動物の怖い雑学
動物に関するちょっと怖い雑学をご紹介します。全部で14個です。※一部昆虫の画像がありますので、嫌いな方はご注意下さい。
1.ヤシガニは、固いヤシの実を割れるほどハサミの力が強い。その強さはライオンの噛む力と同レベル
(via reddit)
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ヤシガニは、アジアの暖かい陸地に住む世界最大の陸生甲殻類です。最も大きいものでは、脚から脚までの長さが1mを超えます。
またヤシガニは光るモノが好物で、家庭の金属製品を持ち逃げすることから、「泥棒蟹」とも言われています。
その挟力は体重の90倍となり、4kgを超える巨大個体ではライオンの噛む力に匹敵します。
またヤシガニは寿命が長いことでも知られており、繁殖できるまでに5年、そして寿命は60年前後とされています。
2.タウラス・スカラベは、自分の体重の最大1141倍の糞を持ち運ぶことができる。これは人間で言えば、満員の2階建てバスを6台同時に運ぶのと同じ
(via wikimedia)
タウラス・スカラベは、糞虫と呼ばれる昆虫の一種で、中東とアフリカ地域に生息しています。本種は、動物の糞に集まり、一部を切り取って丸め、それを自分の巣に持ち帰ります。
その糞はきわめておおきく、自重の1141倍にも達するのです。この糞は、巣に持ち帰ったあと、そのまま食べたり、これから産まれてくる子供たちのために保存しておきます。
2.シドニージョウゴグモの牙は、爪や革靴に穴を開けるほどの威力がある
(via Australian Museum)
シドニージョウゴグモは大きさ5cmほどで、口器にとても鋭く大きな牙を持っています。しかも強い毒があり、生息地のオーストラリアでは、これまでに13人が本種に噛まれて亡くなっています。
致命的な毒を持っているものの、抗毒素が開発されてからは一度も死亡者が出ていません。
3.ワモンゴキブリは、たった1秒で1.5m移動する。もしゴキブリが人と同じ大きさだったら、スーパーカーよりも早く移動できる
(via Pixabay)
ワモンゴキブリは大きさ4cmほどの大型ゴキブリで、アメリカが主な生息地です。日本にはほとんどいません。ワモンゴキブリの速度は時速5.4㎞に達し、1秒で自分の体長の50倍もの距離を移動できます。これを人間サイズまで大きくした場合、時速330㎞となります。
4.足の無いトカゲがいる。一般的なトカゲと同じように、尾を自切りして逃げることもできる
(via wikimedia)
ヒメアシナシトカゲは、トカゲなのに足が無いヘビのような姿をしています。写真では小さいように見えますが、全長は最大50cmに達し、普通のトカゲよりずっと大きくなります。
見た目はヘビですが、大きな違いがいくつかあります。それは↓の写真で見ると分かるように、まぶたがあります。
(via wikimedia)
ヘビにはまぶたがなく、まばたきをしませんが、このトカゲはします。また耳が頭に付いています。そしてしっぽを引っ張ると切れます。この切れたしっぽは、ある程度再生しますが元の長さには戻りません。
本種はとても寿命が長いことで知られています。コペンハーゲン動物園で飼われていた個体は54年も生きたのです。また野生でも30年以上生きるとされています。
5.ホイールバグは、背中に歯車のような突起が付いている。もし刺されたら、非常に強い痛みが6時間くらい続く
(via John Flannery)
北アメリカ最大級のカメムシの一種で、体長3.8cmに達します。口先は針のように鋭くなっており、これに刺されると非常に強い痛みとともに、患部のしびれが長時間続きます。その痛みの持続時間はハチに刺されるよりも長いとされています。
毒はなく、死ぬようなことはありませんが、本種に刺されて半年近く痛みがあったという人もいます。
6.サハラ砂漠アリは気温50℃以上の砂漠に生存し、暑さでくたばった虫たちを主食にしている
(via wikimedia)
サハラ砂漠アリは名前の通り、表面温度が70℃を超える灼熱のサハラ砂漠に住んでいます。非常に優れた耐熱性から、地球上で最も熱に強い動物とも言われています。
彼らの主食は、砂漠の暑さで死んだ昆虫たちです。サハラ砂漠アリは巣穴から出て、だいたい3~4分ほどでエサを見つけ、元に戻ってきます。これ以上経過すると、いくら耐熱性に優れていても弱ってしまうようです。
そのために、太陽の角度から自分の通過したルートを計算する能力、そして自分の歩数を計算する能力がそなわっています
7.オスライオン同士の争いで勝敗がつくと、負けた方の群れの子どもたちが全員殺されることがある
(via digitaljournal)
ライオンはネコ科で唯一群れを作ります。オスを頂点とする~10匹前後のグループです。もし他のオスライオンと争いになり、負けてしまった場合、負けた方の群れの子どもたちが殺されることがあります。
これはメスライオンが、子どもがいると発情しないからです。勝った方のオスライオンは、自分の子孫を残したいがために、子どもたちを殺すのです。
8.エメラルドゴキブリバチは、ゴキブリを刺してマヒさせ、その体内に卵を産む。そして幼虫が産まれると、ゴキブリの内臓を食い破って絶命させ、体内から出て来る
(via Wikimedia)
エメラルドゴキブリバチは、ゴキブリをマヒさせる毒をもっています。毒を注入されたゴキブリは、逃げることが出来なくなり、そのまま彼らの巣穴に連れて行かれます。
巣穴に着くと、エメラルドゴキブリバチは、ゴキブリの腹部に直径2mmほどの卵を数十個産みます。それから卵がふ化するまでの約3日間、巣穴からゴキブリが出られないように小石で通路をふさいでおきます。
そして子どもが産まれると、成虫に育つまでの約8日間、ゴキブリは生きたまま臓器をむさぼられて死を迎え、大きく育った成虫は外へと旅立ちます。
9.ボンバルディアビートルは、臭いうえに非常に高温のガスをおしりから飛ばす
(via Thomas Eisner)
ボンバルディアは英語で「爆撃手」という意味があります。その名の通り危険が迫ると、おしりから100℃に達する臭い液体を外敵に向けてスプレーします。
これは2種の化学物質、過酸化水素とヒドロキノンが反応することで起こる反応です。ボンバルディアは、この2種を別々の場所にたくわえています。外敵が迫ると、2つの液体を同時に噴出させ、それらが混ざり合うことで酸化反応による大きな熱が発生します。
これをくらった外敵は、そのあまりの熱さで絶命することがあります。
10.パプアニューギニア生まれのピトフーイは、羽毛と皮ふに毒を持つ鳥。触ると危険
(via wikimedia)
可愛らしい見た目ですが、実はやる子です。この派手な色は、警戒色で毒があることを他の動物たちに伝えています。本種の一部が持つ毒は、モウドクフキヤガエルの持つバトラコトキシンと同じ神経毒で、非常に強いことで知られています。
この毒を身につけることで、ヘビや寄生虫などから自分の身を守ることができます。しかし、ピトフーイはこの毒を自分で作れるわけではありません。毒を持つ昆虫を食べることで、この能力を身につけたのです。なので赤ちゃんからペットとして育てた場合は、毒を持ちません。
11.ベネズエラ・ヤママユガの幼虫は、これまでに500人以上を殺しているとても危険な毛虫
(via wikimedia)
南米に住む毛虫で、大きさが4.5~5.5cmほど、体色は緑~茶色をしています。この毛針は毒性が非常に強く、これまでに何人もの命を奪ってきました。本種は葉っぱや木などとよくまぎれるため、知らない間に触ってしまい、毒を注入されることが多いようです。
この毛虫の毒には、血液を凝固させない物質が含まれています。刺されると傷口から血が止まらなくなくなり、内出血が起こるようになります。内出血が続き重症化すると、腎不全が起きて、最悪の場合死ぬことがあります。
刺された人の63%が男性で、刺された部位は手が最も多く、38%を占めています。また、死亡率はおよそ2.5%に達しています。
12.カクレウオはナマコの肛門で昼間を過ごし、夜になると出て来てエサを食べる
(via viralcosm)
(via wikimedia)
カクレウオはほっそりとしたウロコがなく透明な魚です。本種は、主にナマコの肛門に入り込んで、外敵から身を隠すことで知られています。昼間は常にナマコの肛門で隠れて過ごし、夜になると小さな甲殻類を食べに外へ出ます。
ナマコにとっては害も益もない存在で、多くの個体がこれらと共生しています。
13.ルブロンオオツチグモは最大全長30cmに達し、小さな鳥を食べることさえある
(via youtube)
世界最大のクモであるルブロンオオツチグモは、南米の熱帯雨林に生息しています。その大きさゆえ、食べられるものも巨大で、小さな鳥程度なら捕食可能です。
本種は危険が迫ると毒毛を飛ばし、毒牙で咬みついてくることがあります。ハチに刺されたような強い痛みを覚えますが、人が死ぬほどの毒ではありません。
14.ヒクイドリの爪は長さ12cmにも達し、この鳥のキックで死んだ人もいる
(via Pixabay)
(via wikimedia)
インドネシアのニューギニア島やオーストラリアに住む世界でニ番目に重い鳥です。ヒクイドリはとても臆病なため自ら向かってくることはほとんどありませんが、人間が不用意に近づきすぎたり、ヒナの近くに寄り過ぎたりすると、襲われることがあります。
ヒクイドリには3本のダガー状の爪が生えており、その長さは最大12cmに達します。体重80kg近くにもなるその脚力はすさまじく、キックされると皮ふは切り裂かれ、臓物が飛び出すほどだと言われています。
(via Amazing Australia)
2003年までに150件の襲撃事故が発生しており、そのうち死亡者は1人です。その一人は、ヒクイドリを棒で殺そうとした兄弟でした。
彼らは殺そうと試みたものの、ヒクイドリから攻撃を受けたので、途中で逃げだしました。そのときに弟がつまずき、ヒクイドリの一撃をまともに首にくらったのです。
首には大きさ1.25cmの深い穴が空き、頸静脈が切れてまもなく彼は亡くなりました。
参考元:1001 Gruesome Facts: The Gross, the Ghoulish and the Ghastly!, Helen Otway
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コメント一覧
11の3行目、「知らない合間に」って「知らない間に」では?
ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました。
一番最後のやつ、ダーウィン賞に選ばれていた気がする。