世界で最も高価なヘリコプター(ランキング10)
今回は高価なヘリコプターをランキング形式でご紹介するよ。順に10位から見ていこう。
10位.アグスタウェストランド AW109 6億3千万円
(via Cielo Aviation)
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2基エンジン搭載の軽量ヘリコプター。イギリスとイタリアを拠点に置くアグスタウェストランドが製造している。1960年代から開発が始まり、1976年になって初めて生産機が導入された。
AW109は巡航速度285km/hに達し、1回で飛行できる距離は932km。主に警察やドクターヘリ、プライベート機として世界中で使用されている。
日本でも神奈川県警などが運用しており、このヘリが救助や捜索活動に役立っている。
9位.エアバス・ヘリコプター H 175 7億9千万円
(via wikipedia)
世界屈指の大手ヘリコプターメーカー、ユーロコプター(現エアバス・ヘリコプター)と中国の航空機メーカーが共同開発した汎用ヘリコプター。
デジタルモータ制御システムと5枚の回転翼を備え、航続距離は1259km、巡航速度は278km/hとなっている。
2008年のヒューストンで行われたヘリエキスポで初披露された後、2014年に最初の2機が北海油田の沖合輸送のため、ベルギーのNHV社へ納入された。
このような石油・天然ガス事業や、捜索・救難などの緊急飛行任務用として民間、警察などが購入している。
8位.エアバス・ヘリコプター H155 10億円
(via wikipedia)
こちらも同じくエアバス・ヘリコプター社の中型タイプ。エンジンを2基搭載し、乗員はパイロットを除いて最大13名、航続距離は857km、巡航時速は280km/hとなっている。
このヘリは主に、要人や海上の物資、救難者の輸送に世界中で幅広く使用されている。日本では、少なくとも5機が運用中。
7位.アグスタウエストランド AW139 12億円
(via Wikimedia)
乗員15名の中型ヘリコプター。こちらも10位で紹介したアグスタウエストランド製。航続距離は1250km、巡航速度は306 km/h。
2003年にマーケットへ投入され、要人輸送や海上輸送、捜索、救難など様々な用途で利用されてきた。
日本では海上保安庁に24機が2008年に納入され、納入金額は3機で50億円であった。またその他にも、各都道府県の航空基地や警察組織の航空隊もこのヘリを運用しており、かなりメジャーな存在となっている。
6位.シコルスキー S-76 13億円
(via Wikimedia)
アメリカの航空機メーカー、シコルスキー・エアクラフトが1977年から開発を続けている中型ヘリ。2基のターボシャフトエンジンと4枚の回転翼を備える。巡航速度は287km/h、航続距離は832km。
そのスタイリッシュな外見と乗り心地から、要人輸送や遊覧飛行に利用されており、ドナルド・トランプが所有していることでも有名である。
日本でも警察航空隊や消防の防災航空隊、海上保安庁が運用している。
5位.ベル525 リレントレス 15億円
(via Vertical Magazine)
(via heliceports)
アメリカのベル・ヘリコプター社が開発した中型ヘリ。世界初のフライ・バイ・ワイヤ式(電線に流れる電気信号を通じて操作する)の商用機として知られている。
最大16名搭乗可能で、航続距離は741km、巡航速度は306km/hとなっている。
4位.エアバス AS332 VIP シュペルピューマ 15.5億円
(via top10mais)
フランスのアエロスパシアルとユーロコプター(現エアバス・ヘリコプター)が製造した汎用ヘリコプター。4つの回転翼、2基のエンジンを備え、航続距離は841km、巡航速度は252km/hである。
日本では最初に要人輸送の政府専用機として納入された後、海上警備などを行う特殊警備隊や災害救助用のヘリとして採用された。
3位.シコルスキー S-92 17億円
(via wikipedia)
19人乗りの大型ヘリで、民間・軍事用にアメリカのシコルスキー・エアクラフト社が製造している。
骨組みは全体がアルミニウムで軽量化され、稼働時の騒音や振動を減らすために4枚の回転翼が改良されている。航続距離は999km、巡航速度は280km/hとなっている。
2008年に救難ヘリコプターとしてカナダ軍に納入され、韓国では大統領の輸送専用ヘリに、日本では警視庁航空隊用に採用されている。
2位.アグスタウェストランド AW101 21億円
(via wikimedia)
3発のエンジンを積んだ大型汎用ヘリコプター。軍用機として世界中で採用されており、イギリス、イタリアやデンマーク、ノルウェーなどヨーロッパ各地で運用中。
乗員は最大32名、巡航速度は278km/h、航続距離は1370kmとなっている。対潜水型タイプのものは対戦魚雷のほか、対潜ミサイルも搭載できる。また輸送タイプでは、5トン近くの貨物を吊り下げ輸送可能である。
1位.エアバス H225 シュペルピューマ 27億円
(via Helicopters Magazine)
4位で紹介したAS 332を元に設計した大型ヘリ。
AS332からは回転翼が1枚増え、振動を低減するために設計し直された。主に石油プラットフォームなどの沖合輸送、要人輸送、警察任務に利用されている。
輸送タイプのモデルでは、2名のパイロットと1名のキャビンアテンダントの他に、最大で24名搭乗可能となっている。またVIP輸送のモデルでは、豪華なラウンジを備えたゆとりある空間となっており、乗員は8名までになっている。
日本でも陸上自衛隊が皇室や首相などの要人輸送向けに3機保有し、海上保安庁(上写真のみみずく)も巡視船搭載用・航空基地用に5機保有している。
Reference:top10mais
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「右手はグーで左手はパーで、ヘリコプター♪」を思い出しました