動物のウンコの驚くべき事実15選
1.カンムリブダイの糞は、ほとんどが砂である
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カンムリブダイは、オウムのようなクチバシを持つブダイの仲間で、ハワイなどインド-太平洋のサンゴ礁に生息している。
エサは、海底の藻類とサンゴで、1年に食べるサンゴの量は90kgにも達する。
そのためブダイの糞の多くは、サンゴが細かく分解された白い砂である。特にハワイのハナウマ湾では、ブダイがたくさん群がっているため、海底にある砂の多くがブダイの糞だと言われている。
2.アデリーペンギンは、人間の6倍強い圧力で糞を飛ばす
(via mnn)
他のペンギンもそうだが、ペンギンは自分の巣をきれいに保つため、なるべく遠くに液体状の糞を飛ばす。その飛距離は、体長60cmほどのアデリーペンギンで40cmにもなる。
人間に換算すれば、身長180cmの人が糞を120cm飛ばすのと同じことである。いかにすごいかが分かると思う。それゆえ、肛門の内圧は人間の6倍(600g/cm2)になると見積もられている。
3.鳥の糞に擬態するクモがいる
(via wikimedia)
この糞のような奇妙な姿からトリノフンダマシと呼ばれている。日本にもいて、草地などで見られるが、この見た目に加え、昼間はじっとして動かないため見つけることは難しい。
このカモフラージュは、トリノフンダマシを食べようとする鳥などの外敵から身を守ることに役立っている。
4.ウォンバットの糞は四角い
(via etsy)
ウォンバットはコアラに近いほ乳類で、コアラと同じくオーストラリアにいる。ウォンバットがする糞は、立方体になっており、非常にユニークだ。
この形のおかげで、糞が勝手に転がってどこかへ行ってしまうことが無くなる。ウォンバットは縄張り意識が強く、自分の巣の横に糞をするから、糞の安定性は縄張りを維持するのに重要なのだ。そしてパートナーを探すときにも、この独特な形が役立っている。
5.ナマケモノは一週間に1回しか糞をしない。でもその量は、自分の体重の1/3くらいある
(via wikipedia)
1日中木につかまってゆったりとしているナマケモノだが、一週間に1回だけ木から降りる。それは糞をするためだ。
人間のように頻繁に糞をする必要が無いのは、代謝速度が極端に遅く、食べたものを胃の中にため込み続けているため。
一回分の食事を完全に消化するのには、およそ1ヶ月かかると言われている。その代わり、1回の糞の量は多く、体重3kgのナマケモノなら1kgほどになることもあるという。
6.ナマケモノは糞をしているときに、外敵に襲われる可能性がかなり高い
(via Richard Malkin)
ナマケモノにとっては、排便は一大事である。木から降りてしなければならないので、この時に外敵から襲撃を受けやすいのだ。かなりのリスクを負ってまで地上に降りる理由はあるのだろうか?
「樹上ですれば良いのではないか?」と思ってしまうが、この木から降りるという行為は、ナマケモノの生存確率を上げる場合もあるのだ。
ナマケモノは地上での排便時に、糞を通じて特定のガの幼虫を毛皮に取り入れている。その幼虫は毛の中に糞をする。その糞を栄養に、ナマケモノが欲する緑色の藻が発生するのだ。
するとナマケモノの毛皮は緑色になり、森の緑にまぎれて外敵に見つかりにくくなるのである。
そう、ナマケモノはカモフラージュ能力を手に入れるために、自らリスクを負って木から降りていたというわけだ。
7.うぐいすの糞は、洗顔料やパックに使われている
(via uguisushop)
うぐいすの糞は、17世紀の江戸時代に日本で初めて洗顔剤として使われた。糞の中には多量のタンパク質、脂肪分解酵素が含まれており、肌の老廃物を溶かし、シミや美白に効果があるとされている。
かつては芸者や歌舞伎役者がその濃い化粧を落とすのに使用していたが、現在ではヨーロッパで一部人気が高まっている。
ビクトリア・ベッカムやトム・クルーズ、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが使用していたことでも知られる。しかし匂いがきつめで、ハムスターの飼育カゴの中のような、動物感あふれる臭いがただよう。
8.パンダは1日最大で40回糞をする。その量は合計で20kgになることも
(via George Lu/flickr)
パンダは竹をたくさん食すが、ほとんどその栄養を吸収できずに排出してしまう。これはパンダの消化器官が、竹を分解することがほとんど出来ないためである。
9.ネコやイヌ、フンコロガシ、パンダなど多くの種が糞を食べる
(via Pixabay)
食糞は人間にも見られる行動だが、通常は異食症と呼ばれ病気扱いされる。しかし、多くの動物種は必要に迫られて、糞を食べているのだ。
たとえばパンダの子供は、親の糞を食べることで竹を分解するための腸内細菌を取り込む。フンコロガシは、他の動物の糞を食料にする。ハムスターは、自分の糞を食べてビタミンを摂取している。ネコは糞の臭いを消し、周囲をきれいに保つために食糞をしている。
10.コロソマという魚は1回で1kgもの植物の種子を運ぶ、植林屋さん
(via OpenCage)
南米のアマゾン川にいる食用魚で、大きさは最大40kg、体長1.1mに達する。本種は雑食だが、主にフルーツと種子がメインである。
たいていコロソマの胃の中には、大量の植物の種子が含まれており、その量は最大で1kgになる。その一部が洪水期に糞としてそのまま排出されることで、水位が下がったときにそれらの種子が芽を出すことになる。
11.フンコロガシは、自分の体重の1141倍の重さの糞を持ち運べる世界最強の力持ち
(via Pixabay)
フンコロガシは体重比で見れば、最も力の強い動物である。体重の1141倍もの糞の塊を運べることが明らかになっているからだ。
これを人間に例えれば、一般成人が素手で80トンの荷物を運搬するようなものだ。
12.ハゲワシは、自分の糞を足にかける
(via Guido Appenzeller/flickr)
ハゲワシは、死んだ動物の肉をあさる動物だ。そのため、足はかなり汚れるし、危険なバイキンまみれになってしまう。
足元をキレイにするには水浴びが一番だが、そう簡単に見つけることはできない。
そのため、ハゲワシは自分の液状糞便を足にかけてバイキンを殺している。糞の中にはバイキンを殺すための善良な菌がいるので、足元を清潔に保つことができる。
13.世界一高いコーヒーは、ジャコウネコの糞を使ったコピ・ルアク
(via Tehnoblogija)
普通のコーヒーなら、喫茶店で飲んだとしても1杯数百円で済むが、コピ・ルアクは最高級品だと1杯1万円近くする。そのため、世界で最も高価なコーヒーとしてよく知られている。
価格が高くなってしまうのは、コーヒーの作り方がかなり変わっているためだ。インドネシアに住むネコ目のジャコウネコにコーヒーの実を食べさせて、その糞を回収して作るのだ。
ジャコウネコは熟したコーヒーの実を食べるが、果肉だけしか消化できないため、コーヒ豆はそのまま糞として排出される。コーヒ豆がジャコウネコの腸内をめぐることで、豆の発酵が起こり、独特な風味が生まれる。
これほど高いものだが、コピ・ルアクは複雑な香味があるため、好き嫌いが別れやすい。決して万人受けするものではない。
14.月には4袋分の糞がある
(via gizmodo)
1969年7月に、人類初の月面着陸に成功したニール・アームストロング船長らが残していった遺物である。記念として置いていったわけではなく、少しでも着陸船の重量を減らすためであった。
15. 2009年サンディエゴで、公判中の男が法廷に自分の糞を持ち込み、弁護士に糞を塗りつけ、残りの糞を陪審員に投げつける事件が発生。男は強盗および糞による暴行罪で懲役31年が言い渡された
(via Karen Neoh/flickr)
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コメント一覧
う○こなげる?すごいなぁ