命知らずな凄いクライマー(フリークライミング)
スリルを求めて絶壁に挑む驚くべきクライマーをご紹介していこう。
ザ・キャッスルに登頂した4人のクライマーたち
(via thesun)
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海面から飛び出たこの巨大な岩柱は、スコットランドのオークニー諸島にある”ザ・キャッスル”である。底部に行くほど細くなっており、いつ倒れてもおかしくないように見えるアンバランスさだ。
(via Caternews agency)
これは海流によって岩盤が侵食され、形成された岩柱であり、ゆくゆくは浸食されて消滅する運命にある。そして、この岩柱の登頂に挑んだのが、4人のクライマーであった。
彼らは最も近くの入り江からロープを岩柱に渡して200mの距離を横断した後、岩柱の崖をよじ登った。一時的に周辺の風と波が強くなったため、綱渡りが一時中止になるハプニングもあったという。
(via Caternews agency)
登山ガイドによると、崖の途中には海鳥の巣があり、クライマーを外敵だとみなして嘔吐物をまきちらしてくることがあるので、気を付ける必要があるという。
(via dodo)
(via Caternews agency)
クライミング中、クライマーのうち1人は、岩肌から砂岩が崩れ落ち、あやうく深淵に落ちるところだったという。それでもなんとか無事に、4人とも登頂することができた。
62階から落下したウー・ヨンニン
(via Caternews agency)
ウーさんは中国では名のしれたクライマーで、Weiboという中国のSNSでは100万人以上のフォロワーを集めていた。国内中の高い建物に安全装置なしで登って自撮りを投稿し、スリルを求めるファンを熱狂させていた。
ウーさんはこれまでに500以上の動画をアップロードしていた。しかし2017年11月8日、湖南省・長沙市の最も高いビル(高さ260m)が最後の配信になってしまった。
ウーさんはこのビルの壁を20階以上登った後に、62階の屋上から懸垂をしようとしていたと思われる。だが懸垂中に力尽きて落下し、亡くなった。
(via straitstimes)
中国のメディアによると、ウーさんはこのような高所登りの動画を投稿し、生計を立てていたという。これまでに少なくとも800万円以上の収益を得ていたそうだ。
(via thesun)
ウーさんの最後となった動画は、「ルーフトッピングチャレンジ(屋上登り)」に参加するための撮影だった。そのチャレンジが成功すれば、賞金200万円が手に入った。このお金を、彼女との結婚資金や母親の病気の治療費に使う予定だったという。
ロンドンの中心駅を閉鎖させて逮捕。ジョージ・キングトンプソン
(via shardclimber)
2019年に、ジョージさん(20歳)は、EUで最も高い超高層ビル、ザ・シャードに登って、懲役6か月の有罪判決を受けた。
(via Wikimedia)
安全装具なしで、地上1階からビルのほぼてっぺんまで約45分で登った。その間、通行人に危険が予期されたためロンドン・ブリッジ駅が一時的に閉鎖される事態となった。
(via dailymail)
ジョージさんは、このクライミングで「自らの情熱に従え」というメッセージを伝えたかったらしい。
(via POWERS.OF.PASSION)
実は、彼がこのビルに登ったのはこれが初めてではない。200回以上このビルを登ろうとしていた。去年の2018年にも逮捕されており、そのときに裁判所からクライミング禁止命令が出ていた。
今回はその約束を破ったため、法廷侮辱罪に問われ、比較的重い懲役刑を課せられることになった。
シレジア人のスパイダーマンこと、マルチン・バノット
(via rudaslaska)
マルチンさんはポーランドのクライマーで、人気YouTuberでもある。定期的に高い建築物に登る動画をアップしており、登録者数は30万人を超えている。
(via wprost)
これまでに巨大なラジオ塔(336m)や、ポーランドでも有数の高さを誇るマリオットホテル(170m)を安全装具もなしに、それどころか時には素手で登っている。
(via dailymail)
(via dailymail)
(via dailymail)
2018年には脳腫瘍の少女の治療費を募るため、イギリスで最も高い橋ハンバーブリッジ(152m)によじ登った。このほか、高さ300mを超えるルーマニアの煙突やスペインのホテル・メリッサバルセロナスカイ(115m)にも登頂した。
しかし建物のクライミングは無断で行われているため、しばしば警察の厄介になっているようだ。2019年にマリオネットホテルに登ったときは、屋上で警察が待ち構えていて、登り終わった後に治安びん乱罪で逮捕され、罰金約2.5万円が科せられた。
ディスカッション
コメント一覧
一度でもできてしまうと、普通の生活では物足りなくなってしまうのかな…
それが癖になっちゃって、何回もやっちゃうんでしょうね。