驚くほど長時間眠り続けた人たち(4選)

1.死んだはずのおばあちゃん

2012年、当時95歳だった李秀峰さんは、村人が何度も目を覚まそうとしたが起きなかったため、死亡を宣告された。

(via mirror)

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死亡宣告から2日後の2012年2月19日に、彼女の遺体は棺に安置された。

地元の伝統の一環として、彼女が入った棺は自宅に置かれ、開いたままになっていた。これは友人や家族が、亡くなった人に最後の敬意を払うため行われていた。その間に、彼女の持ち物はすべて焼かれた。

埋葬日の予定は、それから5日後の24日だった。

しかし埋葬の前日、彼女の遺体が棺の中に無いことが発覚して、親族は恐怖におののいた。周囲を見て回ったところ、なんと彼女は台所で料理をしていた。

発見された時、彼女はこう言った。

「私はずっと寝ていたよ。目が覚めた後、お腹が空いたので何か料理をして食べたいと思った」「這い出るために長い時間フタを押したの」

2.最も長い間昏睡状態だった女性

(via alchetron)

エレイン・エスポジートさん(1934年~1978年)は、ギネス世界記録によって「最も長い間昏睡状態だった人物」に認定されている。

彼女は6歳のときに虫垂炎手術で麻酔を受けてから、亡くなるまでの37年間、二度と起き上がることがなかった。

(via wikimedia)

その手術が終わった後に、彼女はけいれんを起こして体温が42.0℃に上昇した。担当医は次の朝までもたないかもしれないと両親に伝えていた。

なぜこうなってしまったのかは明らかになっていない。しかし手術の合併症か、手術中の酸素供給不足が原因にあったのではないか考えられている。

最初の10ヶ月は、地元シカゴの病院に入院していたが、入院費を払う余裕がなくなったため、両親は彼女を家に連れ帰り、母親が一日中面倒を見ていた。

彼女は長い昏睡状態の中で、深く眠っている状態と目が開いた無意識の状態を交互に繰り返していた。体重は39キロまで増えていた。

彼女は数年間に渡り、腹部手術、肺炎、はしか、肺の虚脱など、多くの状況を乗り越えてきた。しかし、父親がガンで亡くなった同年に、彼女も亡くなった。43歳と357日だった。

3.謎の病気に侵された少年

(via Fox News)

7歳のワイアット・ショーくんは、家族の結婚式で指輪を運ぶリングボーイを務め、一日中踊って楽しんでいた。

【結婚式でのワイアットくん】

(via Fox News)

しかし次の日になって、突然起きられなくなり、11日間連続で眠り続けてしまう事態に陥った。

(via Fox News)

母親のエイミーさんは、息子を起こそうとすると、頭と胃の痛みを訴えた後、すぐ眠ってしまった。

エイミーさんはメディアの取材に対して「息子を起こそうとしたら、また寝てしまいました」

「ワイアット、ワイアット、ワイアット!と呼んでも、また寝てしまうのです」

ワイアットくんは病院に運ばれ、ケンタッキー州ルイビルの小児病院でさらに10日間寝続けた。

(via Fox News)

医師らは、彼にあらゆる検査を行ったが、全て陰性であったため、原因を突き止めることができなかった。細菌やウイルスではないことは確かだった。

彼は現在、通常はてんかんの治療に使われる薬で治療を受けており、徐々にだが歩行や会話する力を取り戻しつつある。

4.眠り姫

(via dailymail)

2008年、14歳のルイザさんはインフルエンザのような症状に見舞われた。その症状は一週間以上続き、授業中に疲れて居眠りしてしまうことが多くなった。

(via worldwidefeauture)

その後彼女の眠りはどんどん深くなり、ついには疲労感で日中も起きていられず、10日間ほぼ寝た状態が続くようになった。

1日の睡眠時間は22時間にもなり、両親が彼女を起こして食事を与え、トイレに行かせなければ、1日中ずっと寝ていた。

(via dailymail)

彼女の父親リチャードさん(44歳、測量士)は、「娘は眠る以外に何も出来ませんでした。その間、一度も学校に行かせられませんでした」

「娘を起こすのは非常に大変でしたが、食べ物と水を与えなければ衰弱してしまうと思いました。私たちは急いで食事を食べさせましたが、娘はまるで夢を見ているかのように、うわ言を話すばかりで話が通じませんでした」

「何とか起こした時でも、きちんと覚醒せず、寝言をしゃべったり、ふらついていたりしました。1週間や10日寝続けた時は、その間のことを何も覚えていなかったようです」

(via bvu)

ルイザさんはセントジョージ病院に紹介された後、クライン・レビン症候群と診断された。

これは「眠り姫」とも呼ばれる症状が見られ、数日から数週間にわたり連続した睡眠状態になりうるものだ。

(via 1000wordphilosophy)

この病気は極めて稀で、世界でも1000例ほどしか報告されていない。この症状を患うと、睡眠障害のほかにも、理解力の低下、幻覚やイライラ、食欲増進、性欲過剰、幼稚な行動などが見られることがある。

原因は不明であり、有効な治療法はほぼ無い。大人になると症状が自然に収まることもあるが、再びぶり返すケースも多い。

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雑学

Posted by uti