある。

8.ムトノフスキー火山の氷穴

(via SeverConew)

ロシアのカムチャッカ半島にある長さ約1kmの氷穴。ムトノフスキー火山から流れる温泉の川が、雪を溶かして作り出したものだ。

(via amusingplanet)

氷穴のドームはとても氷が薄いため日差しが透過し、紫や青、緑、赤など幻想的なグラデーションに彩られる。

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Posted by uti