ダイヤモンドよりも価値の高いレアな宝石5つ
ダイヤモンドは、1カラット(0.2g)あたり110万円ほどとされている。実はこれ以上に価値のある宝石は、いくつか存在している。今回は、2014年に開催された世界最大の宝石の展示会ツーソンショーでの価格を参考に、ダイヤ以上の価値がある宝石をご紹介していこう。
1.レッドベリル(ビクスバイト)
(via wikimedia)
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レッドベリルは、エメラルドと同じ緑柱石の一種であり、ビクスバイトとも呼ばれる。原石に含まれる不純物によって色が変化し、エメラルドはクロムやバナジウムを含むため緑色だが、 レッドベリルはマンガンを含むため赤色になる。
(via wikipedia)
きわめて希少性が高い宝石のひとつであり、宝石に加工可能な原石は米国ユタ州のワーワー山脈のみでしか採掘できない。その希少さは、ダイヤモンドを15万個見つけて、ようやくレッドベリルが1つ見つかるくらいだという。
(via wikimedia)
しかし採掘されるのはほとんど数mm以下、1カラット未満の原石であったため、採算が合わずこの石が採れていた米国の鉱山はすべて閉山した。現在は、かつて産出した石のみが取引されている。その価格は、最低でも1カラットあたり110万円を超える。
2.マスグラバイト
(via musgravite)
神秘的な灰色の宝石マスグラバイトは、1967年にオーストラリアで初めて発見された。しかし宝石としてカット可能な原石が見つ
かったのは、それから26年後の1993年であった。2005年の時点で、8つの標本しかなかった。
現在ではグリーンランドや、南極大陸、スリランカ、タンザニアでも採掘され始めているが、需要に対して供給が追いついていない。これらのことから、この宝石は1カラットあたり最大380万円で取引される。
(via gemrockauctions)
3.ペイン石
(via JustSomeGuy_Idk)
1950年に、イギリスの鉱物学者アーサー・ペインがミャンマーで発見した非常に希少性の高い鉱石である。ペイン石という鉱石名は、発見者の彼の名前にちなんでいる。それ以前にもこの鉱石は見つかっていたとされるが、ルビーと勘違いされていた。
(via Geology In)
発見からまもなくミャンマーでは軍事クーデターにより独裁政治が始まったため、採掘が進まず2000年代に入っても数個しか宝石が存在しなかった。しかし現在では精力的な発掘作業により、1000個以上の原石が見つかっている。その価値は1カラット当たり最大650万円になる。
4.アレキサンドライト
(via geologylearn)
1830年代にロシアで発見され、ロシア皇太子アレクサンドル2世から名付けられた。黄色に光るクリソベリルの変種であり、アレキサンドライトは鉄やクロムなどの不純物を含んでいる。
(via wikimedia)
アレキサンドライトが一躍有名となったのは、その変色効果が知られてからであった。この宝石は昼の太陽光下では青緑、人工照明下では赤へと劇的に色が変わるのだ。また角度を変えても、緑、オレンジ、赤紫と異なった色合いで見える。
(via wikimedia)
現在、アレキサンドライトはロシア以外でも産出されているが、最も美しく優れた変色効果を示すものは希少価値の高いロシア産であり、その価格は1カラット当たり110万円ほどになっている。
5.グランディディエライト
(via wikimedia)
マダガスカルで主に採掘される青緑色の宝石。1902年に発見したフランス人探検家アルフレッド・グランディディエから名付けられた。この宝石の特徴は、観察方向によって無色から濃緑色に色合いが変化することである。
(via Offi Matrix)
グランディディエライトは数多く採掘されているが、透明度が高く、多色性もあるものはかなり少ない。そのような希少な原石は、スリランカで採掘されやすく、その価格は1カラットあたり220万円ほどになる。
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コメント一覧
イチコメ
アレキサンドライトは欲しいな