驚くほど美しい天体写真48枚
26.IC 444とくらげ星雲(IC443)
(出典:apod.nasa.gov)
右側に写るくらげ星雲は、地球から5,000光年離れた場所にある。
ここでは、3千~3万年前に巨大な恒星が一生を終えるときに爆発する「超新星爆発」が起こったとされている。
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27.おたまじゃくし星雲(IC410)
(出典:apod.nasa.gov)
ぎょしゃ座にある地球から1万2千光年離れた星雲。星雲の内部には、若い星々で構成される星団(NGC1893)が存在する。
28.Sh2-155
(出典:apod.nasa.gov)
地球から2,400光年離れたケフェウス座の星雲。
29.嫦娥5号T1(じょうが5ごうT1)からとらえた地球と月
(出典:apod.nasa.gov)
2014年に打ち上げられた中国の月探査試験機が撮影した写真。
月の方が大きく見えるのは、月の近くで撮影しているため。
30.キャッツアイ星雲
(出典:apod.nasa.gov)
りゅう座に位置する、地球から3,600光年離れた星雲。
恒星が一生を終える時に放出されるガス状物質が、恒星から噴き出た高速ガスの流れによって広がり、形成されたと考えられている。
31.土星の環の彼方にあるタイタン
(出典:apod.nasa.gov)
探査機カッシーニがとらえた土星のリングと土星の衛星タイタン。
タイタンは土星にある6つの衛星の中では最も大きく、直径は5,150kmで水星よりも大きい。
土星リングの上に見える小さな物体は、土星の衛星エピメテウスで、直径数百kmとタイタンの50分の1程度の大きさである。
32.三裂星雲(M20)
(出典:feraphotography.com)
射手座にある地球から5,200光年離れた星雲。
3つに裂けて見えることからこのように名付けられた。
33.馬頭星雲
(出典:apod.nasa.gov)
オリオン座にある地球から1,500光年離れた場所にある星雲。
馬の頭のような形が特徴。
34.シャープレス308:星の泡
(出典:apod.nasa.gov)
恒星が作り出したガスの流れで形成されたチリとガスの泡状雲。
泡の大きさは、直径60光年ほど。
写真の中心で光るヴォルフ-ライエイ星が、これを作り出した。
おおいぬ座の方向に地球から52,00光年離れた場所にある。
35.NGC 6888(クレセント星雲)
(出典:apod.nasa.gov)
地球から5,000光年離れたはくちょう座の方向にある星雲である。
36.M106
(出典:apod.nasa.gov)
りょうけん座にある地球から2,500万光年離れた位置にある渦巻銀河。
青く光っている部分は、星の生成が活発な場所である。
1995年の観測で、銀河中心に巨大ブラックホールが存在することを確認した。
37.ペリカン星雲(IC 5067)
(出典:apod.nasa.gov)
はくちょう座の尾の部分にある星雲。地球からは2,000光年離れている。
星雲の形がペリカンのような、くまのような?感じに見えることから、このように名付けられた。
38.トールのヘルメット(NGC2359)
(出典:apod.nasa.gov)
おおいぬ座に位置する地球から1万6千光年離れた星雲である。
トールとは北欧神話に登場する神のことで、星雲の形がトールの兜に似ていることから名付けられた。
39.ハート星雲(IC 1805)
(出典:pinterest.com)
ハート型の星雲。カシオペア座にあり、地球からは7,500光年離れた場所にある。
40.ハーシェル宇宙望遠鏡で撮影したアンドロメダ銀河の赤外線写真
(出典:apod.nasa.gov)
41.オリオン大星雲と 恒星LL Orionis
(出典:apod.nasa.gov)
真ん中にある弓のようなガスの流れを作り出している星がLL Orionis、写真全体の覆うモヤはオリオン大星雲。
LL Orionisが作る弓状ガスの流れは、太陽が作るものよりもずっと強く、音速を超えている。
地球からは1,344光年ほど離れている。
42.NGC 6164のハロー
(出典:apod.nasa.gov)
じょうぎ座の方角に、太陽から4,200光年離れた場所にある星雲。
この星雲は、太陽の40倍もの質量をもつ恒星HD 148937によって形成された。
ガスは4.2光年にもわたって広がっている。
43.鉛筆星雲(NGC 2736)
(出典:apod.nasa.gov)
巨大な恒星が爆発して形成された星雲。
太陽系から比較的近い、815光年離れた場所にある。
鉛筆星雲は、時速64万kmで常に移動し続けている。
44.皆既日食、ダイヤモンドリング
(出典:reddit.com)
太陽が月によって覆われた状態。
45.ソンブレロ銀河の赤外線写真
(出典:apod.nasa.gov)
おとめ座にある地球から5,000万光年離れた位置にある銀河。
つばの広い帽子「ゾンブレロ」に似ていることから、名付けられた。
46.コーン星雲(NGC 2264)
いっかくじゅう座方向に地球から2,700光年離れた場所にある星雲。
円錐の形をしていることからこのように名づけられた。
47.魔女のほうき星雲(NGC 6960)
(出典:apod.nasa.gov)
はくちょう座の方向、1,400光年離れた場所にある星雲。
48.ひょうたん星雲
(出典:en.wikipedia.org)
とも座の方向に5,000光年離れている。長さは1.4光年ほど。
ディスカッション
コメント一覧
18番と24番合成みたいな写真!
綺麗過ぎん?
今ぐらいからプレアデス星団の見頃になって来ますよね
都会だとボヤけてるようにしか見えないですが、田舎の方に行くとそれは綺麗ですよねー!
誰かわかってもらえます?
双眼鏡でも綺麗に見えるよね。
田舎に帰ったら見ようかな。
素晴らしい写真がたくさんあって・・・
素晴らしい写真がたくさんあって心を奪われました
お久しぶりです!
最近はオリオン座を代表とする冬の星々が早く沈んで、春の大三角形のアークトゥルスの赤色が輝いてますね!
さそり座がもうすぐ1時ごろに見れるようになるみたいです!
22:22はキュリオスカノン
オリオン座って本当、人工的に作られたんじゃないのかってくらい不思議な形ですよね!
特にアルニタク アルニラム ミンタカからなるベルトは凄い…
みなみじゅうじ座が見てみたい
沖縄とかでみることができるとか?
恒星1、シリウス wiki引用
シリウス(Sirius)は、おおいぬ座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つで、太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星である。 視等級は-1.46等で、シリウスに次いで明るいカノープスのほぼ2倍の明るさである。 バイエル符号における名称は「おおいぬ座α星」である。
ベテルギウス、プロキオンと共に冬の大三角を構成する星である。
一見一つの星に見えるが、実際にはシリウスAと呼ばれるA型主系列星と、シリウスBと呼ばれる白色矮星から成る連星である。シリウスBのシリウスAからの距離は、8.2天文単位 (au)から31.5auの間で変化する[25]。
恒星2 プロキオン Procyon ウィキ引用
こいぬ座α星、こいぬ座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。おおいぬ座のシリウス、オリオン座のベテルギウスともに、冬の大三角を形成。
薄黄色の恒星で、距離は11.46光年と太陽系に非常に近い。実視連星だが、伴星が白色矮星であまりにも暗いため小望遠鏡では分離できない
主星のプロキオンAは、同様に白色矮星の伴星を連れているシリウスと比較するとやや低温 で、温度の割に明るい恒星であり、主系列星から準巨星へ変化しつつあると考えられている。
主星プロキオンAの年齢27億年に対し、伴星のプロキオンBは13.7億年前に白色矮星に変化したと推定されている。その差約13億年が、核融合で輝く恒星としてプロキオンBが過ごした寿命に相当する。このことから白色矮星になる前のプロキオンBはおよそ1.9~2.1太陽質量の恒星だったと見積もられている[2]。なお現在のプロキオンBの質量は0.59太陽質量だがこれは恒星としての寿命末期に質量の放出が起きるためである。
恒星3.ベテルギウス
オリオン座の中ではリゲルに次いで2番目に明るい。赤みがかった半規則型変光星。赤色超巨星に分類されるベテルギウスは、肉眼で観望できる恒星の中では最も直径が大きい恒星の1つである。仮にベテルギウスを太陽系の中心に置いた場合、その大きさは小惑星帯を超えたあたりにまで及び、水星、金星、地球、火星の軌道を超え、木星軌道をも超える可能性がある。しかし、銀河系においてはベテルギウスの他にもケフェウス座μ星やおおいぬ座VY星などの赤色超巨星がいくつか存在していることが知られている。質量は太陽の10倍弱から20倍強の範囲であると計算されている。2021年時点では、地球からは約550光年離れていると計算されており、その場合、絶対等級は-5.7等級となる。ベテルギウスは1000万年も経たないうちに急速な進化を遂げており、おそらく10万年以内に超新星爆発を起こしてその一生を終えることが予想されている。オリオン座のベルトを構成している3つの恒星も属している星々に起源を持ち、そこから飛び出していった逃走星であり、秒速約30キロメートルの速度で星間空間を移動しているため、4光年を超える大きさのバウショックを形成している。
恒星4.リゲル wiki引用
β星ではあるが、平均視等級の数字ではα星のベテルギウスよりも明るい。ベテルギウスは半規則型変光星でありこの極大期にのみ明るさが逆転する。平均視等級は0.13等で、地球からは約860光年離れている。
主星(リゲル、リゲルA)は、明るすぎて正確な視差の測定が困難とされてきた青色超巨星で、銀河系において肉眼で見える最も明るい恒星のひとつであり、太陽の12万から27万9000倍の光度を持つ。質量が非常に大きいため、中心核での水素の核融合は既に終了し、現在はヘリウムからなる中心核が収縮している段階にある[11]。そのため、半径は太陽半径の79倍から115倍まで膨張している。はくちょう座α型変光星 に分類され、およそ22~25日で変則的に0.03~0.3の範囲で等級を変化させる。伴星リゲルBCを持っており、主星よりも1/500倍暗く、望遠鏡でしか観測出来ない。さらにリゲルBCはそれ自体がリゲルBとリゲルCからなる連星で、リゲルBはリゲルBaとリゲルBbからなる分光連星である。
恒星5 太陽(すんごい身近なのに忘れてた…)
太陽系の全質量の99.8 %を占め、太陽系の全天体に重力の影響を与える。推測年齢は約46億年(人間で言う中年のおじさんくらいらしい)で、中心部に存在する水素の50 %程度を熱核融合で使用し、主系列星として存在できる期間の半分を経過しているものと考えられている。なお、内部の状態については未解明な部分が多く、後述する「標準太陽モデル」によって求められているのが現状である。また、太陽が太陽系の中心の恒星であることから、任意の惑星系の中心の恒星を比喩的に「太陽」と呼ぶことがある。
太陽はほぼ完全な球体であり、その扁平率は0.01 %以下である。太陽には、地球型惑星や衛星などと異なり、はっきりした表面が存在しない。
恒星6 ベラトリクス うぃき
赤色超巨星のベテルギウスとともにオリオンの肩に輝く。変光範囲はごくわずかなので、眼視観測では変光は殆どわからない。かつては巨星に分類されることもあったが、現在では恒星進化論からB型主系列星とされている。
この星(A)から約3分離れた位置に見える13等星の赤色矮星(B)とは、最低でも13,800auは離れているが、過去170年余りの観測から連星系を成しているものと考えられている。
さらに、Aから8秒離れた20等星のC、4分離れた19等星のD、50秒離れた20等星のEがあるが、これらはA(およびB)と物理的に結びついていないことが示されている。
恒星7、サイWiki
地球からの距離が同じくらいのリゲルよりも暗く見えるが、これは表面温度が高く可視光領域よりも波長の短い光の放射がより大きいためである。太陽質量の15.50倍の質量を持つ極超巨星あるいは非常に大きな超巨星に分類され、将来は超新星爆発を起こすだろうと考えられている。
恒星8.メイサ
オリオン座λ星は、オリオン座の恒星。 青色巨星の主星と青白色の主系列星の伴星による連星系を為している。コリンダー69星団の一員であると考えられている。
恒星9.アルタニク
三重連星であり、主星のAaは2等星で太陽の33倍の質量と20倍の半径を持つ青色超巨星で、伴星のAbは、14倍の質量と7.3倍の半径を持つ青白い準巨星である。2つの星の合成等級は1.88等で、7.3年で公転しあっている。さらに、地球から見て2.3秒角離れた位置に、4.2等の青色巨星の伴星Bが存在する。伴星Bはζ星Aの周りを約1,500年かけて公転するとされている。
恒星9?アルニラム
B型スペクトルの超巨星で、はくちょう座α型変光星であり、1.68等星~1.71等星の範囲を変光する。ただし変光範囲が小さいので眼視観測では光度変化はわからない。2,000km/sを超える強烈な恒星風により、1年間に太陽質量の約200万分の1の質量を失っている。
10、ミンタカ
ほぼ天の赤道上にあるので、ほぼ真東からのぼり、ほぼ真西に沈む。
5つ以上の星からなる多重連星系と考えられている。δ星Aは三重連星で、5.732日の周期で周回するAa1とAa2からなるAa星系の周囲をAbが346年以上の周期で周回している。A星は、Aa1とAa2が互いに掩蔽し合うことで変光するアルゴル型変光星に分類される。この他に、δ星BとB型主系列星のδ星Cが存在する。
むっちゃ数ミスってましたね、、、アルニラムは10.ミンタカは11です。訂正します。それに7はサイフですサイではありません。
恒星12.カノープス Canopus うぃき 見てみたい
りゅうこつ座α星、りゅうこつ座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。太陽を除くとシリウスに次いで全天で2番目に明るい恒星である。
カノープスは太陽のおよそ8倍の質量を持つ恒星で、輝巨星または超巨星に分類され、光度は太陽の1万倍かそれ以上に達する。干渉法では半径は太陽のおよそ70倍と測定されている。カノープスは恒星が寿命末期に辿る進化段階のうちブルーループと呼ばれる段階にある。ブルーループは赤色巨星分枝段階を終えた恒星が漸近巨星分枝に入って再び赤色巨星に変化するまでの間に一時的に有効温度が高くなる段階で、太陽質量の数倍以上の質量を持つ恒星でしか見られない現象である。
南半球では容易に観測できるが、北半球では原理的には北緯37度18分以北では南中時でも地平線の下に隠れて見ることができない。
恒星13.ベカ
こと座α星、こと座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。七夕のおりひめ星としてよく知られている。わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブとともに、夏の大三角を形成している。
0.19日の周期で僅かに変光するたて座δ型変光星である。変光範囲が0.01等 – 0.04等と小さいため、眼視観測では変光はわからない。2003年には、惑星系が形成されつつあることが分かった。この惑星系は太陽系に近似のものである可能性がある。2006年には、自転周期が12.5時間という高速で自転しており、その速さは遠心力でベガが自壊する速度の94%に達していることが判明した。このため、極付近と赤道付近では大きな温度差が生じている。地球の歳差運動により、およそ12,000年後には、地球から見て北半球の天頂に位置し、北極星となる。
恒星14.アルタイル
アルタイルは赤道上の表面速度が約286 km/sに達する高速な自転をしており、これは恒星が崩壊すると推定されている自転速度である400 km/sにかなり近い。パロマー試験干渉計を用いた研究では、アルタイルは球形ではなく、その速い自転により潰れた形状になっていることが明らかになった。このことは、後に赤外線で動作する複数の望遠鏡を使った他の干渉計による研究で、この現象が画像化されたことで確認された。連星である
恒星15.デネブ
1.21等-1.29等の範囲を変光するはくちょう座α型変光星のプロトタイプ。眼視観測では明るさの変化は分からない。
質量で太陽の15倍、半径は108倍、光度も太陽の54,400倍以上と、恒星としては非常に大きくて明るい白色超巨星である。同じく夏の大三角を形成するベガやアルタイルは、質量や半径が太陽の2~3倍程度、光度も太陽のせいぜい数十倍程度であり、夏の大三角の中ではデネブだけが突出している。3つの星が肉眼でほぼ同じ明るさに見えるのは、デネブだけが太陽系から極端に離れているからである。仮にベガの位置にデネブがあったとすると、金星の最大光度よりも15倍も明るく、三日月とほぼ同じ明るさの点光源で見えることになる
恒星17、アケルナル
またはエリダヌス座α星は、エリダヌス座で最も明るい恒星で、全天に21個ある1等星の1つである。 エリダヌス座の南端にある。 アケルナルは、2つの恒星から成る連星で、主星はエリダヌス座α星A、伴星はエリダヌス座α星Bと呼ばれている。
主星はスペクトル分類においてはB型主系列星に分類される。主星は、自転速度が異常なほど高速なため、形状は回転楕円体になっているとされている。伴星はA型主系列星で、主星よりも小さく、主星からは12au離れている
恒星16.アルックス
みなみじゅうじ座α星は、みなみじゅうじ座の恒星で全天21の1等星の1つ。ケンタウルス座α星よりもわずかに南にあり、最も南に位置する1等星である。
みなみじゅうじ座α星は連星である。望遠鏡などで観望しても、A星とB星 の2つしか見分けることはできない。実視等級は、α1が約1.3等、α2が約1.6等で、合成等級で約0.7等に見える。どちらもB型スペクトルを持つ温度が高い恒星である。α1とα2は非常に長い周期で軌道を周っているためその動きはわずかに観測できるだけである。α1とα2の距離は約400天文単位 で、公転周期は約1300年と考えられている
恒星18.アルデバランAldebaran
またはおうし座α星は、おうし座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。冬のダイヤモンドを形成する恒星の1つでもある。アルデバランの周りには、5つの恒星が発見されている。これらは、アルデバランを「おうし座α星A」として、便宜上のアルファベットでの名前がつけられている。いくつかの調査では、おうし座α星Bは、先述の通り、固有運動がアルデバランとほぼ一致しているため、物理的にも連星である可能性が高い。しかし、これらの恒星は、アルデバランが非常に明るいせいで、観測が困難である。惑星探査機パイオニア10号は現在、おおよそ、アルデバランの方向へ飛行を続けているが、アルデバランに最接近するのは約200万年後と考えられている
恒星19.アンタレスAntares
またはさそり座α星Aは、太陽系からさそり座の方向約550光年の距離にあり、さそり座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つ。夏の南の空に赤く輝く、よく知られる恒星の1つである。明るさは太陽の4万5000 – 12万9000倍と考えられている
さそり座α星系は実視連星で、1.09等の主星A(アンタレス)から2.9秒離れたところに5.2等の伴星Bが見える。伴星は主星から550天文単位の距離にあるものと推測されている
恒星20.アークトゥルス(Arcturus)
またはうしかい座α星は、太陽系からうしかい座の方向約36.8光年の距離に位置する[注 1]赤色巨星で1等星。うしかい座の恒星では最も明るく、見かけの等級がマイナスとなる4つの恒星の1つで、単独の恒星としてはシリウス、カノープスに次いで3番目に明るく見える。
面白いから載せてみた
1858年、ドナティ彗星の尾がアークトゥルスと重なった。このとき尾を通してアークトゥルスが輝いて見えたため、彗星の尾が極めて希薄であることがわかった。1933年のシカゴ万博の開会式で、アークトゥルスの光を集光し、それを動力に変えてイルミネーションを点灯させるというセレモニーが行われたとされる[34]。これは前回のシカゴ万博から40年を記念して、40年前にアークトゥルスから放たれた光を使ったものであった
21.カペラCapella
ぎょしゃ座α星、ぎょしゃ座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。冬のダイヤモンドを形成する恒星の1つでもある。
肉眼では、一つの恒星に見えるが、実は2つの恒星から成る連星が2組ある4重連星である。主星となる連星系は共にスペクトル型がG型の黄色巨星のAa星 )とAb星 からなる分光連星である。2つの恒星は0.76au離れていて、極めて円に近い軌道を約106日で公転している。光度ではAaの方が明るいが、表面温度はAbの方が高い。質量は共に太陽の約2.5倍である。この2つの恒星は、主系列星の段階を終えた巨星となっているが、巨星の進化過程において現在どの過程にあるかは分かっていない。
伴星となる連星系は、A星系から約10,000au離れた位置にあり、共に赤色矮星のH星とL星からなる暗い連星系である。これ以外のC、D、E、F、G、I、Kの恒星は偶然カペラの近くに見える「見かけの二重星」で、全て連星系とは重力的に無関係の恒星である。
恒星22.スピカSpica, α Virginis: α Vir
おとめ座α星とも呼ばれる、おとめ座で最も明るい恒星である。全天21の一等星の1つ。春の夜に青白く輝く。
共にB型のスペクトルを持つ1.3等の主星Aaと4.5等の伴星Abからなる連星系である。主星はケフェウス座β型変光星で、0.17日の周期で0.015等変光している。また、主星と伴星は0.12auしか離れていないため、互いの潮汐力によって形状が楕円体型に歪み、地球からの見かけの大きさが変わることで変光して見える楕円体状変光星となっている。
加えて、月による掩蔽の際の観測により、さらに3つの伴星があるものと考えられている。WDSによると、Aa+Abから0.5秒離れて7.5等星のAc、152秒離れて12.0等星のB、367秒離れて10.5等星のCがある。しかし、これらの星の固有運動が不明であるため、スピカと重力的に結合しているかは結論が出せない。
恒星23.ハダル
ケンタウルス座β星は、ケンタウルス座の恒星で全天21の1等星の1つ。
概要 編集
ケンタウルス座α星と並んで輝いており、黄色く輝くα星に対し青白いβ星の色合いは対照的である。α星もβ星も南緯29度以南の地域では周極星になるが、日本では奄美以南でないと見ることが出来ない。
それ自体が分光連星系を成している1等星の主星Aと4等星の伴星Bによる三重連星を構成している。A星を構成する恒星AaとAbの質量を合計すると太陽の14.7倍あり[7]、ある研究結果では一方がもう一方より4%だけ重いとしている。AaとAbは軌道長半径3.0au、近点距離0.53au、遠点距離5.5auという細長い軌道で、Aa+Abの共通重心を357日周期で周回している。B星はA星(Aa+Ab)から最低120au離れた軌道を225年掛けて周回している。
ケフェウス座β型の脈動変光星で、眼視観測では変光はわからないが短時間でごくわずかな光度の変化を示す。
恒星23.フォーマルハウトFomalhaut
またはみなみのうお座α星 は、みなみのうお座にある恒星で、全天に21個ある1等星の1つである。
秋に北半球で夜空を眺めると、空高くに夏の星座の名残として、夏の大三角を構成するベガ、デネブ、アルタイルの3つの1等星があるものの、南の空低くには明るい星が少なく、フォーマルハウトだけがポツンと光っているようにも見える。日本より緯度が高いヨーロッパ北部では、フォーマルハウトが南の地平線低く見えるため、日本におけるカノープスのように、南国への憧れを誘う星とされている。