憂鬱になる悲しい統計10選

気が滅入ってしまう世界の憂鬱な統計についてご紹介します。

1.世界には親を失った子どもが、日本の人口以上にいる(1億4千万人)

(via Manhhai/flickr)

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2015年に行ったUNICEFの調査で、両親あるいはどちらかの親を何らかの原因で亡くした18歳以下の子供は、1億4千万人に達することが分かった。そのうち1500万人が両親を失い、残り1億2500万人は両親のどちらかを亡くしている。

地域ごとに見ると、アジアが最も多く6100万人、次いでアフリカが5200万人、中南米が1000万人、東ヨーロッパと中央アジアが730万人だった。

2.  5歳以下の子どもは、1日で約1万5000人亡くなっている

(via Pixabay)

WHOによれば、2016年に亡くなった5歳以下の子どもは560万人であった。そのうち約半分が予防や治療が可能な病気が原因だった。主要な死因は早産による合併症、肺炎、下痢、マラリアなどである。

特に新生児の死亡リスクは高く、2016年においては生後1ヶ月以内に260万人が亡くなっており、1日換算では7000人もの新生児が死亡している。これは5歳以下の子どもにおける全死亡者数の46%を占める。

子供の死亡率は、地域差が顕著である。サハラ砂漠以南のアフリカでは子どもの死亡率が最も高く、高所得国の15倍以上に上っているのだ。

3.脳は、27歳頃から劣化しはじめる

(via Lovelorn Poets/flickr)

2009年のヴァージニア大学が行った調査によって、20代後半からある種の認知能力が劣化し始めることが明らかになった。

その認知能力とは、例えば物事を比較して素早く的確な判断を下したり、関連のない事柄を記憶したり、複数の事柄間の関係性を見つけたりする能力である。各年齢を対象としたテストで、この認知能力は22歳ごろがピークで、27歳頃から低下し始めた。

4.世界の10人に1人が、1日約200円以下で暮らしている

(via wikimedia)

2013年の推計で、世界人口の10.7%にあたる7億6700万人が、1日1.9ドル以下の貧困生活を余儀なくされていることが判明した。

貧困者は多いものの、その数は毎年大きく減少しており、2012年から2013年の間に約1億人が極度の貧困から抜け出している。また1990年からだと10億人近くになる。

だが貧困を抜け出すことが出来たのは、急激な経済成長を遂げたアジアの国々であり、依然としてアフリカは貧困者が多く、その人数は全体の約半分である3億8900万人に上る。

5. 7人に1人が電気の無い暮らしをしている

(via Wikipedia)

世界銀行の調査では、2015年の時点で7人に1人が電気の無い生活を送っているという。一方、経済発展にともなって世界の電気普及率は急激に上昇しており、2010年から2012年の3年間で1億人ほどが電気を使えるようになった。

6. 21億人が未だに家で安全な水を飲むことが出来ない

(via Seeing Sanitation/flickr)

2017年のWHOとUNICEFの報告によれば、現在でも21億人が安全な水を自宅で飲むことが出来ない状態にあり、そのうち8億4400万人は水道自体を自宅に備えていなかった。

水道が自宅に無い人のうち2億6300万人は、飲用水を採取するために30分以上歩かなければならず、そのうち1億5900万人は、川や湖などの未処理水を飲用していた。

また45億人が安全に管理された衛生設備が無く、そのうち6億人が便所を他の家庭と共有し、8億9200万人が屋外で排泄していた。

7.クルーズ船は、年間約37億トンもの汚水を海に垂れ流している

(via wikimedia)

毎年2000万人が海の旅をクルーズ船で楽しみ、旅行客はたくさんの思い出を持ち帰っていくが、彼らが残した汚水は海に捨てられていく。その量は3000人乗りのクルーズ船で、一日約8万リットルになる。

船旅の需要が少なかった昔は、ほとんど環境に影響は無かったが、現在では海に住む生き物だけでなく、人の健康にも悪影響を与えていることが分かっている。

8. 1億5200万人の5~17歳の子どもが、児童労働の犠牲になっている

(via Wikimedia)

仕事をさせられている子どもたちの多くがフルタイム労働であり、学校に通うことも、遊ぶ時間もない状態だ。そのうちの半分は、危険な環境で従事させられたり、麻薬取引や売春、武力紛争など最悪の形での仕事を任せられている。

9. 妊娠・出産時に30万人以上の女性が、防ぐことのできる病気や事故で亡くなっている

(via James River Armory)

妊娠・出産時の死亡事故は、99%が発展途上国で起きている。2015年のWHOの調査では、1日で830人が予防可能だった病気等で、妊娠・出産時に命を落とした。

その死亡者数の半分はアフリカであり、次にインドなどの南アジアが1/3を占めている。

10.およそ8億人が毎日十分に食物を得られていない。そのうち98%が発展途上国に住んでおり、その多くが子どもである

(via DFID/flickr)

現在でも世界のおよそ9人に1人が、お腹を空かせた状態で眠りについている。そのうちの1/3は、栄養失調であると推計されている。

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雑学

Posted by uti