恐ろしすぎる口・歯を持つ生物

思わずぎょっとしてしまう恐ろしい口や歯を持つ生物たち6種をご紹介しよう。

1.パクフィッシュ

(via ntdin)

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パクフィッシュは、人間のような歯を持つ南アメリカの淡水魚。ピラニアの仲間だが、肉食ではなく雑食性で、主に植物を食べる。その食性が歯にも現れており、木の実や種子を噛み砕くのに向いた形状になっている。

(via deathlake)

ピラニアのように凶暴ではないが、噛む力が強く、ピラニアよりもずっと大きくなる(最大20kg)ので、危険性がある。実際にパクフィッシュを展示している水族館で、幼児が水槽に指を入れて噛まれ、手術を要する事故が起きた。

【巨大なパク】

(via John Byron Kuhner)

ブラジルのアマゾン川では、大量のパクフィッシュが漁獲され、ブラジル国内向けに出荷されている。その味はニジマスとシマスズキ、ティラピアの合いの子のようであり、ナマズよりも美味だという。

2.ダルマザメ

(via planetdeadly)

この鋭くとがった歯は、獲物の肉を削り取って食べるのに用いられる。ダルマザメは口が吸盤状になっており、これで獲物にくっつき、体を回転させてアイスクリームのディッシャーのように獲物の肉を綺麗にすくいとる。

【全長は最大60cm】

(via wikimedia)

獲物は致命傷を負うことがないので、ダルマザメに食われた後も生き餌となり続ける。これは、ダルマザメが餌の少ない深海で適応するための一つの手段となっている。

【ダルマザメの食べ痕】

(via seeker)

3.ウツボ

【ファングトゥースモレイ(ウツボ)】

(via infin8fire)

ウツボの多くが大型の肉食魚であり、鋭い歯と大きな口を持っている。大きさは20cm~4mほどと様々。その多くが岩礁やサンゴ礁の隙間で暮らし、そこで獲物を待ち伏せる。この鋭い歯は肉を引きちぎり、滑りやすい獲物をつかまえておくのに役立っている。

(via Stuttero)

上記写真のウツボは大西洋東部に生息し、ガラスのように透明な歯と派手な黄色の体表が特徴的である。恐ろしい見た目だが、ウツボの多くは挑発されない限り、人間を襲うことはない。しかし、知らずに巣穴に近づいてしまった場合には噛まれることがあり、噛む力とその鋭い歯のため深手を負いやすい。

4.ガチョウ

(via inexplicata)

ガチョウはアヒルの仲間でよく似ているが、口内を見るとアヒルとは全く別物だと思えるほどのインパクトがある。ノコギリのような歯がクチバシと舌にまで並んでいるのだ。

(via justbirding)

もちろんこれに噛まれると痛い。それにガチョウはとても警戒心が強く、家畜のなかでは最も攻撃性が高いとされ、不用意に近づくと追いまわされ噛まれやすい。

【威嚇するガチョウ】

(via wikipedia)

実は舌にあるギザギザは、歯ではなく乳頭と呼ばれるものだ。逆トゲになっていてエサが口から落ちないように保持し、食道に送り込む役割
がある。また乳頭はエサをとったときに、水と土をこし取るのにも役立っている。

5.オサガメ

(via metro)

オサガメの口内は、グロテスクで異質である。本種は世界最大のカメであり、体重は最大700kg、全長2mを超える。このトゲのようなものは乳頭と呼ばれ、食道にも一面中生えている。これらは軟骨で出来ており、歯のようには固くなく、むしろ柔らかい。

【オサガメ】

(via orlando-rising.)

このような恐ろしいトゲを持つが、クラゲしか食べない。そしてこの構造はクラゲを効率よく捕食するためにある。このトゲは、クラゲが口から逃げていかないように保持し、またクラゲの毒刺胞が突き刺さらないように保護しているのだ。

【獲物を保持する食道のトゲ】

(via wikipedia)

6.ホオジロザメ

(via Amanda Brewer)

ホオジロザメの歯は、大型な獲物を口内にとどめ、その肉を引きちぎるのに用いられる。口内にある歯の数は300にもなり、それらの歯は3列に並んでいる。前側にある2列の歯は獲物をつかんで引きちぎるためにあり、残りの歯列は歯が欠けた際の予備となる。

【ホオジロザメの歯列】

(via PM_ME_YOUR_OROGENY)

歯が1本でも欠けると、後ろの歯列がせり上がってきて古い歯列が押し出される。一生に渡って新しい歯が生え続け、生涯で生え変わる歯の数は合計2万本にもなるという。

【ホオジロザメの歯:大きいものだと長さ7cmほど】

(via industrious)

7.ウミヤツメ

(via Great Lakes Fishery Commission)

ウミヤツメは写真のように口が吸盤状になっており、魚の体表に口で吸い付いて、鋭い舌とトゲ状の歯で組織を削り取り吸血する。口内には角質化した歯が円状に並び、サメと同じく一つの歯が取れると、次の歯が前に出てくる。

【魚に吸い付くウミヤツメ】

(via wikimedia)

ウミヤツメの唾液は、血液が固まるのを防ぐ効果があり、寄生された魚は大量出血、あるいは感染症で死ぬ運命にある。一匹のウミヤツメは1年で約18kg分の魚を殺すと言われている。五大湖などでは在来生物に大きな被害を与えており、侵略的外来種として駆除の対象になっている。

【最大で全長120cm、体重2.5kg】

(via nps)

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雑学

Posted by uti