めったに見られない世界の変わったスゴイ楽器

あまり見かけない奇妙で興味深い楽器をご紹介します。

1.アース・ハープ

13(出典:viralspecials)

アース・ハープは世界最大の弦楽器。弦の長さは300mに達し、チェロと同じように動作する。演奏者は、滑り止めのロジンを手袋に塗り、弦の間に立ち演奏する。

実際の演奏は動画でどうぞ↓

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2.歌うテスラコイル

5(出典:youtube)

コイルの振動を使って電光(高電圧)を生み出す、テスラコイルの原理を使ったプラズマスピーカー。音調は電光の出力を変えることで整えている。この楽器は一般にも販売されており、エントリーモデルでは19万円前後とそれほど高くはない。

この楽器の音色は、以下の動画で確認できる。

3.ネコピアノ

3(出典:en.wikipedia)

実際に商品化されたわけではないが、この気違いじみた奇妙なピアノが、かつて本で紹介されていた。Katzenklavierという楽器である。

ネコは、ピアノの前に鳴き声の高さによって整列させられ、尻尾をクギが付いた鍵盤の先にセットさせられる。鍵盤が叩かれると、尻尾にクギが当たって、ネコに鳴き声を上げさせるという陰惨な仕組みになっている。

4. 12弦のマルチネックギター

4(出典:notey)

かつてレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジが、2つの首を持つダブルネックのギターでステージに立ったことは有名である。そうだとしても、12本もネックがあるギターを弾きこなせはしないだろう。

5.オルゴール

2(出典:arthopper)

建設機械というものは、たいていがうるさく、目障りなものだが、この機械は違うようだ。約900kgになるロードローラーには、ローラー部分に突起が付いている。その部分が弾かれることで、一般的なオルゴールと同じように音を鳴らす。

動画で、この巨大なオルゴールが奏でる音を聞いてみよう。非常に分かりにくいかもしれないが、アメリカの国歌「星条旗」が演奏されている。

6.ヤイバハール

6(出典:youtube)

ヤイバハールは中東で何世紀にも前に現れた最も奇妙な楽器のひとつだ。細長い棒の部分には弦が張られており、その中央からは2つの太い弦が伸び、円状のドラムへとつながっている。細長い部分の弦が弾かれると、振動が太い弦を伝わってドラムに広がっていき、まるでエコーのように音が空間へと伝わる。

以下の動画で、実際に音を聞いてみると、非常に深みのある音だと感じるはずだ。

7.海のオルガン

7(出典:ja.wikipedia)

クロアチアのアドリア海沿岸、都市サダルに建造された海の波が創り出す楽器。階段の下に設置されている管の中に水が通ることで、空気の圧縮が起こり、音が鳴る。波の動きによって変化する音色は、無秩序ではあるが、調和的に感じられる。

海のオルガンの動画は以下から↓

8.クリサリス

8(出典:oddmusic)

クリサリスは、これらの奇妙な楽器の中でも、とりわけ美しい音を奏でる。アステカ時代の太陽の石をモチーフにして作っており、自転車のスポークのように中心から弦が張られている。

音色は以下の動画から。

9.ヤンコ鍵盤

9(出典:en.wikipedia)

ヤンコ鍵盤は、1882年にハンガリーのピアニスト、パウル・フォン・ヤンコが発明した。彼は6列からなるヤンコ鍵盤で、これまでのピアノの難点であった、非常に広い音域の曲を手の大きさに関わらず演奏可能にした。

10.シンフォニックハウス

10(出典:youtube)

多くの楽器は片手で持てるが、シンフォニックハウスは大きすぎる。575平米の家全体が、楽器だからだ。窓の外には特注のハープがあり、風が吹くと美しい音色を奏で、家と共鳴する。

家の中で最も大きな楽器は、長さ12mの真鍮の弦が張られた梁。その弦を弾くと、部屋全体が振動し、巨大なチェロの中に立って聴いているような奇妙な感覚を覚える。

シンフォニックハウスの動画は以下からどうぞ。

11.アンチェロ

11(出典:oddmusic)

少人数のオーケストラ用に作られた穏やかな音を奏でる楽器。チェロの弦が張られ、弾かれた弦の音を球状の透明なガラスボウルが共鳴器になって、音を奏でる。音調は甲高く、チェロよりもヴィオラに似ている。

12.ハイドローロフォン

12(出典:en.wikipedia)

ハイドロローフォンは水の力だけで音を奏でる楽器。視力の弱い人が、音を感覚として楽しめるように開発された。楽器の管中には水が循環しており、管に開いた穴を指でふさぐことによって水圧が変化し、音が奏でられる。

実際の演奏動画は、以下からどうぞ。演奏曲はカノン。

13.ベジタブル・オーケストラ

1(出典:blog2jardinage)

新鮮な野菜を楽器にして音楽を奏でるオーケストラで、1998年にオーストリアで結成されたグループ。野菜を楽器として使った演奏の先駆け的存在であり、その中でも最も有名である。ニンジンやナス、ネギなどを使って楽器を作っており、各々の野菜が生み出す奇妙な音色は、聞く人を驚かせる。

彼らの演奏は以下の動画から。

14.テルミン

14(出典:ja.wikipedia)

テルミンは1928年に開発された比較的新しい電子楽器。主に2つの金属アンテナからなり、その周りにできる電磁場を両手で制御することで音を奏でる。演奏中は楽器に触れることはない。右手で音程を、左手で音量をコントロールする。

動画はテルミンの演奏。曲名はオズの魔法使い、虹の彼方に。

15.セルパン

15(出典:berliozhistoricalbrass)

セルパンは、フランス語でヘビという意味で、そのくねくねとした形から名付けられた金管楽器。18世紀の中頃から使われ始めたが、19世紀以降からはほとんど使われていない。その奇抜な形が生み出す音色は独特で、チューバとトランペットの合いの子のようでもある。

セルパンの演奏デモ動画は以下からどうぞ。

16.アイスオルガン

16(出典:pinterest)

スウェーデンのアイスホテルは冬になると全てが氷で覆われる。このアイスオルガンはアメリカ人彫刻家のティム・リンハルトがホテルの装いに合わせるためにつくりあげ、世界初の氷のオルガンとなった。パイプの部分も氷を切り出して作っているというから驚きである。残念なことに、この素晴らしいオルガンは、冬を超えられなかった。

17.アイオロス

17(出典:panoramio)

円状のリングに多数の管が差し込まれた楽器。風がこの管を通り抜けることで、音を鳴らす。

動画で音色を聞けば分かるが、UFOが着陸するときの音のようだ。そしてこの楽器が設置された丘は、26年前にUFOが目撃された場所なのである。もしかしたら、この音を宇宙人が聞いて、駆け寄ってくるかもしれない。

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