上映後に予想外の悪い結果を招いた映画4つ

海外の人達がシェアした”意図せずに悪い結果をもたらした映画”をご紹介していこう。

『くまのプーさん』


信じられないかもしれないが、プーさんが海外でちょっとしたトラブルを起こしている。
中国では、国家主席をくまのプーさんに例えたネタ画像が流行した。

その結果、上記の画像は2015年に最も検閲された画像となった。

実際に中国の検閲当局は、「くまのプーさん」のコンテンツを違法とみなし、中国系SNSから完全に追放した。さらにディズニー映画『プーと大人になった僕』も含め、くまのプーさんが登場する新作の上映を禁止した。中にはプーさんの画像を投稿して、「大統領を侮辱した」という理由で拘束された人もいる。

しかし、『くまのプーさん』が問題を起こしたのは、中国だけではない。イギリスの学校では、ユダヤ人やイスラム教徒を怒らせないようにするため、プーさんの友達ピグレット(しゃべるブタ)が禁止された(付け加えると、ユダヤ人やイスラム教徒は誰も求めていなかった)。

同じような理由で、トルコの国営テレビ局からも追放された。ロシアでは、ハーケンクロイツを振りかざしたプーさんのイメージが広まってしまったため禁止された。

 

ネットフリックスの映画『バード・ボックス(2018年)』。

映画の世界観:この世界には、人々の心を失わせ、自殺させるモンスターがあふれている。人々がこれらのモンスターを見ると、わずか数分で正気を失い、できるだけ早く自殺するためにあらゆる手段を講じることになる。怪物を見てしまった人は、死んだも同然である。

生きるためには、目を隠さなければならない。そのために目隠しをする。

どこにいても危険が潜む黙示録的な世界であり、勇敢な女性とその2人の子供たちの生存をかけた物語であり、非常に興味深い作品だ。

登場人物たちは、目隠しをして未知の場所を移動したり、車を運転したりと、現実世界では危険すぎることを行う。彼らがこうした危険行為をするのは、生き延びるために必要だからであり、その中には映画のプロットに不可欠なものもある。

この映画は小説を原作にしており、かなり原作に忠実な作品なので、原作者と映画製作者はこの作品が意図しない結果をもたらすことを予測できなかった。

しかしYoutuberやTiktokerが再生回数や名声を求めて死に物狂いになっているこの時代に、映画の危険行為を真似する人が現れるまで、そう時間はかからなかった。

彼らはそれを「バードボックス・チャレンジ」と呼んだ。そのチャレンジは、目隠しをして何かをし、それを録画してSNS上に投稿するというものだった。人々がこれ以上愚かになることはないと思っていた矢先のことだった。

このような命知らずの動画が流行するまでに、それほど時間はかからなかった。このバカげた流行が10代に限られたものだと思ったら大間違いだ。 大人も子供も、そしてなんと幼児までもが参加していた。

目隠しをして、家の中、近所、公共の場などを歩き回り、想像できる限りのことをしながら撮影した人たち。 危険な動物とふれあう人もいた。

芝刈り機に乗った人も。

車を運転したり。

ユタ州では、10代の女の子が目隠して車を運転し、自分の姿を録画していた。彼女の車は、必然的にクラッシュした。

やっている人たちは、自分たちのことをかっこいいと思っているが、これらの行為はとても危険なことだ。

Netflixが以下のように発言せずにはいられないほどだった。

「こんなことを言わなければならないなんて信じられませんが、くれぐれもこのバードボックス・チャレンジで自分自身を傷つけないでください。 なぜこのようなことが始まったのかはわかりませんが、そして作品への愛には感謝していますが・・2019年の願いはただ一つ、ミーム(ネタ画像)のせいで、みなさんが病院行きにならないようにすることです」

 

2000年に、ダニー・ボイル監督がレオナルド・ディカプリオを主演に迎え、『ザ・ビーチ』という映画を制作した。

タイの美しい島、ピーピー諸島を舞台にした作品である。この映画の成功によって、この島は世界的な観光地となり、特にマヤベイという美しいビーチが有名になった。

【ビフォー】


【アフター】


その結果、膨大な数の観光客が、島の自然環境や生態系、特にサンゴ礁にダメージを与えてしまったのだ。ビーチとその周辺に甚大な被害が出たため、タイ政府は2018年6月にビーチを閉鎖した。ビーチが再開されるのは2021年以降になる見込み。

タイ政府は、観光客の流入によるダメージを修復するため、ビーチ周辺に1万個のサンゴのコロニーを再植するなどの再生プログラムを開始した。 また巨大な観光活動によってビーチが再び大規模なダメージを受けないように、電子チケットシステムを導入し、1日の訪問者数を1,200人に制限する予定だ(閉鎖前、ビーチには1日に約5,000人が訪れていたとされる)

 


『プリンセスと魔法のキス(The Princess and the Frog)』は、2009年のディズニー映画。興行収入は約250億円で、製作費が100億円だったことを考えれば、誰が見ても成功した映画と言えるでしょう。

ありふれたディズニー映画で、普通の女の子であるティアナが、カエルの姿になってしまった王子様を助ける話。王子様がカエルの姿から元に戻るには、プリンセスとキスをしなければならない。でもティアナはプリンセスではなかった。けれど、王子様はティアナを愛していた。

物語の最後、ティアナはプリンセスとなり、王子様とキスをして元の姿に戻る。
——

残念なことに、この映画を見た後、たくさんの小さな女の子たちが外に出てカエルにキスをした。そのせいでサルモネラ菌による入院が50件あり、そのほとんどが10歳以下の女の子だった。

幸い誰も死ななかった。でも、お医者さんとの会話はきっと可愛いものだったと思う。

お医者さん:「なぜカエルにキスしたの?」、あどけない少女の声で「プリンセスになりたかったから」と。

 

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雑学

Posted by uti