日本にいる危険なハチ全12種(スズメバチほか)

今回は日本全国に生息する危険なハチを12種ご紹介します。

1.オオスズメバチ

(via iLikR)

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全長 女王バチ:4.0~5.5cm、働きバチ:2.7~4.4cm

日本のハチの中では最も大きく、親指と同じくらいです。攻撃性が高く、毒性も極めて強いため、キイロスズメバチと並んで死亡者数が多いハチです。

その毒は、マウスの半数致死量が4.0mg/kgで、青酸ガスと同程度の強さです。この強毒性に加え、本種はミツバチ等と異なり、何度でも刺すことができます。

また、集団で動くことを基本としており、一匹が刺し始めると、攻撃的になるフェロモンが周囲に放出され、他のハチも釣られて刺してくるようになります。

(via wikimedia)

死因の多くは、複数回刺されることで起きる、アレルギー反応【アナフィラキシーショック】によるものです。実際に、命を落とした人の刺傷回数は平均59回、生存した人の刺傷回数は平均28回という記録があり、刺傷回数が多いほど致死率が高くなります。

9~10月頃が最も危険となる
【↓オオスズメバチに襲われた人】

(via Tony Nwajei Post)

秋ごろは、女王バチが誕生して巣が大きくなり、ハチの数が増える時期です。また、秋はエサとなる昆虫が少なくなるため、エサ探しに集団での遠征が始まります。

このようにして、オオスズメバチと遭遇する可能性と攻撃性が高まることで、被害がより増加します。

オオスズメバチは外敵が迫ると、攻撃対象者の周囲を飛び回り、大アゴでカチカチと音を鳴らします。これが聞こえたら、即座に後ずさりして立ち去らなければなりません。

症状
【↓アナフィラキシーショックの一症状:全身のじんましん等】

(via firstaidforlife)

刺されると患部が腫れ、激しい痛みにおそわれます。また頭部や首などが刺された場合は、毒が脳に回り、頭痛を引き起こすことがあります。

アレルギー反応であるアナフィラキシーショックを起こした場合には、呼吸困難、吐き気、意識消失などから命を落とすことがあります。ここまでひどくなくても、上の写真のように全身性のじんましんなどの皮膚症状が現れることもあります。

アナフィラキシーショックは、過去にスズメバチ刺されたことがある人は発症しやすいので、特に注意が必要です。

2.キイロスズメバチ

(via wikimedia)

全長 女王バチ:2.5~2.8cm、働きバチ:1.8~2.4cm

スズメバチ科の中では最も小型でありながら、最も危険なハチであるとも言われています。それは本種の攻撃性が高いことに加えて、人の住んでいる場所に巣を作ることがあるからです。

キイロスズメバチの特徴は、名前が示すとおり、全体が他のスズメバチに比べて黄色がかっているところです。また、黄色の毛が全体を覆っています。

【↓黄色の毛が生えている】

(via alchetron)

本種は最初、樹洞などの閉鎖空間に巣を作りますが、巣が大きくなると引っ越し、民家の軒下や屋根裏などに巣を作り出します。

この巣はスズメバチ科の中では最大規模であり、直径は最大80cm、数万匹のハチを養う巨大巣と化します。

【↓民家に作られた巣】

(via wikimedia)

キイロスズメバチの巣は、田舎だけでなく都市部の市街地にも作られることがあります。都市においても彼らのエサとなるものは多く、各種の花や樹液、ジュースの飲み残しも彼らの栄養源となります。

キイロスズメバチは巣へと近寄るものに、強い攻撃性を見せます。巣の周りを通っただけで、刺して来たというケースもあります。

特に個体数が最大になる秋は最も危険で、人の刺傷事故も、この季節に集中しています。

オオスズメバチよりも毒は強い

キイロスズメバチの毒は、オオスズメバチに匹敵、あるいはそれ以上と言われています。毒の強さだけで言えば、マウスの半数致死量が3.1mg/kgで、キイロスズメバチの4.0mg/kgよりも強いです。

しかしオオスズメバチの方は巨大で、より攻撃性が高いことから、危険度はオオスズメバチに軍配が上がります。症状はどちらに刺されたとしても、ほぼ同じで、即座に病院での治療が必要となります。

3.コガタスズメバチ

(via Toshihiro Gamo/flickr)

全長 女王バチ:2.5~3.0cm、働きバチ:2.2~2.8cm

オオスズメバチとかなり似ています。サイズは違うものの、見分けるのはかなり難しいです。

しかし巣には大きな違いがあります。コガタスズメバチの巣は、フラスコを逆さに吊り下げたような形状をしています。(オオスズメバチは土の中に巣を作る)

【↓コガタスズメバチの巣】

(via jungledragon)

巣は、開けた場所に作ることが多く、都市部でも見られることがあります。特に生け垣や庭木の周囲に作ることが多いようです。そのため、庭の手入れ時に刺されるケースが、たびたび報告されています。

攻撃性はそれほど高くないものの、巣にちょっかいをかけると反撃してきます。また一度巣を刺激すると、攻撃性が高まり、襲われる可能性がより高くなります。

4.ヒメスズメバチ

(via wikipedia)

全長 2.4~3.7cm、働きバチ・女王バチともに大きさが同じ

ヒメスズメバチの毒は、マウスの半数致死量がキイロスズメバチ等よりも高いものの(2.8mg/kg)、スズメバチの中では最もおとなしいことで知られています。

本種は、オオスズメバチに次いで巨大であり、尾部が黒いため、他のスズメバチと容易に見分けることができます。巣を作る場所は、樹木の空洞や岩のスキマ、屋根裏などの閉鎖空間で、市街地でも見かけることがあります。

ですが、巣の規模はスズメバチの中で最も小さいです。働きバチの数は最も多い時期でも数十匹にしかなりません。

働きバチの消耗を抑えるため、攻撃性はかなり低くなっており、巣に近づいた程度では襲われることは少ないです。

【↓主食のアシナガバチを食べるヒメスズメバチ】

(via wikipedia)

5.モンスズメバチ

(via wikimedia)

全長 女王バチ:2.8~3.0cm、働きバチ:2.1~2.8cm

日本だけでなく、ヨーロッパ、北アメリカにも分布しているスズメバチです。北アメリカに生息するスズメバチとしては、最も大きい種です。本種は、腹部に特徴的な黒色の斑紋が入っています。

巣は釣り鐘状で、天井裏や木のほら穴などに営巣します。攻撃性は強く、巣に近づいただけでも攻撃を仕掛けてくることがあります。

【↓モンスズメバチの巣】

(via wikimedia)

6.クロスズメバチ

(via The Venomlist)

全長 1.0~1.8cm

真っ黒な体に、白あるいは黄色のヨコジマ模様が特徴的なスズメバチです。本種は平地や森林、河川の土手に巣を作ります。小型で、性質はおとなしく、毒性もそれほど強くありません。

ですが、巣の周りに近づいたことで刺されたり、ジュースを飲んでいる際にくちびるを刺されたりする等の事故が発生しています。

7.セグロアシナガバチ

(via wikimedia)

全長 2.0~2.6cm

黒と黄色のユニークな模様をしたハチです。平地から低山地で見られ、民家の軒下などに最大数百匹の巣を作ることがあります。

【↓セグロアシナガバチの扇状の巣】

(via wikimedia)

アシナガバチの中では最も被害が多く、知らぬ間に巣に近づいて刺されることが多いようです。スズメバチに比べて毒は弱いものの、刺されると激痛におそわれ、患部が腫れ上がります。

また本種も他のハチと同様、アナフィラキシーショックを起こす可能性があるので、過去に刺されたことがある人は十分な注意が必要です。

8.フタモンアシナガバチ

(via OpenCage)

全長 1.4~1.8cm

フタモンは「二紋」で、腹部に2つの黄色い円状の紋があることから名付けられました。巣を作る場所は、家屋の軒下や生け垣などの開放空間で、人との接触機会も多いとされます。

攻撃性はそれほど高くありませんが、巣を刺激すると刺されることがあります。毒性はセグロアシナガバチと同様で、一番気をつけるべきはアナフィラキシーショックです。

9.コアシナガバチ

(via naris)

全長 1.1~1.7cm

日本全国および韓国、中国北部などにも生息している種です。全体的に赤っぽい色合いで、脚部は赤褐色をしています。

人家の周囲でも見られますが、山地の木の枝で営巣していることが多いです。巣が特徴的で、上の方にそりかえっているため簡単に見分けがつきます。

【↓コアシナガバチの巣】

(via wikimedia)

攻撃性はやや高く、巣が近くにある場所では刺激しないようにした方が良いでしょう。

10.ムモンホソアシナガバチ

(via porcupinehku)

全長 1.5~2.0cm

ほっそりとした体つきで、腹部のくびれが特徴的なアシナガバチです。民家で見られることは少なく、林内の低木や樹洞、枝などに巣を作って暮らしています。

攻撃性はやや高めで、巣を刺激すると集団で襲ってくることがあります。

11.ヒメホソアシナガバチ

(via naris)

全長 1.1~1.6cm

先ほど紹介したムモンホソアシナガバチと体型がよく似ており、腹部のくびれがあります。本種の方が小型で、模様の色が濃くなっています。

本種もムモンホソアシナガバチと同様の攻撃性で、刺激を与えると襲われる可能性があります。

12.ニホンミツバチ(ミツバチ)

(via opencage)

全長 1.0~1.3cm

ミツバチはハチミツを産み出し、花の受粉を助けることから益虫と見なされることが多いですが、巣を作る場所によっては、危険性の高い害虫となることがあります。

ニホンミツバチは、閉鎖空間に営巣するため、民家の屋根裏や床下、壁板のウラなどに巣を作ることがあります。おとなしい性質ではありますが、巣に近づいてくる者に対しては攻撃を仕掛けます。

【↓ニホンミツバチの巣】

(via wikimedia)

一匹ではたいした毒では無くても、一つの巣には最大数万匹におよぶ集団がいて、その集団に襲われれば、ひとたまりもありません。

刺されたのが一回だけなら、患部の腫れと痛みだけで済みますが、複数回刺されることでアレルギー反応を起こして、最悪の場合死にいたることがあります。実際にニホンミツバチに刺され、アナフィラキシーショックで亡くなった人もいます。

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