人間を食らった恐ろしい絶滅動物
ティラノサウルスや巨大ザメのメガロドン、史上最大のワニであるサルコスクスなど、いずれも十分に恐ろしい。
だが本当に私達人類の脅威であったのは、私達の祖先を食らった先史時代の動物である。それらを以下にご紹介していこう。
ディノフェリス
(via Raph Herrera)
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ディノフェリスは120万年前に絶滅した恐ろしい捕食者である。大きさは現代のヒョウとライオンの間で、体高は70cm、体重は120kgほどに達したと見られる。
(via Ryunysus )
ディノフェリスは草食動物だけではなく、人間を含む霊長類の狩りを得意としていた。その化石証拠によると、本種は頭蓋骨を噛み砕いて私達の遠い先祖を殺していた可能性があるのだ。
(via Joshua Walters)
この恐ろしい獣に噛まれて、頭蓋骨が割られることを考えれば、絶滅してくれてよかったと思わずにいられない。
(via ifuun)
本種はヨーロッパやアフリカ、アジア、北アメリカなどに広く生息していた。
南アフリカでは猿人の一種であるアウストラロピテクス・アフリカヌスの捕食を示唆する化石が見つかっている。また、同時期に生息していたホモ・ハビリスも本種の犠牲になっていたと推測されている。
ジャイアント・ハイエナ(Pachycrocuta)
(via wikimedia)
ジャイアント・ハイエナは現在のハイエナに比べて、倍近くの大きさがあった。体高が90~100cm、体重は平均110kgほどとされ、メスライオンに匹敵する大きさだった。史上最大のハイエナと言われている。
(via Iamnotburgerking )
40万年前に絶滅したこのハイエナは、現生のあらゆる動物よりも噛む力が強かったとされる。その力で動物の骨を噛み砕くことはとても簡単だった。特に好んで噛み割っていた骨は、骨髄が多く入っている大腿骨や脛骨、 後脚の骨や上腕骨である。
(via Russell L. Ciochon)
人間の頭蓋骨を押しつぶすほど大きく強力な顎を持っていた本種が、私達の祖先を食していたと考えるのは難しいことではない。
実際に北京市の洞窟遺跡には、このハイエナが穴を開けたとされるホモ・エレクトスの頭蓋骨や長骨が発見されている。
(via livescience)
ただし本種は、現生のハイエナと同じく、あるいはそれ以上に死体漁りが食事の中心であったとされている。本種は噛む力こそ強かったが、足が太くて短かったため、獲物を追いかけたり、長距離を走ったりするのは向いていなかった。
そのためサーベルタイガーなどの肉食獣が殺した獲物の横取りや、病気や事故などで死んだ動物を探して食べていたと考えられている。
ハーストイーグル
(via nazgeo)
ほとんどの鳥は、人間に脅威を与えるほどの大きさではないが、ハーストイーグルに関しては、話が別だ。本種は史上最大とされる猛禽類であり、翼を広げた大きさは3mに達し、体重は10kg以上になった。
(via Pardusco)
本種はニュージーランドの南島に生息していた。しかしマオリ族の移住後、乱獲によってエサとなるモアが絶滅し、本種もそれに続いて西暦1500年頃に絶滅した。
ハーストイーグルが捕食していたモアは、自身の体重の10倍以上ある巨鳥だった。
(via wikipedia)
このワシは、上空から時速80kmに達する高速で攻撃を仕掛けたとされ、その時の衝撃は8階から落下したコンクリートブロックの衝突と同程度であったとされる。
そして、その大きなくちばしで内臓に向かって体を引き裂き、獲物を失血死させていたようだ。
(via Io Tikhaya)
マオリ族の間では、「非常に大きな羽音を立てるのに、姿が見えない鳥」として恐れられていた。そして彼らの言い伝えによると、ハーストイーグルはマオリ族を待ち伏せ、その子どもを連れ去ってしまうと信じられていた。
クロコディルス・アンスロポファグス(Crocodylus anthropophagus)
(via wikimedia)
このラテン語の名前は、日本語にすると「人食いワニ」を意味する。およそ184万年前にタンザニアに生息していた巨大ワニであり、全長は7.5mに達した。
この人食いワニは、現在生息しているナイルワニと似ていた。またその狩猟スタイルも同じく、不用意に水辺に近づいた獲物を待ち伏せて引きずり込む方法であった。
(via GreasyGallimimus )
実際に人食いワニのいた渓谷で、このワニの噛み跡が残った初期人類の化石が発見されている。
それらは体の小さなアウストラロピテクスやホモ・ハビリスで、犠牲者らは油断したところをこのワニに引きずり込まれ、溺死させられた後に食べられたと考えられる。
(via Irena Raselli)
ディスカッション
コメント一覧
2行目の「いずれ」 が「いづれ」になってますよー!
ご指摘大変ありがとうございます。修正させていただきました。
アルゲンタヴィスとかロマンある。
人間にとって脅威だったのは確実でしょう。
トンビすら人間に踊り掛かる。