動物が生み出した驚くべき造形物(アート)

動物たちの作りだす驚くべき造形物を13種類ご紹介します。

1.木のマユ

(via wikimedia)

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(via DFID)

2010年に、パキスタンで起きた大洪水がもたらした副作用と呼べるものである。洪水により町の水位が上がったことで、迫りくる水から逃れるために大量のクモが木の上に登った。

そして長い間水が引かなかったため、一つの木にたくさん集まったクモが巣を作り出し、マユが出来上がった。このようなことが観察されるのは洪水が起きたシンド州で初めてのことだった。この巣のおかげか、その年は蚊の数が例年よりも明らかに減ったという。

2.シロアリの塚

(via theteuthras)

シロアリの一部の種は、数mに達する巨大な巣を地上に作る。塚はシロアリのだ液や、土、フンから出来ており、完成するまでに4~5年はかかるとされる。

固そうに見えるが、実は穴ぼこだらけになっており、空気が循環しやすい仕組みになっている。塚の内部~地下には様々な部屋があり、子どもを育てたり、エサとなるキノコを作っている部屋がある。

(via snoopit24)

上の写真は磁石シロアリと呼ばれる種が作り出した塚。サグラダ・ファミリアのような形になったのは、完成までに何度も途中で破壊されて、その度に塔の部分を作り直したためとされる。

3.海底のミステリーサークル

(via Mixed Grill)

1995年に初めて発見された直径2m前後のミステリーサークル。最初に見つかったのは一つだけだったが、その後多くのサークルが海底で発見されることになった。

これほど精巧なサークルを一体誰が作ったのかは、10年以上謎のままだった。しかし調査の結果、新種のフグであることが判明した。このフグはたった12cmほどにしかならないが、ひれを動かしてこのような放射状の巨大サークルを形成する。製作期間は7~9日間に及ぶ。

サークルは、海流で簡単に壊れてしまうほど貧弱だが、これは求愛時に重要なものである。オスはメスにこのサークルを見せてアピールし、メスはその出来を見て、相手を選ぶからだ。

このアピールが成功すれば、メスはこのサークルの中心に卵を産み、オスがその卵を受精させる。その後、メスはいなくなりオスが卵の面倒を見る。

4.ハチの巣

(via CountBubs)

(via mattiamenchetti)

一番上はスズメバチが作った巣で、投稿者によれば数年間開かずの小屋で見つかったという。またこの人間のような頭は、父親が10年前に製作した木像で、これがハチの巣と融合した。

下はアシナガバチの巣。アシナガバチは木の繊維を集め、自らのだ液を接着剤に巣を組み立てる。巣がカラフルなのは、木材に色を着けて作らせたため。

5.オルガンパイプ・ジガバチの巣(Trypoxylon politum)

(via wikipedia)

名前の通り、オルガンパイプのような泥の巣を作るジカバチの一種で、北アメリカに生息している。

本種のメスは、クモを毒針でマヒさせた後に、このパイプの中にクモを持ち込んで、その体に卵を産み付ける。メスはこれを成し遂げると、二度と巣に戻ってくることはない。

卵がかえると、幼虫はマヒした状態のクモを殺さないよう、生命維持に影響を及ぼさない部位から順番に食べ、さなぎになるまでの栄養を摂取する。

クモを殺さないのは、死んでしまうと腐敗してエサにならなくなってしまうからである。

6.トビケラの巣

(via heatherkh on Flickr)

写真は、トビケラの幼虫が巣(マユ)を身につけている写真。トビケラの一部の種は、このように水底に落ちているものを拾い、それを唾液腺から接着剤のような糸を出して体にくっつけ、マユのようなものを作る。

そしてこのマユの中でサナギになり、ガのような見た目の成虫へと変態する。トビケラのこの性質を利用して、貴金属を使ったアート作品も作られている。

【真珠や金で作った巣】

(via Laughing Squid)

7.シャカイハタオリの巣

(via wikimedia)

(via Corriere)

鳥類最大の巣を作ることで知られている種で、ナミビアやボツワナなどサバンナ地帯に生息している。この巣には100以上のつがいが住んでおり、巣は何世代にも渡って利用され続ける。

【巣の入り口】

(via archimorph)

またここは、シジュウカラなど他の鳥たちのねぐらにもなっている。ハゲワシやフクロウはこの上に自身の巣を築くこともある。巣は通常、頑丈な木の上に作られるが、この写真のように電柱上に作られる場合もある。

8.ヒアリの巣(アルミ鋳物)

(via La boite verte)

【作成過程の動画】

Casting a Fire Ant Colony with Molten Aluminum (Cast #043)

ヒアリの巣に、溶かしたアルミニウムを注ぎ込んで製作したアート。巣の深さは最大45cm、幅は最大33cm、使用したアルミ量は8.2kgに達した。この作品は、eBayで販売されていた。

9.セアカカマドドリの巣

(via Patras Events)

アルゼンチンの国鳥として知られる背の赤い鳥。本種は粘土や草を使って厚みのあるかまど状の巣を作る。最短で5日ほどで作ることもあるが、たいてい1ヶ月近くかけて完成させる。

重さはだいたい3~5kgほどあり、泥を集めるのにおよそ2000回の行き来を要する。

10.シロアリの一種(Amitermes meridionalis)の塚

(via wikipedia)

(via HypeScience)

オーストラリア北部に広く分布するシロアリが作る塚。高さは最大4m近く、幅は2.5mで板状になっている。

塚は気温を調整したり、空気を循環させる換気口としての役目があり、多くのアリはこの塚の地下部分に住む。地下も深さ1mほどに達し、そこには100万匹近くのアリがいる。

この塚は日当たりが完璧に計算されており、必ず南北を向くように作られる。コンパスの針のようであることから、英名はコンパスシロアリである。

11.チャイロニワシドリの小屋

(via Imgur)

この鳥はロマンティックな構造物を作ることで知られている。オスがメスにアピールするために、枝で小屋を築き、鮮やかな花や木の実、フルーツなどでデコレーションするのだ。

飾りが多ければ多いほど、往復を繰り返すので体力がある証拠となり、メスによりモテる。手間暇かけて作られるものの、この小屋で子育てが行われたり、ねぐらになったりすることはない。

12.オオニワシドリの巣

(via theguardian)

オーストラリアに住むこちらの鳥も、かなり特徴的な構造物を作る。低木などを折り曲げてトンネルのようにし、その周りにメスを誘惑するための石や貝殻、葉っぱ、ボトルキャップなどを散りばめるのだ。

また若いオスは、この巣作りの技術を獲得するため、熟練したオスの巣作りを手伝いすることが知られている。

13.キムネコウヨウジャクの巣

(via Ramnath Bhat)

(via Farhan Younus)

インドに生息するこのオスの鳥が作るのは、フラスコのような形をした巣。この巣は、トゲのあるアカシアや水上など外敵がやってこない場所にぶら下げられる。製作期間はだいたい18日ほどで、500回ほどの往復を要する仕事である。

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コメント

  • Comments ( 3 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. By Atom

    13番目の写真の題名が「の巣」になってるんですけど本当は「○○の巣」とかじゃないですかね?

    • By uti

      管理人です。大変助かります。ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました。

      • By Atom

        いえいえ、お仕事お疲れ様です!
        ailoveiさんはとてもセンスがいいので、観てて凄い楽しいです!
        これからも頑張ってください(*^▽^*)

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