あまり知られていない国旗の雑学20種

2018年9月3日

1.ネパールの国旗は、世界で唯一四角ではない


ネパールは2つの三角形がつながった変わった形の国旗である。この2つの三角は、ネパールの国境付近にあるヒマラヤ山脈の2つの山頂を象徴している。

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2.真四角の国旗は世界に2つだけ:バチカンとスイス


長方形でない国旗は、ネパールとバチカンとスイスだけであり、それ以外は縦と横が3:2になっている。

3.ジャマイカの国旗は、とても珍しい色の組み合わせ


国旗で最も一般的な色は、赤と白、青である。だが1962年に生まれたジャマイカの国旗は黄と緑、黒であり、世界で唯一の組み合わせである。

4.国旗で最も珍しい色は紫


紫色の国旗がほとんど無いのは、紫色の染料がとてつもなく高かったからである。19世紀に人工染料が開発されるまで、ゴールドよりも価値が高かったのだ。そのためイギリスでは、王家の人々だけが紫色の服を着ることが許され、国民は倹約のために着用を禁止するお触れが出るほどだった。

【紫色がとれるツブ貝の一種】

人工染料が生まれる以前、紫は海産巻き貝の粘液を採取して作っていた。数千個集めてもたった数グラムしか生産できないうえに、染料が完成するまでとても手間がかかったので、非常に希少だった。

5.紫色を使っている国旗は、ドミニカ国だけ


現在使われている国旗で、紫色が入っているのはカリブ海にあるドミニカ国のみである。ドミニカの固有種であるミカドボウシインコの彩色に使用されている。

6.最も古くから変わらずに使われている国旗は、デンマーク


1307年あるいはそれよりも前から使い続けられている国旗。

中央の十字はスカンディナヴィア十字と呼ばれ、フィンランドやアイスランド、ノルウェーなど北欧諸国の国旗で使われる十字の基になっている。

7.日本では他国の国旗を侮辱目的で壊したりすると、犯罪になる


刑法92条に書かれている国交に関する罪で、「外国国章損壊罪」と言う。この法律では外国に対して侮辱を加える目的で、その国の国旗や国章を破壊・除去・汚損すると罪になり、2年以下の懲役または20万円以下の罰金が課せられる。

一方で自国の国旗に関しては、自己所有である限り何をしても処罰されることはない。

8.最も新しい国旗は、セイシェルで1996年


国旗が生まれてからまだ22年。ななめに広がっていく帯は、未来に向かっていく新しい国の力を象徴している。

9.カナダ国旗に描かれているカエデの葉は11個の頂点があるが、自然界にそのようなカエデは見られない


カナダを代表する樹木であり、メープルシロップがとれることで有名なサトウカエデが国旗に描かれている。実際には自然界にこのような葉は存在しないが、国旗が風でなびいたときに見栄えがするようシンプル化された。また、この11という数字自体には意味がない。

10.日本の国旗は1999年に変わった


見た目はほとんど変わっていないように見える。しかし昔の国旗は、旗の中心から100分の1ずれた位置に赤い円の中心が置かれていた。今は完全に中央である。また昔は、縦と横の比率が7:10であったが、今は他の国と同様に2:3になっている。

円の色は赤であることは確かだが、正確には定義されていない。

11.イギリスは4つの国で構成される国家だが、国旗には3つ分しか含まれていない


イギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの連合王国であり、それらの国旗の一部を組み合わせて現在の国旗がデザインされている。しかし赤い竜が描かれたウェールズの国旗は一切使われていない。

【ウェールズの国旗】


これは1540年ごろに制定された法律で、ウェールズがイングランドの一部となり、その後1606年にこの国旗が制定されたためである。

12.フィリピンは戦争の時だけ国旗の天地を逆にする


戦争時のみ国旗の色を変えるというのは、フィリピンでしか見られない。これは「愛国心」や「勇気」を意味する赤を上にして強調するためである。

13.パラグアイの国旗は裏表がある


国旗の表面には「パラグアイ共和国」と書かれた国章が、裏面には「平和と正義」と記されたライオンと自由の帽子の紋章がある。

14.人間が描かれた国旗は、ベリーズとマルタだけ

【ベリーズの国旗】


【マルタの国旗】


ベリーズの国旗は木材産業が盛んなことを象徴するマホガニーの木、斧やパドルを持つ木こりが描かれている。マルタはキリスト教の聖人である聖ゲオルギオスが十字の中に描かれている。

15.科学装置が描かれた国旗は、ポルトガルだけ


国旗に描かれているのは、大航海時代の航海用具である天球儀。これは星座の位置が把握できるため、航海の道標として使用され、インド航路の開拓やアフリカやアジアの地図作成など、ポルトガルの輝かしい歴史を象徴する科学装置となった。

16.銃器が描かれた国旗は世界に3つだけ:モザンビーク、グアテマラ、ハイチ

【モザンビークの国旗】

この国旗には、世界で最も使われている軍用銃AK-47が描かれている。銃は独立の奮闘を象徴する。またクワは農業と農民、本は教育を示す。

【グアテマラの国旗】


グアテマラは小銃が交差するように配置されており、これは国を守るためなら戦争をも辞さない決意を表し、交差した剣は名誉を示す。1821年の独立宣言文書にたたずむ鳥は、グアテマラの固有種ケツァールで自由の象徴である。
【ハイチの国旗】

キャノン砲に守られたヤシの木が描かれており、そのてっぺんには帽子がかけられている。このヤシの木は独立を、帽子は自由になった奴隷を示し、それを守るために闘うという意味でキャノン砲が配置されている。

17.ブラジル国旗の円は、1889年11月15日8時30分の星空を表している。この日は、ブラジルが国民主体の共和制を宣言した記念日である

円内の星は27個あり、ブラジルを構成する26州と1連邦直轄区がそれぞれ一つの星を割り当てられている。たとえばブラジリアは南極星、サンパウロ州は南十字座β星となっている。

18.最も細長い国旗はカタール

比率が縦:横=11:28で、横の長さが縦の長さの2倍ある唯一の国旗である。一般的な国旗は2:3で、1.5倍である。

19.インドネシアとモナコの国旗は、ほぼ同じ


どちらも色は上側が赤、下側が白で同じである。異なるのは縦横の比率だけで、インドネシアが縦:横=2:3で、モナコが4:5。なのでインドネシアの国旗は、モナコよりも細長く見える。

20.ルーマニアとチャドも、ほとんど見分けがつかない

比率はどちらも同じである。また色も同じように見えるが、実は青色が少しだけ異なるのだ。チャドの国旗の方が青色が若干濃く、暗くなっている。だが目視で見分けるのは難しい。

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雑学

Posted by uti