醤油で昏睡ほか、食べ過ぎで中毒症状が起きたもの

通常の食べ方なら問題ないけれども、過剰にとり過ぎたために中毒症状を起こした食べ物を5種ご紹介します。

1.醤油(約1リットル)

(via maxpixel)

スポンサーリンク


2013年、ヴァージニア大学の学生(19歳)が醤油およそ1リットルを社交クラブの席で一気飲みし、昏睡状態に陥った。彼は醤油を飲んでまもなく、高ナトリウム血症によりけいれんを起こし、口から泡を吹いて倒れた。

高ナトリウム血症は命に関わる病気である。血中の塩分濃度が高くなり、濃度のバランスを保つために体組織から水分が流れ出ていく。これによって脳が萎縮する場合があり、障害が一生残ることもある。

彼の場合は処置が早かったため昏睡から3日で意識を取り戻し、障害を残すことなく1ヶ月で元の生活に戻ることができた。

2.紅茶(毎日16杯)

(via Public Domain Pictures)

アメリカ、アーカンソー州の男性(56歳)が、紅茶の飲み過ぎで腎不全を起こした。彼は1日に16杯、量にしておよそ3.6リットルを毎日のように飲んでいたという。

紅茶にはシュウ酸塩が含まれており、これが腎結石を形成して腎臓の尿細管を詰まらせることがある。通常は尿からその塊は排出されるが、多量に飲みすぎると排出できなくなり、腎不全を起こす。

彼は吐き気や脱力感、疲労、体の痛みを医者に訴えたことで、その病気が発覚した。命に別状はないとのことである。このようなことにならないためには、紅茶は多くとも1日6杯以下にするべきである。

3.ナツメグ(大さじ3杯)

(via maxpixel)

ナツメグは多量に食べると、麻薬として知られるLSDと同様の幻覚症状をもたらすことが知られている。そのため一部の国では、ナツメグ含有量が20%以下のスパイスを除き、輸入制限がかけられている。

ナツメグは多量摂取からおよそ30~60分で吐き気、下痢などが見られ始め、それから数時間で幻覚によりハイとなり、その状態が数時間、場合によっては数日間続く。心臓の弱い人は不整脈を起こすことがあるため、特に危険視されている。

ナツメグの多量摂取による死亡は極めてまれだが、これまでに3人が亡くなっており、その中には睡眠導入剤と併用した55歳の男性や8歳の幼い子どもがいる。

4.フッ化物入りの歯磨き粉(チューブ半分)

(via maxpixel)

歯磨きで飲み込むくらいなら全く問題ないが、多量摂取すると中毒症状を示すことがある。特に子どもが味付きの歯磨き粉を食べてしまうことで中毒を起こすケースが多い。

1990~1994年の間に、628人がフッ化物入り歯磨き粉の多量摂取で治療を受けている。症状はほとんどが胃腸の不快感であり、数日以内に回復する。だがあまりにも摂取量が多いと、致死量に達し命を落とすことがある。

5.リコリス菓子(毎日45g)

(via fda)

タイヤのような味がするヨーロッパのお菓子、リコリスにはグリチルリチンという成分が含まれており、これが原因で高血圧になることが知られている。また不整脈を引き起こしたり、処方薬との有害な相互作用をもたらす。

その他にも多量摂取によって次のような副作用が報告されている。
・浮腫
・けん怠感
・頭痛
・一時的な視力障害
・心不全
・早産
・急性腎不全
・筋力低下
などである。

参考:brightside

スポンサーリンク



雑学

Posted by uti